2016年7月31日日曜日

ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016閉幕

 31日、ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016は、早朝にドローンに搭載したカメラ映像のデジタル信号化試験を行い、昨日に予選を行ったマスタークラスの決勝戦、また初の試みとなったフリースタイル競技など多彩な催しで、1700人を魅了し閉幕しました。

 カメラ映像のデジタル信号化は、分かりやすく言うと「アナログ放送からデジタル放送への転換」的な進歩なんだそうで…。次世代デジタルとなるVTX(ビデオトランスミッター)を使用しました。この技術が普及すれば、山岳遭難や火山観測、イネや樹木の植生調査など、画像解析から得られる情報が飛躍的に高まります。正午から行われたフリースタイル競技、また昨日に実施したウィングクラス(固定翼機)なども、これまでには存在しない競技種目ですが、今回のアジアカップは多くの新たな挑戦も同時進行で行っていることが特徴です。

 さて写真はマスタークラスに出場したドローンの様子。スピードが速すぎて写真におさめるだけでやっとでした。優勝は韓国のキム・ヒョンソプ選手です。迫力ある映像や勝敗については、各メディア報道で確認してください。
 と言うことで、アジアカップの模様は、CS放送フジテレビNEXTライブ・プレミアムで、9月17日20時50分から1時間放送します。フジテレビNEXTsmartでもサイマルストリーミング配信します。地上波は、めざましテレビで8月1日~2日に放送予定です。


 特設会場を提供いただいたホテル森の風たざわ湖の皆さん、出店を建て昼食や飲料水を提供いただいた地元商工会・観光協会の皆さん、仙北警察署や広域消防・市役所の皆さんなどなど、本当にたくさんの皆さんのご協力でアジアカップを終えることができました。深く感謝を申し上げます。

2016年7月30日土曜日

ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016始まる!

 30日の午前10時、ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016が始まりました。会場はホテル森の風たざわ湖グラウンドゴルフ場です。開会式で私は「日本を含むアジア8ヶ国から一流プレーヤー70名が参加し、日本で初めての大会です。ありがとうございます。大会を通じて操縦技術の向上と機体改良のヒントなどを掴んでください。ドローンが日常の必需品になることは確実です。世界的な開発競争の中で、仙北市はドローン産業に挑戦したいと考えています。ドローンバレー構想です。ご協力をお願いします」とお話ししました。

 さてレースですが、午前中はレギュラークラスの競技が行われました。同クラスはゴルフ場にセッティングされたフラックをクリアしながら、3分間でどれだけ飛行距離を伸ばせるかを競います。中には紅一点のドローン女子(ドロン女と言うらしいです)高橋さやかさん(能代市)もいました。結果は…、何と優勝者は仙北市の鈴木紀文さん(田沢湖RCレーシングクラブ)です。キャリアは2年でレースは初参加と言っていましたが見事でした。
 また会場には全国からドローンを活用したい企業の方がお出ででした。すぐにでもドローン教室を開設したいと言ってくれた県外の移住希望者もいました。何か新しいことが起こる予感を感じます。
 
 さて、次のレースはマスタークラです。世界水準のスピードとダイナミックさで空のF-1と呼ばれています。誰が決勝戦に進むでしょうか、楽しみです。

近未来技術が拓く田舎の未来

 29日午後、ドローン・インパクトチャレンジアジアカップ2016の協賛イベント、「地方創生シンポジウム~この指とまれ~近未来技術が拓く田舎の未来」を開催。会場は角館交流センターです。定員200人をオーバーする皆さんにお出でをいただき、刺激的な2時間を共有することができました。

 基調講演は、仙北市と近未来技術連携協定を結ぶ東光鉄工株式会社(大館市)の鳥潟興明さん(東光鉄工株式会社UAV事業部シニアマネージャー)です。「秋田産ドローンの魅力と可能性」と題してのお話でしたが、興奮するくらいの技術力と挑戦力です。農薬散布の農業用ドローンを開発し販売するまでのご苦労、また新たな活用分野の開発状況をお話しいただきました。
 シンポジウムでは、内閣府地方創生推進事務局審議官の藤原豊さんをコーディネーターに、株式会社DeNA執行役員オートモーティブ事業部長の中島宏さん、Needs-OneCo.Ltdの牧浦土雅さん、基調講演をいただいた鳥潟興明さん、そして私が登壇しました。私は「人口減少と少子社会を鈍化作業に懸命に挑みながら、定住対策と産業振興に近未来技術を活用したいと考えています。今はドローンが代表選手ですが、仙北市は陸海空の技術開発のフィールドがあって、昨年の田沢湖湖底調査での水中ロボットの開発、陸上での自動車の無人運転、空中のドローンの開発が可能です。若い皆さんを中心に、この恵まれた環境で産業と経済活動に取り組んで欲しいと思っています。特区になったおかげで、情報と人材のネットワークが異次元的に拡大した今こそ、そのチャンスを活かしたいと思います」とお話をしました。

 株式会社DeNAの中島宏さんには、日本初の公道無人自動車走行実験について、仙北市内で実証実験ができないかを提案しました。どんな展開をたどるか、ワクワクしています。

2016年7月29日金曜日

アジアカップ協賛「夏休み!ドローンスクール」開校

 ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016協賛イベントの「夏休み!ドローンスクール」、いまスタートしました。会場のホテル森の風たさわ湖には、未来のエンジニアや科学者がたくさん集まってくれました。ありがとう!。

 ドローンスクールは、本アジアカップを運営するFPV Robotics株式会社の皆さんが講師です。また参加者は地元の小中学生はもちろん、市外・県外から56人の皆さんンにお越しをいただきました。大会代表の駒形正樹さん(写真中央)は、「今日の参加者の中でドローンの新たな活用や、それを仕事にしてくれる人が出てくれれば嬉しいです」とあいさつ。私も「天気が良すぎるので、給水をこまめにしてください。ところで5年か10年後の皆さんは、きっとドローンに囲まれて生活をしています。その時まで、もっともっとドローンを進化させましょう。今日はその始まりの日です」とお話をしました。

 それにしても暑い!。

ポケモントレーナーの皆さんへ

首相官邸からのお知らせです。

 「ポケモンGOの配信に伴い、NISC(内閣サイバーセキュリティーセンター)から、ポケモントレーナーの皆さんに“お願い”をお知らせしています。安全に楽しめるよう、周りの方々やお子さんへお伝え(シェア)ください」、とのことです。ご協力をよろしくお願いします。

 あるインターネットでは、秋田県内でポケモンが多く発見できる市町村のベストテンがあって、仙北市は現在のところ6位でした。安全にお楽しみください。

2016年7月28日木曜日

出張・会議・出張・会議…落ち着け落ち着け!

