2019年10月31日木曜日

人の往来と経済を支えるスピード



 盛岡秋田道路整備促進フォーラムを開催。講師の石川雄一さん(前国交省道路局長)が示した資料は興味深いものばかりでした。例えばドイツやフランスの都市間移動は90km/hと高速なのに…。


 日本や韓国は60km/hでした。明らかにヨーロッパ諸国の幹線道路は高速で、そのスピード(を実現する道路環境)が人の往来と経済を支えています。さて、盛岡秋田道路(国道46号)は、地域高規格道路計画路線、また重要物流道路に指定されています。現状では雨や雪の災害に弱く、局部改良は着手済みですが仙岩トンネルの改修等は要望中です。ひとたび通行止めになれば迂回路は秋田自動車動しかありません。仙北市は田沢湖や角館と言った秋田県内随一の観光地を擁し、秋田県の背骨にあたる大曲鷹巣道路(国道105号)が交差することから、まさに交通の要所です。電子デバイス回路製造等は製造分野で24%を占め、世界トップシェア製品を扱う工場も立地し、農業分野では良質米の産地評価が広く定着、ふるさと納税の返礼品では仙北市産秋田こまちが人気ナンバーワンです。何としても一体的な高速化・整備促進が早期に必要です。
 私はフォーラムに参加をいただいた皆さんに、「たくさんご参加をいただき、本当に心強い限りです。沿線住民の利益だけに留まらない、東北の活性化も期待できる国道46号の地域高規格道路化に、どうかお力をお貸しください」とお話しをさせていただきました。大仙市の老松博行市長は、同盟会要望の6項目を決議宣言しました。

 改めて講師をお引き受けいただいた石川雄一さん、意見発表をいただいた伊藤一也さん(田沢湖運送株式会社代表取締役)、佐藤慎さん(株式会社瀧神巧業代表取締役)、そしてご来場の皆さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
※地域高規格道路:自動車専用道路、または同等の規格を有する道路
※重要物流道路:超大型トラックの走行ルートで災害時の物資輸送道路


2 件のコメント:

  1. なんと言いますか・・生保内地区と角館地区を結ぶ道路が1本しか無いという愕然たる事実が大きいですよねぇ・・
    横手平鹿とか湯沢雄勝のどこを通ってもお互いに行き来出来るという環境には愕然とした覚えが・・
    地域内を融和させたいならやはり行き来しやすい環境は必須かもねぇ・・

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