2015年5月31日日曜日

秋田の奇跡

  昨日は、東北六魂祭で秋田市でしたが、帰りに少し寄り道をして、添川のカトリック修道院聖体奉仕会を訪ねました。我が家は仏教徒で、また日頃から信仰心も全く薄いので、「物見遊山で叱られないかなあ」とビクビクでした。でも、それ以上に世界からわざわざ訪ねる人の多い「涙を流すマリア像」に興味があって…。

 「涙を流すマリア像」が秋田の奇跡と言われて久しくなります。1973年から修道女の方の手の平に聖痕が浮き出たり、木製の聖母マリア像が涙を流したり、マリア像の周囲に良い香りが漂ったり、101回の奇跡が1984年まで続きました。
 秋田大学で涙の成分分析を行い、学術的な見地から水蒸気等の自然現象ではないことが実証され、1988年には、バチカンが聖母出現の聖地として正式に認定したそうです。

 聖体奉仕会は和風建築の建物で、お隣にある日蓮宗のお寺とよく似ています。恐る恐る玄関を開けると、「ご自由にご覧ください」の張り紙。ホッとして靴を脱いでいたら、「どうぞどうぞお入りください」と、女性が出てきてくれました。穏やかで優しいおばあちゃんと言った感じ。シスターなのでしょう。「興味本位ですけれど良いでしょうか」と尋ねたら、「ゆっくり見物していってください」とのこと。木製のマリア像まで連れて行ってもらって、また色々な説明をしてくれました。「涙を流すぐらいの聖像ですから、敬虔な教徒の方の作品ですか?」と聞いたら、「この像は若狭三郎さん(秋田市在住の彫刻家)が彫ったもので、若狭さんご自身はカトリック教徒ではないんです」とのお答え。しばらく世間話をした後で、隣のマリア庭園を散策させてもらいました。

 気持ちの良い日本庭園でした。写真のマリア像はこの庭園の中に立っています。涙を流すマリア像は教会の中にある小さな木像です。お間違いのないように。

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