 昨日は、朝一番で「みちのくジャパン(株)」(岩手県北上市)を訪問。午後は仙北市産業振興推進委員会。同委員会では「市の総合計画・総合戦略を達成するために、もっともっと議論と検証が必要。必要に応じて市総合戦略アドバイザーの出席や実践者の招へいなど、市側からの諮問案件以外に、突っ込んだ活動を展開する」の方向性を確認し解散。何と頼もしい委員でしょうか。夕方には仙北市要保護児童対策地域協議会を開催。神奈川県相模原市で起きた障害者施設殺傷事件について、私の思いなどをお話させていただきました。

 今日は朝から秋田県庁・国土交通省秋田河川国道事務所で要望活動、続いて田沢湖高原リフト(株)取締役会に出席。黒字決算とすることができて本当に良かった!。さらに仙北市水道運営審議会、そして第1回仙北市女性の活躍推進事業協議会(写真)と続いて…。
  同推進協議会は今回新たに発足した組織です。9名の委員で構成されています。今後はアンケート調査(市民アンケート1600名、事業所アンケート500ヶ所)を実施し、「仙北市第3次男女共同参画計画」と「仙北市女性の職業生活における活躍推進計画」を策定します。また分析の進み具合にもよりますが、可能な限り平成29年度予算に必要な取り組みの事業費を計上したいと考えています。

 ここ数日、出張・会議・出張・会議の連続でした。落ち着け落ち着け!。明日は午後4時から「地方創生この指とまれ~近未来技術が拓く田舎の未来~」でパネルディスカッション、そして土曜日と日曜日は「ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016」です。

2016年7月26日火曜日

綺麗なリンドウをありがとうございます

 今日も幾つかの“喜び”をいただきました。昨年、民事再生法の適用を申請していた「ぶなの森玉川温泉」を、くにうみアセットマネジメント(都内)が取得し、新たなスタートを切ることが決定。湯治館そよ風(客室数103室で現在は閉館中)は、近日のリニューアルオープンを予定している情報です。十和田八幡平国立公園は、全国のモデル選定公園に採択になり、インバウンド対策が強化されることになりました。これも大きな喜びです。そして写真の美しいリンドウもいただくことができて…。

 リンドウをお届けくださったのは、農事組合法人グリーンたざわ湖(田沢湖生保内字石神)の皆さんです。本当にありがとうございます。これからお盆前後は、リンドウが高値で取引されます。グリーンたざわ湖のリンドウは、花付きも発色も草丈も、申し分のない出来型です(花束を抱えてくれているのは総務部の浅利さん)。
 さっそく市役所内に飾らせていただきます。

玉川ダム交流会300人の参加で開催中

 今日は朝から玉川ダム交流会です。写真はダム見学に向かう直前の装備点検の様子です。夏休みの恒例行事になっている同交流会、小学校4年生の皆さんが対象です。今回は仙北市内は全小学校、それに大仙市の豊岡小学校・豊川小学校、秋田市からは金足西小学校、合わせて300人以上の参加をいただきました。

 主催は、仙北市・玉川ダム管理所・林野庁秋田森林管理署・秋田県鎧畑ダム管理事務所、秋田県玉川発電事務所で構成する玉川ダム交流会実行委員会です。毎回、地域の皆さんにも大勢サポートをいただいて開催できていること、本当にありがたいです。感謝を申し上げます。

 ダム施設の見学、ダムカレー、お天気教室、ドローンの飛行体験、ダムクイズなどなど…。みんな楽しんでね。

誰か魔法のような英語習得機械の開発を…

 ASEAN次官級交通政策会合は、今日から本格的な協議に入ります。皆さんには、ぜひ秋田ファンになってもらいたいと思います。と言うことで、写真は昨日のお迎え会で、そっと皆さんにお渡しした「ウエルカム・メッセージ」です。文法的にどうだったかな…。

 学校にいたとき、もっと真面目に英語をやっておくべきでした。FISワールドカップのモーグルスキー大会でも、壊れすぎた英語スピーチは、「仙北弁にしか聞こえなかった」と、地元の皆さんに言われました。このままでは「小さな国際文化都市」の名折れです。

 仙北市は近未来技術実証特区です。誰か魔法のような英語習得機械の開発を、仙北市でやってくれないでしょうか。

2016年7月25日月曜日

ASEAN次官級交通政策会合

 ASEAN次官級交通政策会合の皆さんをお迎えしました。来日をいただいた国々は、フィリピン・インドネシア・ミャンマー・カンボジア・ブルネイ・ラオス・マレーシア・シンガポール・タイ・ベトナムの10ヶ国から約30人です。今日から28日まで県内に滞在します。

 角館駅では、保育園の子ども達50人が手づくりの国旗を振ってお出迎え(写真)です。皆さん大喜びしてくれました。そんな打ち解けたムードで秋田内陸縦貫鉄道に乗車。私は車内で仙北市のあらましなどを説明しました。「秋田県はどこも美しく、美味しい食べ物や日本酒がたくさんあります。でも一番はやっぱり仙北市です」。するとASEANの方々から、「田んぼの風景などは私の田舎と同じで、とてもリラックスできます」とお答えが返ってきたり。
 賑やかに列車は進み、田んぼアートなども楽しんで皆さん松葉駅で下車。待ち受けていたナイリックン(内陸線キャラクター)と記念撮影をした後、バスで田沢湖へ移動。たつ子像前で記念撮影をして次は角館へ。武家屋敷の見学もとても好評でした。


