写真は、北限のユキツバキ群落です。この花の開き方から、一週間ぐらい早い頃に最盛期を迎えていた様子がうかがえます。場所は仙北市田沢湖の院内岳山中(国有林内)です。地元の皆さんは、昔から一帯を椿台(ツバキダイ)と呼んでいます。
東北森林管理局では、 平成5年4月に当地区を植物群落保護林に指定しました。これより以前、平成38年の2月には、秋田県がユキツバキ自生北限地帯として天然記念物に指定しています。
昔を知る古老のお話では、若い頃は山が全部ツバキだったそうで、花の赤と葉の緑の景色を今も思い出すと言っていました。今はそんなボリュームはありませんが、それでも数年前に来たときよりも、何だかツバキが大きくなっているような、拡大しているような、そんな風に見えました。
まだ数日は咲き続けると思います。場所は辰子生誕の地から林道に入り、しばらく走って橋を渡るT字路を右折。ここが椿台林道の始点ですので、あとは林道を走るだけ。途中に石置場沢の標識もあります。終点には営林局で建てた立派なユキツバキ看板があって、その看板の脇に木道が数メートル整備されていています。ただし林道は、今のところ洗掘や倒木が数ヶ所あり、「ユキツバキ観賞にどうぞ」とはお進めできない状況です。
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