2019年10月1日火曜日

まちづくり日記158「子どもの遊び場」



 広報せんぼくに連載する〝まちづくり日記〟です。10月1日号では市の課題の1つ、「子どもの遊び場」について考えをまとめてみました。お時間のあるときにお読みください。
 
 この10月から、国の幼児教育・保育の無償化がスタートします。仙北市は、これまで健やか子育て支援事業や在宅子育て支援事業など、子育て家庭の経済的不安を軽減する政策が主なものでした。一方で、子ども達の豊かな育ちを考えると、家族や友人同士の〝遊び〟を促進しよう、そのための公園や遊具整備に果たす行政の役割は大きいと、そんな指摘の声もあります。今回の市議会では、「他市町の公園に子どもを連れて行って遊ばせている家庭が多い。しかし遠くて往復が大変と言う。何とか市内に遊具が充実した公園を整備できないか」…、ベテラン議員からの質問です。市内の多くの公園は、整備する際にいただいた国からの補助金区分で、農林部や建設部などが維持管理をしています。一方、市民の皆さんからすれば、どこの補助金だからどこで管理するなんて関係のないこと、さらに遊具のない公園など、訪れる意味のない空き地です。もっと遊べる公園、訪ねたくなる公園、これは子育て世代の皆さんに限ったご要望ではないと思います。そこで、先ずは各こども園や保育園など園地の状況を確認し、また、各部署が管理する市内の公園の現状を総ざらいして、市役所の縦割りの壁を超えて「公園充実化」の協議を始めることにしました。遅きに失した対応で申し訳なく思います。が、どうか市民の皆さんにもご協力をお願いします。とは言うものの、全国の児童公園などから、遊具の撤去が続いています。この流れの要因に、製造物責任法(製造者の損害賠償を定めた法律)があると見ています。全国的に遊具事故の裁判が多数あり、つまり遊具がなければ裁判は起こらない的な判断で、寂しい現実です。仙北市では、1年間の出生者数が百人をきりました。子育て環境の整備が市の未来を左右します。遊び場で言えば、冬が長い北国で屋内の遊び場も必要です。庁舎整備事業では、西木庁舎を改修する際、子ども広場(仮称)を整備する計画です。また暖かい季節では、「腰を下ろしてお弁当を広げたり、裸足で走りっこができる芝生広場があるだけでも嬉しいです」と、若いお母さんのご意見も届いています。

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