 さて、どうしてASEANの皆さんは仙北市を訪ねてくれたのでしょう。もちろん交通政策の専門家ですので、第3セクターで運営する地方鉄道を視察する行程は外せません。それと、あくまでも噂ですが、以前に仙北市内の農家民宿に滞在した子どもの親の中に、今回の次官級会合をセッティングする立場の人がいて、「お父さん、日本に行くんだったら仙北市が絶対いいよ」と進言したとか、しなかったとか…。

森林整備を共同で行う協定締結

 森林には幾つかの種類があります。例えば広葉樹林と針葉樹林は樹種の区分、自然林と植栽林と里山林などは、樹木の起源や植生場所の区分、国有林や民有林は所有者の区分…。でも低コストで役に立つ森づくりをするには、区分や権利者を越えて手入れをした方が合理的な場面も多いのが実態です。そんなわけで本日の午前、仙北市・森林整備センター・秋田森林管理署の3者(所有者:左から森林整備センターの神尾則好所長、私、秋田森林管理署の二村信三署長)が会し、仙北市内の大羅迦内地域の313haを共同施行する協定を締結しました。秋田県内では大館市、由利本荘市に次いで3例目です。

 具体的な事業は、先ずは林内路網の整備を一体的に進める予定です。この後、間伐や主伐を行う際には、ロットがまとまることから有利販売も期待できます。私はあいさつで、「仙北市内には、東京23区の面積に匹敵する国有林があります。この国有林をいかに活用できるかが市の将来を左右する一つの要因です。国有林と民有林の共同作業で実績を上げることで、若い林業従事者を呼び込む可能性も高まると考えています」と、謝意を述べさせていただきました。
 重ねて御礼を申し上げます。

2016年7月24日日曜日

まちづくり懇談会のお知らせ

 子ども達の夏休みが始まりました。みんな、いい思い出をたくさんつくってくれると嬉しいです。ところで脈絡が全く整合しませんが、まちづくり懇談会のお知らせです。今回も市内3ヶ所で開催します。明日25日(月)は田沢交流センター、26日(火)は桧木内公民館、27日(水)は白岩集落センターです。スタートはいずれの会場も午後6時30分からです。皆さんのお越しをお待ちします。

 同懇談会は、直前の議会の様子をお伝えしながら、現在取り組む政策の進行状況や課題などをお伝えし、参加の皆さんからは質問や要望をいただく会になっています。特に今回は「司食品(株)の企業誘致」や「統合庁舎の議論の現状」も、しっかりと説明したいと考えています。

 暑くてお忙しい中での開催で、本当に恐縮です。

気になる報道ピックアップ①

 気になる報道について幾つかピックアップします。先週22日に環境省が発表した「モデル国立公園の指定」についてです。全国32の国立公園のうちの8ヶ所程度を選定し、特にインバウンド対策(訪日外国人観光客対策)を強化する方針で、これまで調整が行われてきました。もちろん仙北市も他県・他市町村と連携し、十和田八幡平国立公園のモデル公園選定に向け働きかけを行ってきました。

 国はモデル公園の選定で、専門ガイドの育成や宿泊施設の機能強化などを進める方針です。公園内の商業施設の整備も規制緩和を検討中と聞きます。また地元市町村では、自然や伝統文化を生かしたツアーの開発に着手するなどして、旅行者増加対策に取り組みます。それらの必要な経費は、来年度予算の概算要求に盛り込む情報もあります。モデル公園の正式決定は明日(25日)になりそうですが、和田八幡平国立公園(青森、秋田、岩手)も、有力視されている情報があります。期待しています。

 もう1つは、政府が23日に発表した地方創生経済対策予算です。これまでのソフト事業に加えてハード事業(施設整備事業)にも充当できる枠組みを検討している報道がありました(写真は秋田魁新聞)。例えば移住・定住に役立つコミュニティ施設の建築、外国人観光客の受け入れに必要な交流拠点の整備などが取り上げられています。

 これまで多くの国会議員の皆さんに、「地方創生をバシバシ進めようとしても、ハード事業に国の支援がなくて踏み出しようがない」と、何回クドいたことか…。この枠組みが具体化すれば、全国のやる気のある自治体は、もう一歩前に進むことができると感じています。

第11回仙北市長杯争奪野球選手権大会

 野球の話題をもう1つ。写真は今日の朝に開会した「第11回仙北市長杯争奪野球選手権大会」の開会式の様子です。

 市内の愛好者(一部大仙市)12チームが集い、落合野球場と雲然野球場の2会場で熱戦を展開中です。決勝戦は落合球場で午後2時過ぎぐらいからだと予測しています。今日は絶好の野球日和です。選手の皆さん、応援の皆さん、野球を心ゆくまで楽しんでください。

 野球って、やっぱり良いです!。

みんな頑張れ!

 第98回全国高校野球選手権秋田大会。昨日の準決勝第1試合は、大曲工業VS大館国際で2-0で大曲工業が勝利。第2試合は、角館高校VS能代工業で母校の角館高校が7-0で能代工業に勝利。私が記憶する限り、県南校同士の決勝戦は初めかと…。

 2年前以上に興奮しています。決勝戦も応援に駆けつけたい気持ちは、駒ヶ岳よりも高いのですが、それが明日はできません。試合開始と前後して、私はASEAN次官級交通政策会合の対応です。各国参加者の安全確保の観点から詳しくお話しできませんが、当然に公務優先の判断です。どうか皆さん、決勝戦の応援をよろしくお願いします。

 ASEANの皆さんにも、「今、大事な試合が行われているんです!」とお話ししようかと思いましたが、たぶん理解できないと思います。だって高校野球がこんなに盛り上がっている国は、日本だけなんですから。

駒ヶ岳登山など泣く泣く断念

 昨日、「仙北市職員交流☆駒ヶ岳登山」(市役所・地域あいさつプロジェクトのサブ企画第8弾)が行われました。写真を見てください。ぬけるような青空、そして登山を成し遂げた達成感あふれる笑顔!。私もこの中に居るはずだったのです。

 と言うわけで、私は駒ヶ岳登山を泣く泣く断念し、第98回全国高校野球選手権秋田大会の母校応援で、県営こまち球場に向かいました。素晴らしい野球日和でした。準決勝第1試合は大曲工業VS大館国際で、2-0で大曲工業が勝利。第2試合は角館高校VS能代工業で、母校の角館高校が7-0で能代工業に勝利しました。このお話しはまたの機会に…。

