2013年1月23日水曜日

合併後の風呂敷のたたみ方


 角館町・田沢湖町・西木村が、平成17年9月20日に仙北市になり、また価値観の変化や不況、震災の発災などがあって、現在の仙北市と合併当時に描いた街の姿の“距離”を感じている人が多いと思います。先の市議会で、「もう絵空事を追いかける余裕などない。これからの仙北市は、広げた風呂敷をパタパタ折りたたむことが必要だ」との議論がありました。

 風呂敷をパタパタ折りたたむ…、いろんな場面を想定したご指摘だったと思います。分散型の庁舎を一刻も早く一体型に、これが意見主旨と受け止めましたが、その他にも職員の削減、類似施設・遊休施設の整理統合、思い切った行政サービスの縮小などをイメージしていることが伝わってきました。一体型庁舎へのシナリオ、市役所の組織再編は今年は大きく前進しなければいけません。全市でこの議論が白熱できればと痛切に思っています。必要なことはもちろん進めます。問題はその過程で、成長の種まで摘み取る間違いを犯してはならないと言うことです。これまで産業分野で新技術の市内移入、人材の移入に熱心に取り組んできました。それが結果として企業誘致に結びつくことも分かりました。昨日のリッチセミナーの講演に登壇したニプロ大館の小林京悦さんは、「人材を育てることのできる地域が発展する」、そんな真理を実例で紹介いただいたに過ぎません。

 仙北市の風呂敷には何を包むか。少なくとも人材育成や産業振興への挑戦をパタパタ折りたたんではいけないでしょう。

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