2013年4月1日月曜日

もっともっと挑戦的に


 4月1日です。新年度のスタートです。と言うことで、各庁舎で職員に次のお話をしました。概要版を市民の皆さんにもお伝えします。
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新人の皆さんも、また在職者の皆さんも、仙北市の職員として仕事ができることに、感謝の気持ちを忘れないでください。仙北市は今後の数年で、行政に対する市民満足度が確実に向上します。活力のある町として県内外の自治体が着目をするかも知れません。今から、誇りを持って仙北市のまちづくりに関わっていただきたいと思います。
 今回の人事異動については、チーム力を重視し最大効果を発現できる配置にしたつもりです。多くの不満もあろうかと思いますが、受け止めてください。何より健康が大切です。どうか日頃から十二分にご留意をお願いします。

 平成25年度の特徴を何点かお話ししたいと思います。4つの新推進室が示すように、多彩な行事の開催が決定しています。その、どれもが大切です。国文祭のプレイベント、JRデスティネーション関連行事、種苗交換会などは、将来の仙北市に大きく影響する行事になります。推進室の職員だけでは限界があります。全職員のご協力をお願いします。

 懸案事項の幾つかに答えを出さなければいけない、そんな年度を迎えたと認識をしています。秋田杉バイオエネルギーセンターの運転をどのようにするか、老朽化した角館庁舎の機能移転をどこに求めるか、地域運営体が真に地域コミュニティの核となる手法は、所得向上策の次なる政策は、保育園の法人運営は、温泉事業の源泉の確保策は、病院事業の経営改善策は…。これらについては9月から10月の選挙戦に向けて、公約で方向性を盛り込むことも考えています。しかし一刻も早くの決断が必要な事案も多く、判断を急がなければなりません。まず問題意識を職員の皆さんと共有できなければ前に進めません。判断素材は、職員の皆さんの情報収集力と分析力にかかっています。取り組みの強化をお願いします。

 また今年度は、安全対策を強化する年度と位置付けています。東日本大震災後の復興を支援しながら、一方で危機管理監ポストを新設し、市内の防災対策を徹底的に練り込みたいと思います。駒ヶ岳は先日蒸気の噴出が確認されました。大雨や大雪、風害対策は、市民の皆さんと協力しあって、防災対策・抑止対策を具体化したいと思います。安全安心メールのさらなる普及や、防災行政無線が市内に完備できたことでの、運用面での質的向上、また新たな市民への情報提供システムの構築も視野に入れています。空き家条例は6月議会に提案する予定で準備を進めてください。

 少子化が進む中、ただ人口減少の傍観者になってはいけない、そんな思いで今年度も子育てや教育に力を注ぎます。4月1日現在、やっと待機・保留児童がいない状況を実現できましたが、子育て環境の整備と改善は、今まで以上に重要案件です。子ども達には、新たな知識の吸収や感動体験を、毎日感じて欲しいと思っています。次の時代を担う子ども達です。市役所が、市内の全ての大人が、子ども達に何ができるかを考え、実践する一年を目指してください。関係団体と協力しあい、男女の出会いの場の提供もさらに重層化したいと思います。

 日常の業務や事業などでは、市民に力を貸してもらう場面を、意識的に増やすように工夫をお願いします。構想が未成熟でも、市役所の取り組身を市民にできるだけ伝えて欲しいと思っています。プランニングも市民と行政の協働作業で、が基本です。行政のプライド、完成度に固執し過ぎて、機を逸してしまうことがないよう配慮ください。
 また別の手法として、些細なことで恐縮ですが、市民の皆さんを交えた協議会や会議などで配布する資料には、どこそこの課や係りが作成した資料だという表記、お問い合わせの際の電話番号、主務者の氏名などを書き加えるようにしてください。「市政は市役所と市民との情報のキャッチボールから」を、明確なメッセージとして発信して欲しいと思います。

 まちづくりで大切なことは、守るべきを守る決意、新たな価値の創出、そして判断のタイミングです。簡単に言うと、「守ること・生み出すこと・決断すること」です。市役所の業務は、毎日が創造的でなければいけません。前例踏襲はモッテノホカです。視点を変え工夫を凝らし、日常の仕事を楽しんでください。

 仕事は誰かを幸せにするモノでなければいけない、そう思っています。行政の場合は市民が幸せにならなければウソだと言うことです。自分が幸せになるたった一つの方法は、他人様を幸せにすること、これ以外にありません。他人様を幸せにするために、常に自分自身を磨き上げることが必要です。そして自分自身の可能性の扉はずっと開いておいてください。スキルアップに繋がる学習活動、各種の研修、きっかけを逃してきた趣味などに時間を費やしたり、知見を広める旅も良いでしょう。そんな一つ一つは必ず仙北市のためになります。
 この一年度の仕事を、皆さん自身の手で、もっともっと創造的に、もっともっと挑戦的に、もっともっと楽しいものに変えて、子どももお年寄りも、仙北市も元気にしましょう。そんな時間を一緒に過ごしましょう。

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