 駒ヶ岳登山は久しくご無沙汰していました。今年の山開きでは、岩手県側の国見からアタックする予定でしたが、これは雷雨で中止。そのリベンジにと、職員交流登山に加えていただく予定でした。アウタージャケットも新調(中古ですけどコロンビアです…)しました。故郷の自然を満喫しながら、ほんの少しでも山男になって、踏み込まなければいけない領域(山頂)に、一歩一歩しっかりと歩を進める己を再認識しようと、そんな思いでした。
 
 その上、申し訳ないことに、下山後に出席を予定していた「田沢湖に生命を育む会総会」も欠席となってしまいました。もちろん会の皆さんには状況をお伝えしていましたが、間もなく着手予定の田沢湖クニマス未来館のことなど、お話ししたいことが幾つかありました。
 重ねてお詫びします。ご免なさい。

東光鉄工(株)を訪問して

 先週末から過密スケジュールになっていて、ブログの更新ができず終いでした。少し時間が経過していますが、振り返りながらの報告とします。先ず6月に仙北市と「近未来技術に関する連携協定」を締結した、東光鉄工(株)の訪問から…。

 実はこの日(7月22日)の早朝、大館市倫理法人会のモーニングセミナーで「特区の現状と今後の展開について」をテーマに、1時間ほどお話しをさせていただきました。その後、東光鉄工(虻川東雄・会長兼社長)を訪ねましたが、朝早くにも関わらず、社員の皆さんには玄関でお出迎えをいただき、躍進する企業・社員の姿を見た思いでした。
  この22日という日は、東光鉄工にとっても記念すべき日でした。自社で開発した農薬散布ドローンの販売初日だったのです。ここに至るまでの努力は並大抵のものではなかったはずです。と言うのも、農薬の空中散布は農林水産航空協会(都内)の認証が必要で、この認証は非常にハードルが高いお話しを関係者から伺っていました。これをクリアし、全国でわずか4例しかない認証を受けての販売開始です。本当に素晴らしい企業と連携協定ができたと思います。

 写真は虻川会長兼社長とドローンのツーショット。嬉しそうです。

2016年7月21日木曜日

総合戦略アドバイザーが3人体制でスタート

 今日の午前、仙北市総合戦略アドバイザーをお願いしたお2人です。右があきぎんリサーチ&コンサルティング代表取締役の佐藤隆夫さん、左がフィデア総研副社長の渡部均さんです。7月8日に委嘱状をお渡しした慶応義塾大学大学院教授の岸博幸さんと合わせ、3人体制で市の総合戦略を全力支援いただきます。

 仙北市は、4本の総合戦略の主柱があります。産業振興による仕事づくり、少子化対策、移住・定住対策、新たな地域社会の形成、です。これらについての助言はもちろん、特区に関して新たな規制緩和提案のアドバイス、特区の規制緩和を活用する側(企業や団体・個人)に対する助言、これらの進捗管理と評価、田沢湖再生プロジェクトの検証、第2期総合計画や総合政策審議会に関するサポート、各種関係会議への出席などなど、重要な役割が盛りだくさんです。

 今日は特区の進行状況の説明を行いました。お2人とも「こんなに新たな取り組みをしていたのですか」とびっくりしていました。そうなんです。まだ表面に出てこない準備段階のことも加えると、さらに総合戦略は重層化します。どうかお力をお貸しください。

山梨県議会の皆さんをお迎えしました

 昨日から、市内で山梨県議会の皆さんの政務調査活動が行われています。自由民主党山親会とリベラルやまなしの2会派(併せて15人)にお越しをいただきました。今日は午前から田沢湖庁舎で勉強会を実施し、田口久義さん(NPO法人田沢湖ふるさとふれあい協議会会長:観光カリスマ)から、農家民宿や農業体験について話題提供し、意見交換が行われました。

 その前段で、私から県議会の皆さんに、次のようなお話しをさせていただきました。「山梨県と秋田県仙北市は、クニマスが富士河口湖町の西湖で発見されて以来、町民・市民間で年に何度も双方向の交流が行われています。そして信頼関係を築きながら、今年度に完成予定の田沢湖クニマス未来館でのクニマスの生態展示を実現したいと考えています。後藤斉知事にも山梨県庁の皆さんにも、大変なご理解とご協力をいただいていることに、心から感謝を申し上げます。ぜひ県議会の皆さんからも、この取り組みが実現できるよう、また田沢湖が生命にあふれた湖に再生できるよう、長くご支援をお願いします」。

 皆さんには前泊していただき、また夕食がとても美味しかったとお褒めの言葉もいただきました。ありがとうございます。私も信玄もち大好きです!。

ロボネコヤマトの実証実験

 昨日、記者会見で「ロボネコヤマト」(ロボットタクシーとクロネコヤマトを組み合わせた洒落っ気のある名称です)の説明をする中島宏・ロボットタクシー代表取締役社長( DeNA執行役員 オートモーティブ事業部長)。中島さんは29日、仙北市のドローン活用シンポジウムのパネリストで来市いただく予定です。

 さてロボネコヤマトは、ヤマト運輸とディー・エヌ・エー(DeNA)の共同プロジェクトです。自動運転車を活用して荷物を配送する実験を来年3月から行うことを発表しました。自動運転技術で宅配トラックのドライバーの負担を軽減したり、場所や時間に縛られない荷物の受け取りを目指しています。実験段階では、「オンデマンド配送サービス」と「買い物代行サービス」の2種類を提供するそうです。

 中島さんの後ろには、現在の国家戦略特区の市名・区域名が映し出されています。もちろん仙北市もあります。ロボネコヤマトの実証実験、やりたいなあ。

2016年7月20日水曜日

路面性状モニタリング実証実験コンソーシアム

 今日の午後、リコーICT研究所(静岡県御殿場市)を技術開発者に迎え、「路面性状モニタリング実証実験コンソーシアム」(行政機関の参加は国土交通省・秋田県・仙北市)を立ち上げました。

