2025年6月30日月曜日

増える手すり


 家のあちらこちらに手すりが増えています。最初はお風呂場、次におトイレ、洗面所、台所に通じる廊下、今日は居間に付けました。手すりとセットの玄関ステップは大工さんに作ってもらいましたが、他はホームセンターで買って来て…。

 不器用な私でもちゃんとできました。91歳の父(写真)は、毎日をほぼ家の中で過ごします。移動は歩行器を頼りにやっとの状況ですが、古い家なので段差も多く、そんな場所には手すりが不可欠です。先日のお話し会でそんな父の日常をご披露したら、「それはおめでたいですね。手すりの数が増えた分、年を重ねたことですよ」と。

 手すりは将来の私もきっと頼って…。

ニホンオオカミの謎


 秋田犬が一番オオカミの遺伝子を受け継いでいる?、山怪(ヤマケイ文庫)に登場するオオカミは山の神?、本当にニホンオオカミは絶滅したか?、そんな疑問の答えを探して岩手県立博物館を訪ねましたが…。

 オオカミの剥製や多くの資料が展示されていると、SNSで同館の企画展を知りました。ニホンオオカミの剥製はとても貴重で世界に5体、国内には3体しかありません。これは見逃せないと出かけました。ところが全くいつもの早とちりで…。ざっと館内を歩いても剥製を見つけられず、案内の方に聞いたら「その企画展〜捕食者の献立〜は昨年でした」と。でも親切に残っていたパンフレットを探して分けてもらい、何だか得した気分で帰ることができました(様々な疑問に一つも答えは見つかっていません)。

 オオカミは、1905年に奈良県東吉野村で捕獲されたオスの個体が最後だと言われています。でも岩手日報が1907年に盛岡市内で捕獲されたオオカミの記事を掲載していて、もしかしたら絶滅していないのでは…、みたいな研究者が結構います。山中での目撃情報、遠ぼえ情報も時たま耳にします。さてさて…。

2025年6月28日土曜日

ジニア



 和名は百日草。じっけん農場では今年からエディブルフラワー(食べられる花)の栽培に取り組んでいます。数種類の試験花の中でもジニアは本当に綺麗に咲いてくれました。ただ問題があって…。

 写真には写っていませんが、アブラムシがついてしまい対策を検討中です。人の口に入るものですから、農薬の散布ではない方法での駆除が絶対条件になるはず…。調べると色々あるみたいで、一つひとつ試して効果を探ります。これぞじっけん農場のじっけん農場たる所以、面目躍如だぞ!。

 さっそく明日、別の畑に植えていたマリーゴールドをジニアの横に移植してみます。特定のハーブはアブラムシの嫌いな匂いを放つそうです。

農山村を再生する道筋


 ABS秋田放送えび☆ステの特集は「コメの生産現場は今…」です。このテーマについてのコメントは1時間でも足りません。令和の米騒動が日本の農業政策の限界を露呈し、ほとんど存在しない農村政策の必要性を浮き彫りにしたと…。

 考えています。私は1960年の生まれですが、当時の農家数は約600万世帯、現在は170万世帯少しですから、3割まで減少したことになります。農業従事者数で比較すると、1175万人から136万人になって、わずか1割に減少してしまいました。2018年までは減反政策で米を作りたくて作ることができず、一方で全農地を集約し大規模化しようとしても、目標数値にはまだまだ及びません。米農家では食べて行けない…、兼業化と離農が顕在化した農山村は、食糧生産能力が低下している現状で、若者はもちろん近未来に米作りのノウハウを持った人材が消えてしまいます。田んぼがあれば米が作れる…、ではないのです。

 今回の米騒動を教訓に、米価については消費者と生産者の折り合いを探る作業は必須ですが、生産の現場・農山村を再生し維持する道筋の議論を深め、一刻も早い国策を見出さないと同じ騒動が起こりそうで不安です。日本人の主食・米を守るため税金を投入することは、間違った使い方ではないと思うのですが…。

2025年6月26日木曜日

じっけん農場のイチゴ畑で…


 田沢湖ジェラート夏休み店の開店に向け、サイドメニュー「門脇じっけん農場のイチゴ畑で摘み取ったイチゴを冷凍し、これを解凍しないでかき氷機でスライスしたイチゴ100%かき氷」(正式名称が長すぎ!)の準備を始めました。

