2014年5月23日金曜日

秋田スギバイオエネルギーセンターの検証報告

昨日、仙北市議会議会全員協議会の開催をお願いし、目標とした運転ができていない秋田スギバイオエネルギーセンターについて、これまでの検証の内容報告や意見交換を行いました。

 この検証結果報告書は、昨年7月15日の初会合から今年1月25日の会合まで、実質7回の検証から推測される不具合の原因、これを改善する手法などの提案などで構成されています。改めて携わっていただいた岐阜大学大学院の守富寛先生、北見工業大学の鈴木勉先生、九州大学の林潤一郎先生、そしてサポートをいただいた秋田県庁の皆さんに感謝を申し上げます。

 写真は、その全員協議会で報告書の説明や質問に対する答弁を行うため、岐阜からお出でをいただいた守富寛先生(自分の左側)が、議員の質問にお答えしている様子。検証委員会は報告書で、秋田スギバイオエネルギーセンターは、今後も継続して運転をしていくべきとの方向付けをしています。
 その理由として、
1.ガスフィルターの目詰まりなどに課題があるが、複数提案した対応策を実行することで改善が期待できる。
2.各種データの分析では、ガス化炉の性能が著しく不良状態といえない。またガスエンジンも所定の能力に近い状態で運転されていると推察できる。
 としました。

 改善が必要と指摘のあったガス化炉内でのカロリー向上策については、ガス化炉内で水蒸気改質を試行してみることが提案されました。これはフィルターボックスに直接、または直前の配管付近に水蒸気を送り込んで加湿しようと言うもの。この提案は、正式に報告書が提出される以前から話題となっていた手法で、バイオエネルギーセンターを施工した(株)月島機械とは既に協議を始めています。現状では月島機械から試行は可能との見解をいただいていて、その経費については月島機械に負担をいただきたい旨もお伝えしてあります。

 試験には7月いっぱい程度を見ています。この水蒸気改質の詳細なデータを蓄積し、将来的にこのシステムで運転を行うことに自信を持てたら良いのですが…。
 報告書の結論はそれとして、7月に実証する水蒸気改質の状況や、様々な要因を勘案し、市民の皆さんにとって最も利とすることができるよう、遅くとも9月までには結論を導きたいと考えています。

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