 プロジェクトのトップ、リコーICT研究所のフォトニクス研究センター所長の中村孝一郎さんとは、この3月に初めてお会いしました。場所は千葉市の幕張メッセで開催されたジャパン・ドローン2016の講演会場です。この時に、「リコーのカメラ技術を活用し、これまでにない道路の性状調査を行い、ひび割れやわだち掘れを記録してデータ化し、最も効率的な管理手法を見出すシステムを構築したい。国が近未来技術実証特区に指定した仙北市で、例えば市道などを活用して実証実験ができないか」との申し出をいただきました。仙北市内の道路と言っても、国道も県道もあります。各管理機関に協力をいただく体制づくりを進めるために、5月の連休明けには路面撮影とデータ化のデモ実験を市内で行いました。

 こうした取り組みがあって、今日、コンソーシアムを国・県と一緒に立ち上げることができました。私はあいさつで「道路の傷み具合を知ることが、適切な補修や改良などのタイミング・予算獲得につながります。国の制度で冬期間に発生する道路のひび割れ改修事故(凍上事業債など)を客観的に判断する基準にもなり得ます。仙北市の道路が、新しい技術の開発拠点になることを嬉しく思っています」とお話ししました。

朝日岳の遭難者を全員救出

 16日から発生していた市内朝日岳の山岳遭難事案は、多くの関係機関・個人のご努力をいただき、無事に全員救出することができました。

 今日の朝8時30分ごろ、県警ヘリコプターやまどりが4人をピックアップしました。4人は自立歩行できる状況でした。本当に良かったです。昨日も一昨日も、県防災ヘリコプターなまはげと共に、度重なるフライトで救出のチャンスを探ってきました。同時に地上からの救出部隊の編成作業も始まっていました。でも4人が動けなくなったポイントに到着するまで、10時間の行程を踏破しなければならず、困難な救出作戦を覚悟していました。

 仙北警察署の皆さん、県警機動隊の皆さん、広域消防の皆さん、自衛隊の皆さん、山岳ガイドの皆さん、仙北市役所の皆さん、多くの関係の皆さん、本当にありがとうございました。
※写真は無事救出を伝えたNHKのニュース画面から。

2016年7月17日日曜日

イニシアチブNipponプロジェクトで意見交換

 サンルーラル大潟を会場に開催した、「イニシアチブNipponプロジェクト地域意見交換会in秋田」に出席。主催は一般財団法人・未来を創る財団(定住外国人政策研究会座長:國松孝次さん 未来を創る財団代表理事:石坂芳男さん)、共催は大潟村と仙北市です。定住外国人の受け入れビジョンや適切な対応・方策をテーマに、3時間に及ぶ議論を行いました。

 出席者は、仙北市からは私や市役所幹部、田沢湖・角館観光連盟、農山村体験推進協議会などが、大潟村からは高橋村長、村議会代表議員、認定農業者連絡協議会、大学関係者などが出席。その他、能代市や大館市などで外国人と接する業務を行っている方々などです。コーディネーターはジャーナリストの磯山友幸さん、写真はあいさつをする財団代表理事の石坂芳男さん(石坂さんはトヨタ自動車副社長だった方)です。

 大潟村では、国の特区法を活用した地方創生特区の認定作業を進めています。出入国管理及び難民認定法・ビザの規制緩和などで、農作業等で不足している労働力を外国人に求めたい考えです。一方で仙北市は、今年度からスタートした第2期総合計画のテーマ、今後10年の市の姿を「小さな国際文化都市」と定めていて、例えば外国人旅行者に対する観光サービスの国際化を進めています。

 しかしながら、仙北市が目指す「小さな国際文化都市」は、観光対策ではありません。これは人口減少に対する抑止政策と言った方がすっきりします。例えば、大阪府や神奈川県などの特区地域では、外国人の就労分野を家事業務などにも拡大する規制緩和法の運用が始まっています。しかしこの対応は、外国人を労働力の提供者として見たもので、その後、日本に定住したり家族を扶養したり、日本人と同様の生活者になれるかどうかの制度構築が追いついていないように思われます。私は「人口減少国の日本の国力を再生するために、外国人の皆さんに定住者・生活者となってご協力をいただく、そんな環境づくりと、本質的な移民政策の議論を始めるべき。これが実現して初めて私どもの小さな国際文化都市づくりは実像を示すことができる」と発言させていただきました。

大仙・仙北・美郷消防訓練大会の成績

 昨日開催された大仙・仙北・美郷・消防訓練大会(郡市大会)の成績は以下の通りです。仙北市から出場した各分団は、優勝こそ逃したものの大活躍でした。本当に皆さんご苦労様でした。
※写真は、小型ポンプの部に出場し第3位となった仙北市第4分団(2班)。

◆小型ポンプの部
優 勝 美郷町第2分団(A)
準優勝 美郷町第2分団(B)
第3位 仙北市第4分団(2班)
第4位 仙北市第4分団(3班)
第5位 仙北市第8分団
第6位 美郷町第1分団


◆規律訓練の部
優 勝 大仙市協和支団
準優勝 仙北市第8分団
第3位 大仙市仙北支団
第4位 大仙市太田支団
第5位 美郷町第1分団

第6位 美郷町第7分団 

武藤大翔さん全県陸上100mで優勝

 秋田県少年少女陸上競技大会5年男子100メートルで、桧木内小学校の武藤大翔さんが優勝しました。タイムは13秒80です。スゴイ!。

 武藤さんは野球部にも所属していて、その練習の合間を見て走り込んで第1位です。本格的にトレーニングを始めたら、もっともっと速く走れるようになるんじゃないかと、陸上が全くダメだった私などは思ってしまいます。そして東京オリンピックの次の次のオリンピックに出てくれるんじゃないかと…。

 次の大会は、来月に横浜で開催される全国大会です。皆さん応援してください。

2016年7月16日土曜日

県立隠岐島前高校ヒトツナギ部

 海士町レポートの最終回です。写真は町内にある県立隠岐島前高校ヒトツナギ部の掲示板です。高校生の島人に対する思いうが、「日ごろお世話になっている皆さんへのご恩返しに」や、「もっと地域の方と関わり合いたいから」と言う言葉に表れています。

