2019年12月9日月曜日
仙北市議会12月定例会の一般質問①
仙北市議会の12月定例会は、今日から一般質問が始まりました。初日は髙橋豪議員(蒼生会)、武藤義彦議員(〃)、小木田隆議員(市民クラブ)、熊谷一夫議員の4氏です。特徴的な質疑を概要版でお知らせします。
【髙橋豪議員(蒼生会)】
Q.仙北市の2つの病院は、先ごろの厚生労働省が発表した再編病院424病院には含まれてはいないが、厳しい経営が続いている。公立病院の現状と今後、病後児保育の対応は。
A.厳しい経営が続いている。2つの病院を今の姿のままで続けることには無理がある。しかし、市民に寄り添う医療が仙北市の医療の目指す姿で、この考えに一片の揺るぎもない。医療の再構築を進める。既に病院自らが抜本的な経営の見直し作業に入っている。市は全力で改革を支え、協議を加速する場の拡充と強化、工程管理の組織や人事の検討に着手した。病後児保育については、病院・診療所等をベースにできる限り早く実現したい。
【武藤義彦議員(蒼生会)】
Q.災害対策について伺う。ハザードマップの周知が不足していないか。自主防災組織の組織化が遅れていないか。市役所職員の消防団入団を進めることはできないか。
A.ハザードマップについては、秋田県が玉川と桧木内川の最大浸水想定域を見直したり、土砂災害警戒区域を新たに盛り込んだりしている。来年度に新マップの作成に取りかかりたい。自主防災組織は現在33組織で、計画の40組織を下回っている。防災対策は喫緊の課題で、地域に在住する市役所の職員に立ち上げ支援を担ってもらう仕組みをつくる。消防団の入団については、市としても積極的に入団促進に関わりを持ちたい。
【小木田隆議員(市民クラブ)】
Q.令和2年度の当初予算編成は大変に厳しいものになると思う。大型事業が続き、交付金は削減され、財政の健全性は維持できるのか。
A.来年度当初予算は、既存事業の廃止、統合・縮減も含めて、歳出に徹底して切り込む。現状で歳入歳出の不均衡額は約50億円で辛い査定だ。予算編成は事前に廃止を検討する30事業、統合・縮減を検討する110事業を洗い出し、それを議論の踏み台にしている。それを全てカットしても届かない。一方で庁舎建設、給食センター建設、会計年度任用職員等の費用は確実に計上しないといけない。その上で健全化を維持する作業になる。
【熊谷一夫議員】
Q.兵庫県の丹波篠山市を視察した。獣害対策が大変だと聞いたが、ジビエ料理の原料としても活用していて喜んでもらっているという。仙北市でもそんな対応ができないか。
A.これまでの仙北市の対応は、クマ被害を防止することが最大優先課題になっている。近年は有害駆除で命をいただいたクマの有効活用が話題になり、加工施設建設に対する応援を財産区や市で行った。猟期が始まっていて加工施設での処理はクマ1頭と聞く。来年はスタート時点から市内全域の有害駆除の処理を行うと聞いている。クマ肉の活用について、既に市内3事業所から引き合いがある。ふるさと納税の返礼品に加える準備も進めている。
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