2016年1月18日月曜日

「おばこ節」のルーツ

この土日も各地・各団体の新年会に参加させていただきました。市の総合戦略や各種計画をお伝えし、皆さんからご意見をいただく本当に良い機会になっています。ある会場では、病院建設について、また統合庁舎について、率直なお話しを受けました。統合庁舎議論では、「合併時、緊急避難的に分庁舎方式となった経緯を考えれば、もう10年経ったのだから、議論よりも実践に入らなければいけない」、病院建設では「広報で市長が書いてあるように、この機会に患者対応力の改善を、中身の改善を是非とも成し得て欲しい」と。

 写真は、仙北市芸術文化協会総会で、「秋田おばこ」誕生と仙北の風土~「おばこ節」聞き比べ~の記念講演に立つ小田島清朗さん。素晴らしい内容でした。そして本当に勉強になりました。おばこ節は仙北市が発祥の地ですが、全国大会は大仙市で行われていて、「これで良いのか!」的メッセージも感じ(嫌みなく)、本家がもっと頑張らなければと思わせてくれて…。

 おばこ節には、ずっと以前から各地で唱われた節回しがあることも知りました。実際に昭和30年の「NHKのど自慢全国大会」で優勝した際の音源、また小田島さんが代表を務める民俗芸術研究所で記録した、例えば「刺巻おばこ」、「生保内おばこ」、「田沢おばこ1・2」など、貴重な音源も披露をいただきました。

 小田島さんは、有名な佐藤貞子の「おばこ節」は、実は貞子の父である清賢が節と調子をつくり、それを貞子に唱わせたものと推測しています。清賢は角館のお祭りの囃子で長く活躍した人物です。山が「かつぎ山」から「曳山」に変化する中、機動力を持った山の曳き回しに合わせ、清賢の笛の旋律もダイナミックに、また繊細な高揚感のある旋律に変わり、それが現在のおばこ節のルーツになったと。これは面白い!!。

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