 ヒトツナギ…。秋田では余り聞き慣れない言葉ですが、人と人をつなぎ、地域と人をつなぎ、現在と未来をつなぐ活動と受け止めるとストンと理解できます。隠岐島前高校では、これまで日本全国の中高生を対象としたヒトツナギの旅を企画・運営してきました。1週間程度で周辺の島も含めて滞在するプログラムで、それぞれに伝わる伝統文化を知り、人の温かさに触れてもらうのが狙いです。それが島留学にもつながり、それが新産業の担い手育成につながるなど、好ましい循環は、高校生の活動からも生れ出ていました。

 県立高校の寄宿舎を町が建設したり、授業に生業を開放したり、子ども達と海士町の関係は、高校生活そのものと言ってよく、だからこそ上記のようなチラシが出せるのだと思います。
 

2016年7月15日金曜日

よそ者と島人と役場職員が連携して

 写真は、海士いわがき生産(株)で養殖のイワガキを出荷準備する様子。作業の皆さんは若くて元気です。そう言えば、船を降りてすぐのキンニャモニャセンターの観光協会職員も、地域産品直売所の皆さんも2階のレストランのスタッフも、皆さん若い方々でした。

 これが山内町長の言う「Iターン」現象です。「Iターン」は、「Uターン」(出ていった町に戻る)でも、「Jターン」(出ていった町に近いところまで戻る)でもなく、全くターンではなく、“外者”がやって来て定住するイメージです。海士いわがき生産(株)も、神奈川県でサラリーマンをしていた鈴木さんご夫婦が住みついてはじめた会社です。ご夫婦はダイビングが趣味でした。海が美しい海士町でダイビングをしているうちに、平成18年にイワガキの養殖を始めて…。今では年間の売上額が3億円の町の産業に成長しました。干しナマコを中国に輸出する(株)タジマヤも地元漁業者とIターンのよそ者が起こした産業です。

 これは、相当にIターン者を優遇する制度があるはずと勘繰りましたが、実はそうでもなくて。定住支援対策も子育て対策も、はっきり言って仙北市が数倍整っています。事実、町の資料冊子(外貨獲得政策で3000円で販売)には、「Iターンの特別な支援制度なし」と明記されています。変です。何か裏技があるはずです。

 そんな疑問を解き明かすヒントが、前出の吉元課長の言葉にあるような気がしています。「それぞれが人の足を引っ張らず、楽しく暮らしたいんです。島の人たちが楽しく暮らしていたら、外部の人だって、その輪の中に入りたくなるのは当たり前です。そんなよそ者と島人と町役場の職員が連携すれば、無人島にならずに済むし、持続可能な社会をつくることができるんじゃないかと思っているんです」。
 何だか幸せな気持ちになれる言葉です。

2016年7月14日木曜日

町民も職員も熱かった海士町

隠岐諸島の海士町(中の島)を訪ねた2日目、朝から海士町役場の吉元操さん(写真:総務課長)から、ここ数年の海士町の変化をお話しいただきました。さらに“現場を見なければ理解できない”と、タクシーで一緒に島内の案内役までお引き受けいただきました。吉元さんが語る海士町の過去と現在と未来…。海士町が大好きなことがビンビン伝わってきます。70人の役場職員、2300人の島民が皆こんな気持ちで毎日を過ごしているんだったら、町は変わります。

 吉元さんが言います。「町の経営指針は、自立・挑戦・交流です。町長もお話ししたと思いますが、隠岐諸島の島々で合併協議が行われて、私もその事務局に在籍していましたが、やはり海が町を隔てていて、合併して1つの町になっても、町民が便利になるかと言えば、そうは思えなかったわけです。それで合併をやめました。そんな中で平成16年、島の生き残りをかけて海士町自立促進プランを策定しました。手始めに給与カットが始まりました。そうしたら老人クラブから補助金の返上依頼があったり、バス料金も値上げしたほうが良いとか、住民の町政参加意欲が格段に高まりました。おかげで財政状況は徐々に好転しています。中・長期目標は、挑戦を続けることが基本になっています。人口減少は鈍化し、希望の持てる町政への転換が定着しました。ですから挑戦は続けなければいけません。第1次産業で島に産業をつくり、外貨を獲得すること、まさに交流を大切にした戦略です。サザエカレー、イワガキ、活イカ、隠岐牛、海士乃塩、干しナマコ…。多くの産物が生き返り、雇用が生まれています」。

 山内町長と吉元課長、共通するムードがあったので、こっそりお聞きしました。「もしかして青年会活動してましたか?」。すると吉元課長、「私も町長も青年団で、これでもかと言うくらいの活動をしていました。分かります?」。ハイ、分かります。どうりで波長が合いました。

2016年7月13日水曜日

海士町の行政理念は「将来へ投資すること」

 写真は、島根県海士町の山内道雄さんです。町議会議員を2期、町長職は4期目を数えます。昨日、懇談夕食会に参加をいただき、多くのお話をお聞きできました。リーダーのカリスマ性を強く感じます。

 懇談夕食会は、海士町名物の海鮮バーベキューでした。本格的な炭火焼セットを用意いただいたこともあり、火力は申し分ありませんでしたが、それが熱くて暑くて…。すぐに上着もシャツも脱いで、汗だくになっての意見交換会でした。私はインターネットで見聞きしている幾つかを質問しました。その1つが「海士町職員が自ら給与カットを町長に申し出た」背景です。山内町長からその必然性をお聞きできました。ざっくりとまとめると、「当時、私たちは周辺の島との町村合併を進めるか否かで、大議論をしていました。結果として単独立町を選択しました。財政的には本当に厳しい将来展望でした。現状も財政再建団体に転落する一歩手前でした。決して上等なやり方ではなかったけれど、町長ほか特別職の給与カットを先に決めました。40パーセントから50パーセントの大幅削減です。そうしたら職員から声が上がりました。私たちも削減します、と。削減幅は16パーセントから30パーセントぐらいです。これらを財源に、新たなまちづくりを始めました」とのこと。

 財政再建団体になれば、市町村の権限は凍結されて国の管理下に置かれます。これでは海士町独自のまちづくりはできない、そう考えたことは予想に難くありません。山内町長が何度も口にした言葉は、「ピンチの時こそ前に進む。将来に投資すること」 でした。

