2015年5月20日水曜日

温泉事故の調査委員会発足

3月18日、カラ吹き源泉で起こった温泉事故にかかる「事故調査委員会」が発足しました。メンバーは林信太郎委員長(秋田大学教育文化学部・火山地質学教授)、野上健治副委員長(東京工業大学火山流体研究センター・火山化学教授)、高橋訓之委員(秋田県仙北地域振興局長)、齋藤榮二委員(大曲仙北広域消防角館消防署長)、佐々木幸司委員(仙北市温泉利用連絡協議会長)、大森輝男委員(三菱マテリアル資源・環境・エネルギー事業部ボーリングセンター副所長)の6人。

 会議が始まる前、参加者全員で黙祷を捧げました。その後、各メンバーへ委嘱状を交付し、自分は「絶対に起きてはいけない事故でした。亡くなった改めてご冥福をお祈りいたします。この後、二度と起こしてはいけない事故で、どうか調査の課程で原因を究明し、また再発防止策についてもご指導をお願いします」とあいさつをさせていただきました(写真)。

 各機関の報告で、野上副委員長は「事故直後から現場で調査を行ってきましたが、高濃度の硫化水素ガスが滞留していていました」と述べ、このガスを吸い込んで3人が亡くなったと説明をしました。齋藤委員は事故報告が入ってからの消防署員の救助活動の概略を、また高橋委員は昨年12月に組織した利用連絡協議会の活動などを、それぞれ報告しました。その後の委員協議では、集湯槽や分湯槽、引湯管など全ての施設で硫化水素ガスの濃度測定を行い、改良を加えることが必要な施設を特定することなどを話し合いました。

 調査委員会は今後も会議を重ね、8月を目処に報告書をとりまとめる予定です。自分は最終報告に至らない中にあっても、施設改修など指摘をいただいた対策は逐次講じることを約束しました。

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