2013年4月14日日曜日

わらび座秋田定着60年記念祝賀会


 写真は、昨日夕方に開催された「わらび座秋田定着60年記念祝賀会」で、参加者を前にあいさつをする小島克昭代わらび座代表です。これまでの60年の歴史を振り返り、心のこもったメッセージでした。実は自分も祝賀会の発起人の一人で、一番最初に(かなり役不足でしたが)、少しお話しをさせていただきました。以下はその概略です。

 「1952年、ポプラ座という名前で北海道を回った後、1953年に秋田に拠点を移し、その際、~生きる力の根っこになるような仕事をしよう、人々と共に、土にしっかり根をはり、 暮らしに役立つ仕事をしよう~と、わらび座と改名したお話しを聞きました。それから60年、戦後の復興から、日本は世界に冠たる経済大国と成長しました。そんな中、わらび座は“黄に紅に花は咲かねどわらびは根っ子を誇るもの”の精神で、土の中から芽をもたげ、たくましく根を広げ、野火で焼かれるほどに、強く太く成長を続けました。この辺りのことは、実は自分は産まれていないので、よく知らないことです…。わらび座を認識できる年になった後、劇団・劇場経営のほか、温泉、ホテル、レストラン、地ビール製造販売など多角的な経営が始まりました。私たちは、その一つ一つを楽しみ、見たり、聞いたり、味わったりしていました。これらは、どれもがカタチのあるモノですが、わらび座は、実はカタチのないモノ、目に見えないモノ、だけれども本当に大切なモノを提供し続けているのだと思います。少し逆説的なお話しですが、わらび座が脚光を浴びると言うことは、大切な何かが日常の生活の中では見つけにくくて、その欠落部分をわらび座が補っている、そんな状況があるのではないのかなと思っています」。

 わらび座は既に国際的な評価を受ける劇団です。そんな劇団がふるさとにあることを自慢しています。個人的には演劇大学や食農観拠点センターみたいな発展系もあるのかな…と。自己表現に悩む若い世代にも、力になって欲しいと思います。

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