2016年7月12日火曜日

島根県海士町を行政視察

 行政視察で島根県海士町にいます。市議会有志の皆さんと一緒です。移動ルートは羽田→米子空港(約80分)、タクシーで境港に移動し、高速船を乗り継いで海士町です。半日以上かかりました。

 島の玄関口、菱浦港のフェリーターミナル「キンニャモニャセンター」に入ると、“ないものはない”と書かれたポスターが、あっちこっちに貼られています(写真)。これは2011年に「海士町らしさ」を表現するために作成されたとのこと。

 コンビニもショッピングモールもない、病院もない、人口も2300人ですが、島外から移住してきた人が人口の1割を占めると聞きます。少子化で統廃合寸前だった高校に、島外からの島留学が人気と聞きます。第三セクター「ふるさと海士」を立ち上げ、冷凍・鮮度を保ったまま魚介を出荷できる「CASシステム」という最新技術を導入し、漁業を再生したと聞きます。ほとんど平地がない島の地形を逆手にとって、急峻な草地で放牧を行い、市場評価の高い隠岐牛を育てたと聞きます。

 そんな海士町のトップリーダー、山内道雄町長とこれからお会いします。楽しみです。

2016年7月10日日曜日

石巻の百俵館を訪ねました

 今日、少し遠出して宮城県石巻市を訪ねました。目的は「川の上・百俵館」(写真)の視察です。百俵館は、お茶やおしゃべりが楽しめる“にぎやかなまちの図書館”です。私が20年間思い描いて来た空間に近い姿です。懐かしい友人に会ったような不思議な感覚を覚えました。

 オープンは昨年の4月です。ここに至るまでの経緯は…。2012年、東日本大震災で被災した漁村部の400世帯が、川の上地区に集団移転することが決まりました。川の上地区は古くからの農村地帯ですが、文化も歴史も違う漁村部の皆さんに、一刻も早く安心して川の上地区に馴染んでもらうため、住民同士のコミュニティの核に新しい図書館の活用を考えました。先ずこの発想に感動しました。そして大勢の賛同者にも恵まれました。全国から建築費用などの寄付が寄せられ、花井裕一郎さんとの出会いがあったり(花井さんは長野県の小布施で図書館づくりを成功させた人)、何より石巻市民の理解や宮城県民の汗があったそうです。

 百俵館は、大正時代の精米蔵をリフォームした魅力的な建造物です。時には音楽家がボランティアで演奏会なども開催します。今日も演奏会が開催されるとかで、リハーサルのアコーディオン演奏が行われる中、お茶を飲むことができました。贅沢な時間でした。

2016年7月8日金曜日

統合庁舎の用地取得費などを可決

 市議会の臨時議会を開催いただきました。角館駅前統合庁舎の建設に係る用地取得費と補償費の補正予算案(用地購入費2億5000万円、建物補償費5000万円、印紙代6万円)、土地購入の契約の承認案(田沢湖畔イベント広場)、人事案(議会選出監査委員)の3件です。統合庁舎の用地取得補正予算案は、無記名投票の結果、賛成9人・反対9人で賛否同数でした。これを受け、青柳議長の裁決で賛成10人となり、補正予算案は可決しました。その他の案件も承認・同意となりました。

 市議会は、「補正予算案の採決については、議長に無記名投票で行うことを議会運営委員会として要望した」とした髙橋議運長の報告で紛糾。意見調整のため議会全員協議会を開催し、会議規則に則って本会議を進行することを確認したと報告がありました。

 本会議を再開。私からは6月定例会後の動きを市政報告としてお伝えし、熊谷教育長も教育行政報告を行いました。また議案について提案の理由を詳細に説明しました。議員の皆さんからは多数の質問をいただきました。これに丁寧にお答えしたつもりです(写真)。

 昼食をはさみ、午後には補正予算案に対する討論を行い、採決に際して議長が無記名投票で行うことを通告。直後の動議で採決手法を決める無記名投票を実施。票差が出なかったため、議長採決で無記名投票と決定、その結果が前述の内容です。
 今日は、この10年を凝縮したような一日でした。私たちは進まなければなりません。

DeNAのロボット・シャトル記者発表で

 DeNAは、フランス・イージーマイル社と業務提携し、千葉市内の私有地で無人運転バス「ロボット・シャトル」の運用を発表しました。写真は、昨日の午後、記者発表でロボット・シャトルの前に立つ中島宏さん(DeNA)とジルベール・ガニェールさん(イージーマイル社)。実はこの中島さん、7月29日に開催するシンポジウム「地方創生この指とまれ~近未来技術が開く田舎の未来~」(会場:角館交流センター)のパネリストです。

 ところでロボット・シャトルは、電気バスで最大定員は12人。車体は前後とも同じ造りになっていて、つまりハンドルもブレーキもありません。ゲーム機のコントローラーのようなものと、モニターがあるだけです。あらかじめ設定されたルートを、カメラやGPSで制御して走行します。これまでの車の概念を超えた存在で、公道走行には法的な解釈の整理が必要とされていることから、今回はイオンショッピングセンターや周辺の私有地内での運用となったと聞きます。

 ロボット・シャトルの記者発表を終え、中島宏さんと懇談できました。中島さんは「秋田は初めてなんです。ドローンやロボット・シャトルなど、未来を拓くお話を皆さんと一緒に楽しみたいと思います。せっかくですからいろんな場所を見て、美味しい食べ物や温泉も体験したいですね」と話していました。
 中島さん、ご来市をお待ちしています。

仙北市の総合戦略アドバイザーに岸博幸さん

 写真は、テレビでお馴染み慶応義塾大学大学院教授の岸博幸さん。都内でお会いし、仙北市の総合戦略アドバイザーになってもらいました。

 岸先生は、仙北市が特区指定を狙った当初からご指導をいただく関係です。経済産業省時代から、その仕事ぶりが注目されていましたが、2006年の第3次小泉改造内閣総辞職を契機に経済産業省をすっぱり退官。その後は慶應義塾大学で教壇に立ち、人材の育成にあたる傍ら、2008年には元官僚の会(脱藩官僚の会)を設立。この頃から脱藩官僚としてテレビ番組など出演するようになります。

