昨日からの移動中、「こだわりを捨てる」(ひろさちや著)という文庫を読んでいます。般若心経の解説本みたいな本です。
こんなことが書いてあります。著者の知人宅に子どもが3人いて、真ん中の子が“知恵遅れ”と言われているんだそうです。先日、その知人から聞いたお話…。「母親はどうしても真ん中の子どもに手を多くかける。例えば兄や妹が外に遊びに出ている間、真ん中の子どもにだけおやつをあげたり。ところが子どもは食べようとしない。例えばケーキを兄と妹には半分こで、真ん中の子どもには1個をあげると、やっぱり食べようとしない。でもね、兄や妹が帰ってくると食べるし、自分が1個もらったケーキを、母親と半分こにするとやっぱり食べるんだよ」。
著者はこの真ん中の子どもは、知恵は遅れているかも知れないけど、それよりも大切な「仏の智慧がある」と言います。大多数の世間が付ける価値に惑わされないようにとも言っています。そしてこだわらないこと、作り出された物欲の奴隷にならないこと。ああ、人間はやっぱり奥深い。
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