2019年10月11日金曜日

西木正明さんのお話し


 公民館大会と生涯学習推進研究大会で、仙北市西木町出身の作家・西木正明さんをお迎えしました。実家の医院とご近所の皆さんのこと、学生時代の思い出、石原慎太郎さんと出会い…。

 私は、西木正明さんのお話しを引き出す役割です。以下は西木さんのお話し。
 「親父は村医者でした。数人いた看護師さんは綺麗な方々で、だから退院しても良いのに退院を渋る患者が多くてね。北浦と呼ばれるこの辺りは本当に秋田美人の産地です。貧乏な時代でしたから診察代を払えない人もいました。でも秋になると米や野菜が届くんです。そんなお付き合いで、私たち家族は周囲に助けてもらっての生活でした。小・中と西明寺で高校は秋田です。高校時代はフラれてばかりいました。文章を書くのがダメでラブレターは友だちの代筆です。そんな私が文章を書くことを仕事にするんですからね。大学時代は探検部での思い出しかありません。アラスカに行きっぱなしで留年が続き、大学は卒業できませんでした。その後、社会に出てからもたくさんの皆さんに助けてもらいました。石原慎太郎さんもその一人です。私が物書きとして世に出るキッカケをつくってくれたのは石原さんです。いま振り返ると故郷は豊かです。懐かしい思い出、お世話になった人、大好きな山や川に変わらず恵まれています」。

 西木さんが以前お話ししていた「冬に荒町(生まれた集落)の空が真っ赤に染まる祭りがあってね。あれ見たいなあ」は、数年前から地域の皆さんが「荒町のどんと焼き」として復活しています。今度見見に来てください。

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