 あまり知られていない顔に、2010年からはエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社の顧問…と言う肩書もあります。本当に広い人脈をお持ちで、最強の仙北市の戦略参謀です。

2016年7月7日木曜日

RICOHの取り組み

 内閣府との協議で上京。ついでにRICOH(リコー)環境事業開発センターを視察しました。RICOHが複写機やカメラメーカーだと思っている皆さんは、同センターの取り組みにきっと驚きます。

 少しも黙っていない子ども達を見て、「すごいエネルギーだな。あの運動量を電気に変えられないかな…」みたいな冗談は、もう実現しつつあります。特殊な素材(ゴム状のラバー)に圧力を加えるだけで、発電できるシートが開発されていました。これは「人力発電」そのものです。複写機のリユースを研究する中で、偶然に発見されたものとのこと。

 写真は、自動車の無人走行実験の様子です。同センターの3階にテストコースがありました。私も乗せてもらいましたが、低速でもなかなかの迫力です。研究スタッフが乗っていますが、彼はハンドル操作もブレーキングもしていません。

2016年7月6日水曜日

国際ドローン競技会の詳細を発表

 写真は昨日の記者会見風景。7月から8月の行事などを中心に報道各社の皆さんと懇談しました。マイクを持ってお話しているのは、ドローン競技会「ドローン・インパクトチャレンジ・アジアカップ2016」で、大会運営にあたるFPVRobotics(都内)代表取締役社長の駒形政樹さん。

 国家戦略特区法で地方創生特区となった後、初の国際競技会の開催です。期日は7月30日~31日。会場は市内のホテル森の風田沢湖グラウンドゴルフ場。マスタークラス・Under199クラス・ウイングクラス・レギュラークラス・フリースタイルクラスの5部門でタイムや距離、芸術性などを競い合います。出場選手は各国から80人程度を見込んでいます。観戦無料です。競技会の様子はCSフジが後日に1時間番組を、またインターネットではニコニコ動画がライブ配信を行います。

 また前日の29日には、同じく森の風で13時からドローン体験教室を開催します。さらにドローンの活用と産業育成を話し合うパネルディスカッション「地方創生この指とまれ~近未来技術が拓く田舎の未来~」を開催します。会場は角館交流センター、時間は16時から17時30分です。基調講演者に東光鉄工株式会社(大館市)のUAV事業部シニアマネジャー鳥潟與明さんをお招きします。パネルディスカッションのコーディネーター役は内閣府地方創生推進事務局審議官の藤原豊さん、パネリストは株式会社ディー・エヌ・エー執行役員オートモーティブ事業部長の中島宏さん、Needs-OneCo.,Ltd.共同創業者(TED選出「世界の12人の若者」)の牧浦土雅さん、基調講演をいただく東光鉄工株式会社の鳥潟與明さん、そして私です。皆さんのご参加をお待ちします。

2016年7月5日火曜日

内陸線は中央線

 秋田内陸地域公共交通連携協議会を開催し、内陸線の決算や事業計画を審議いただきました。私は「秋田新幹線・奥羽線・花輪線を都内の山手線と考えると、内陸線は中央線です。さらにこれを北東北3県に拡大してみると、秋田新幹線・東北新幹線・五能線が山手線で、内陸線はやはり中央線の位置づけです。JRと連携を深め、内陸線を鷹巣から弘前、そして北海道新幹線の起点になった新青森まで接続したらどうでしょう。北東北の重要路線になるはずです」とお話ししました。

 また「現在の内陸線沿線は、人口減少・少子化の中で地元利用者の掘り起こしを行っています。秋田県内、日本国内がそもそも人口減少しています。たぶん今でも限界に近い努力をしているんだと思います。その点、外国からのお客様をお迎えする手法は有効です。大館能代空港と内陸線の関係が薄いと感じます。さらに北東北に目を向けると、秋田空港、花巻空港、青森空港など、インバウンド対策を強化している各空港との連携強化が必要です。JR東日本が、来年の重点販売地域に秋田県を選んでくれましたが、その4月~6月をただ商品販売の場面として活用するだけではなく、視点を広げて北東北の中の内陸線という位置づけで、実験に取り組む期間にできないか、そんな思いもあります」とお話しをさせていただきました。

2016年7月4日月曜日

仙北市消防訓練大会の成績

 7月3日実施の仙北市消防訓練大会の結果をお知らせします。

《小型ポンプ操法の部》
優 勝 第4分団2班
準優勝 第8分団2班
第3位 第4分団3班
第4位 第5分団3班
第5位 第10分団1班
第6位 第10分団2班
※出場23班中の上位6位


《規律訓練の部》
優 勝 第8分団
準優勝 第10分団
第3位 第6分団
第4位 第4分団
第5位 第2分団
第6位 第7分団
第7位 第9分団
※出場分団数は全部で7分団

《個人賞(小型ポンプ)》

指揮者 高橋敦(第4分団2班)
1番員 藤元誠(第8分団2班)
2番員 本田翔平(第10分団1班)
3番員 黒澤武彦(第10分団1班)

抱腹絶倒!おとなの運動会

 「おとなの運動会」に出席しました。今年で6回目を数えます。秋田チームと岩手チームで勝敗を競うもので、「チョイ借り競争」だったり、両県の「おらほの言葉っこワガルスカ!ゲーム」だったり、学生時代の運動会とはヒト味もフタ味も違います。

 田沢湖観光協会(佐藤和志会長)などで実行委員会を組織し、今年は田沢湖畔の潟分校で開催しました。来年は雫石町が会場になります。私は岩手チームをお迎えする地元市長として、「岩手・秋田の交流促進が目的ですが、いいですかあ、これは戦いですよ。手を抜かず、両県の威信をかけて汗(冷や汗)を流してください。ケガだけはしないでね」とごあいさつしました。

 抱腹絶倒の時間が過ぎ、厳正な集計作業の末、今年も秋田が負けました。これで2勝4敗です。秋田側の参加者が少なかったので連続出場で疲れたのかも。来年は多くの皆さんにお声かけして、大選手団を編成して岩手に勝負を挑もうかと。

 写真は秋田側から参加した加古信夫さん。市の危機管理監です。競技が始まる前から雨雲の動きを心配していて、ゲームに集中できなかったかな…。