2019年12月10日火曜日

仙北市議会12月定例会の一般質問②


 市議会は本会議が続いています。一般質問の2日目は平岡裕子議員、阿部則比古議員(市民クラブ)、高橋輝彦議員(蒼生会)、真崎寿浩議員(蒼生会)の4氏です。特徴的な質疑を概要でご紹介します。

【平岡裕子議員】
Q.地域公共交通について、循環バスの定時走行や路線延長は?。内陸線の角館発の最終時刻を見直しての飲食店活性化は?。デマンドタクシーや免許返納者の回数券交付は?。
A.角館町内に循環バスを新設する計画(平成28年度計画)を立てた。しかし実現にあたって膨大な時間と経費が嵩むことが判明し、スマイルバス八割線6便から、2便を循環バスとして運行している。内陸線のダイヤはJRやバス会社のダイヤと連動しているが、次の内陸線の会議でご相談したい。デマンドタクシーは何より地元の皆さんのニーズ・要望に応えたい。免許返納者への補助券は利用者が増えてきたが、制度の見直しを行いたい。

【阿部則比古議員(市民クラブ)】
Q.田沢湖の水質浄化は仙北市、仙北市民のみならず多くの方々の積年の悲願。しかし今般の水素生成実験は、湖水のさらなる汚濁を促進する行為だ。一体何を考えているか。
A.東北大学が進める廃アルミニウムの水素生成は、玉川温泉水をエネルギーとして活用しようというもの。さらに同大学では石灰岩に代わる岩石での中和や、レアメタル等の選択抽出など、玉川の浄化も同時検討が行われている。先日、市内で開催の研究チームの報告会で触れていたが、廃アルミニウムの水素生成が環境に悪影響を及ぼすことはあってはならない。水酸化アルミニウムなど、副次的な背有為生物の田沢湖への排出もありえない。

【高橋輝彦議員(蒼生会)】
Q.将来に持続可能な仙北市とする取組みの中、田沢湖黒沢の工業団地への企業誘致について、現状でどのくらい進展をしているものか。最新の状況を伺う。
A.来年3月を目処に、民間企業が現地法人を設立し水耕栽培による植物工場の計画が進んでいる。事業規模は敷地面積約10,000㎡、建物面積4,200㎡、延床面積4,700㎡の鉄骨造2階建構造で、事業費は約25億円。生産規模は年間約680t(リーフレタス換算で約520万株)を想定。国の「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」の採択に向け県と連携し作業中だ。市役所内でも部局を横断したプロジェクト体制を敷いて対応している。

【真崎寿浩議員(蒼生会)】
Q.市の観光事業の批判を耳にした。宝の持ち腐れとまで言われた。観光事業者以外の例えば農業者など、観光に対する意識改革が必要だ。どのように取組もうと考えているか。
A.大変に難しい質問だ。しかしご批判の声は可能性を示唆いただいたと受け止めて、その思いに答える努力が必要だと思う。いま日本版DMO候補法人から、本法人の登録に向け準備が着々と進んでいる。準備の過程で高校生とのワークショップなど、多くの若者や市の観光に携わっていない方々の意見交換が行われたと聞く。そんな積み重ねを丁寧に続けることが重要だ。市民が観光に関わる場面づくり、役割づくりにご協力をいただきたい。
※内陸縦貫鉄道の写真は同社HPフォトギャラリーより。

0 件のコメント:

コメントを投稿