2019年10月21日月曜日

新幹線を深夜の物流動脈に


 トラック輸送などの自動車運送業界は、長時間労働や低賃金などでドライバーの人手不足が深刻です。そこで農林水産省は、安定した食品流通の新・物流システムを議論する「食品流通合理化検討委員会」を立ち上げました。

 今日の午後、その第1回目の会議が農林水産省でありました。私も産地代表の委員です。他には関係省庁として国土交通省・経済産業省、また民間委員では全国農業協同組合連合会・ホクレン農業協同組合連合会・全日本トラック協会・日本物流団体連合会・日本チェーンストア協会・日本スーパーマーケット協会・三菱総合研究所・富士通・流通経済研究所など、さらに私の他の自治体首長は青森県知事や新潟県知事、愛媛県八幡浜市長などです。私は議論の最後に発言させてもらいました。「生産者は精魂込めて育てた食品をできるだけ高く買ってもらいたいと思っています。それが地域の経済を循環する力ですから。一方で消費者は安くて良質な品を求めています。この2者の中で流通が重要な役割を果たしてきたことは間違いありません。でも人口が減少し高齢化が進み生産地も大変なんです。高速道路から取り残されているけれど、良品を栽培している地方などは特に大変です。高速道路を要望するより今ある社会資本を利用する視点が重要です。鉄道や港湾を高度に活用した物流システムを再度検討するのも一手です。例えば新幹線が夜中に物流動脈になったり、バスが貨客混在で走ったり、そんなことも考える時期だと思います」と。

 第2回の会議は11月11日です。さらに地方の実情をお話しし、できれば改善に結びつくアイディアを提案したいと思います。

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