 先ずは在庫確認から。今シーズンは12キロの収量がありました。昨年に比べ3キロダウンですが、原因は天候不順と株の老化にあると考えています。このイチゴでジャムの試作品づくりを繰り返していて、その必要量は全体で7キロ程度と推計しています。残る5キロが娘のお店と夏休み店で使えるイチゴです。充分ではないかも知れませんが、皆さまのオーダーにできる限りお応えできるよう頑張ります。

 この後も田沢湖ジェラート夏休み店について、開店準備の様子等たびたびお伝えします。お楽しみに!。

2025年6月25日水曜日

夜這い地蔵の冤罪


 仙北市で異色の物語と言えば、角館白岩に伝わる夜這い地蔵(写真)伝説です。この地蔵は夜な夜な村に出かけ、娘たちに良からぬことをしたと伝わっていて…。でも、これはきっと濡れ衣(冤罪)です。

 地蔵自体は60〜70cmと小さく、そして男前(地蔵さまに性別はないのですが…)です。伝説では夜這い地蔵を凝らしめるため、背中に釘を打ち付けて自由を奪ったそうで、その血痕が地蔵の背中を今も赤く染めていると聞きました。しかし…、たぶん地蔵は夜這いをしていません。無実・冤罪です。そもそも地蔵は人々を救済する仏で、人々を苦しみに追いやる行為を最も嫌います。さて昭和30年代ごろまでは、秋田では夜這いの習俗が残っていたそうです。でも実は夜這いには厳格なルールがあり、前もって男性が女性に打診をし、それを女性が了解した場合のみ家や部屋に入ることを許されたそうで…。夜這い地蔵は、こんなルールを守れなかった若者の身代わりになって集落内の波風をおさめ、一方で汚名を背負わされてしまったと考えることができます。

 夜這い地蔵の物語の陰に、集落内の家関係・人間関係に忖度し、地蔵を悪者にして集落の輪を守った知恵者の存在を感じます。様々な意味合いで、やはり異色の伝説です。

2025年6月24日火曜日

私のボランティア観



 仙北市のボランティア連絡協議会総会にご案内をいただきました。私のボランティア観、また伝説に込められたメッセージなど…、縦横無尽(好き勝手?)な新解釈をご披露できました。特に角館白岩の夜這い地蔵は汚名挽回のチャンスで…。

 私はボランティア活動を次のように考えています。「今までボランティアと言うと、何だか世のため人のため、団体・組織が継続的に行う社会貢献活動みたいないなイメージが先行していたと思います。(中略)でも時代もライフスタイルも変化し続けているんです。ボランティアの在り方だって変化して当然です。(中略)例えば自分一人でも、いつでもどこでも、ほんの少しでも、それをすることが自分も楽しくて、しかも誰かの役にたっている(かも知れない)、それくらいの行動で良いと思っているんです」と。

 さて、伝説編でご紹介した角館の夜這い地蔵のお話しですが、たぶん地域の諸事情で夜這いの濡れ衣を着せられて、お地蔵様は被害者です。この新解釈は後日に詳しく…。

2025年6月23日月曜日

梅雨の雫の赤スグリ


 やっと色づき始めました。さまざまな果実でジャムを作っていますが、私は赤スグリのジャムが一番のお気に入りです。元気になれる鮮やかな色彩、甘さと酸っぱさの程よいバランス、そしてプルンプルンの食感は…。

 他のジャムでは味わえません。このゼリーみたいなプルンプルン感は、種の周辺に含有されるぺクチンの仕事です(裏ごし作業は優しく丁寧に行います)。ところで昨年は、原料の赤スグリが不作で、ガラス瓶1本のジャムを作ることもできませんでした。そんな昨年だったこともあり、今年は豊作年になるものだとばかり思っていましたが…。

 枝を見ると余り実がついていません。こりゃ今年もジャム作りは厳しいぞ…。誰かお譲りいただける人はいないかなあ。

2025年6月22日日曜日

ホタルを追って


 足りない歩数を補う夜間ウォーキング。するとスーッと傍らをホタルが飛び抜いて…。まるで「ついてきて」と言っているような距離感です。こ、これはもしかして…。

 撮影は21日夜8時。昨年よりも10日ほど早い出会いです。和歌の世界で言うとホタルは恋の炎や魂の象徴ですが…、私の場合は挫けそうになっている目標歩数(25000歩/日)を達成するため、ウォーキングの神さま(例えば日本中を歩いて地図を作った伊能忠敬さまとか)が、応援に遣わした使者ではないかと勝手に推察したりして…。

 横を飛ぶホタルに励まされ、無事に目標達成。ありがとう!

