2013年1月29日火曜日

内外情勢調査会で聞いたこと


 フィデアホールディングスと北都銀行が主催する「再生可能エネルギーセミナー」(太陽光発電システム)が、田沢湖保健センターを会場に開催されました。昨年のセミナーに続いて2回目の実施です。若手の民間企業者が多く参加していて、今にも動き出しそうな瞬発力を感じます。

 残念でしたがこのセミナーを早々に退席し秋田市へ移動、内外情勢調査会に出席しました。今回は東京新聞に在籍しテレビなどでも大活躍の長谷川幸洋氏から、「激動する政局の行方」と題した講演を1時間半にわたってお聞きできました。「オフレコですよ」と言う部分も多く、内容はかなり刺激的。ほんのサワリを紹介します。

 「第2次安倍内閣を理解するには、2006年の安倍内閣に遡ることが必要。当時の内閣の使命は、税制改革・公務員制度改革・道州制の推進だった。しかし小泉政権が成し得なかったことに着手はしたが見事に失敗。当時の内閣で特命担当大臣だった堺屋太一氏は、規制緩和を推進できない現状を憂いて、その後、橋下徹氏を大阪府知事に担ぎ出し地方から中央集権の打破を図った。また、同じく特命大臣だった渡辺喜美氏は、公務員制度改革を進めない自民党を離れ、みんなの党を立ち上げ今に至っている。理想を掲げて船出した安倍内閣は、党内からも各省庁からも攻撃にあい、政策は骨抜きになった。同じ失敗はしないと言う思いは、人一倍強いはずだ。だから今回の組閣は、党内事情に大変な配慮がされた人事だった。それよりも特徴的だったのが首相官邸人事だ。各省庁トップに位置する財務省から有能な人物を複数任用している。内堀と外堀をきちんと固めた。しかし安倍内閣は国民に支持されて成立した政権ではない。総裁選挙では石破氏に負け、総選挙では投票率を10ポイントも下げ、まとまらない第3局よりは…みたいな形で成立したのが現政権だ。だから憲法改正も集団的自衛権も、所信表明で触れていない。触れても実現することが困難なことが分かっている。かと言って期待できないと言うことではない。事実株は上がり円安が進んでいる。ビートたけしさんは、「東京はもうバブル時代のムードが漂っている」と言っている。経済は7月ぐらいまで目に見える姿で改善が進むだろう」。

0 件のコメント:

コメントを投稿