農家体験では囲炉裏が大活躍します。きりたんぽを焼いたり鍋をかけたり…。そんな時、子どもたちに「囲炉裏はまたがないこと」とか、「灰に字は書かないこと」とかを教えます。
これらは地域に伝わる迷信ですが、その理由がちゃんとあって興味深い内容です。囲炉裏は家族が暖をとる場所、一方では家を守る火の神さまが座する聖域と考えられてきました。例えば人が囲炉裏をまたいだら、神さまをまたぐ行為と同じで不敬この上ありません。それで足が腐るとか子宝に恵まれないとか、いろんなバチがあたると伝わっています。また灰は神さまの布団だから、そこに勝手に字を書くと指が曲がるとか親の目が潰れるとか…。こんなお話しはまだまだあります。炭や薪をフーフーと口で吹き消すと口が曲がる、火の粉がはぜて飛んでくる人は、誰かに恨まれているとか悪い客が近日中にやって来るとか…。
もう最近では忘れ去られた迷信ですが、武藤鉄城さん(1956年没)は秋田県民俗語彙などに一つひとつ詳しく書き留めています。もうゾクゾクです。


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