2025年6月21日土曜日

夏至ウォーキングは夏の扉


 さすが夏至です。朝ウォーキングは汗が流れてペースが上がりません。ここは音楽の力を借りて歩数を増やそうとスマホで検索。するとAIが松田聖子の「夏の扉」を選曲しました。そうか、天国のキッスでも秘密の花園でも白いパラソルでも…。

 渚のバルコニーでも小麦色のマーメイドでもないのか…。たぶん検索ワードが選曲を左右したのでしょう。まず「夏至」、文字通り夏に至るシーズンですから、これで夏の扉はほぼ確定だと思います。さらに重要ワードの「ウォーキング」、歩くスピードを考えると、天国のキッスも秘密の花園も渚のバルコニーも少し緩く、大好きな小麦色のマーメイドはスローバラードで選外です。

 白いパラソルも聴いて歩きましたが、とても歩きやすかったです。ワタシ的には白いパラソルかな…。えっ?、どうして松田聖子ばかりがピックアップされたかって?。そりゃ検索ワードに松田聖子と書いたから…。

2025年6月20日金曜日

岸総料理長のキーマカレー


 ABS秋田放送えび☆ステのシェフズレシピで、生放送中に美味しい一品を試食する役得が嬉しくて…。今日は岸紀雄・ホテルメトロポリタン秋田総料理長のキーマカレーでした。絶品です。しかも超簡単!。レシピは下記の通り…。

◆4人分の材料
①豚ひき肉300g ②玉ねぎ1個 ③パプリカ(赤・黄)各1/4個 ④にんにく2片 ⑤生姜20g ⑥水300CC ⑦カレー粉大さじ2 ⑧クミン小さじ1/2 ⑨塩は適量 ⑩ウスターソース大さじ3 ⑪ケチャップ大さじ3 ⑫サラダ油大さじ3
◆作り方
1.玉ねぎ・にんにく・生姜はみじん切り、パプリカは5mmくらいの角切りにする。
2.鍋にサラダ油とにんにくを入れて火にかける。香りが出てきたら生姜と玉ねぎを、焦がさないようじっくり炒める。
3.2にひき肉を加え、火が通ったらカレー粉とクミンを入れて更に炒める。香りを引き出してからウスターソース・ケチャップ・水を加え、20分煮込む。
4.味が馴染んだら塩とパプリカを加え、全体を混ぜ合わせ1分ぐらい火にかけて完成。

 野菜をじっくりと炒めてから肉を加えることで、野菜の甘味が旨味に変わるそうです。岸さんオリジナルのキーマカレーです。メチャクチャ美味しいです。皆さんも是非お試しください。


2025年6月19日木曜日

何だか嬉しくて…


 東風平蒔人さんは沖縄生まれのネパール育ち。国際教養大学を卒業後、地域おこし協力隊で仙北市へ着任、そして結婚。2年前に㈱遊名人を立ち上げました。そんな彼の軽トラックにチャイルドシートが…。

 ㈱遊名人は、宿泊事業とアクティビティ事業、そしてコワーキング事業の3つ経営軸を持っています。宿泊事業は民宿の経営、アクティビティ事業は各種ツアーガイドや体験メニューの造成、 コワーキング事業はORENCHIの開設、サテライトオフィスやワークスペースの提供などです。本当に大忙しの毎日だと思います。そんな日常を支える軽トラックに、愛娘を乗せるチャイルドシートが装着されていました。軽トラックのチャイルドシートは初めて見ました。それが何だか素敵で嬉しくて…。

 ガンバレ東風平家!。

2025年6月18日水曜日

畑中の仁王様


 仙北市西木町桧木内の畑中集落に伝わる仁王様。以前は毎年4月8日(旧暦)前後の休日、各家から一人ずつ出て仁王建て(衣替え行事)をしていました。場所は山の稲荷大明神境内です。今はお面だけが山の下の集落会館に…。

 祀られています。人形道祖神は地域によって呼び方がさまざまですが、ここでは仁王様です(すぐ近くの吉田集落ではワラ人形様と呼んでいます)。役割は同じで、住民の息災と悪病退散を願って建てられます。私は40年ぐらい前に、畑中の仁王様の衣替えを取材したことがあって…。今も鮮明に記憶に残る光景は、しめ縄をなう作業の仕方です。ご神木の枝にかけた縄の両端に男衆がぶら下がり、時に身体を回転させて空中を舞い、そうやって少しずつ縄を太くして立派な太さのしめ縄を作る、躍動感にあふれた作業でした。

 ところで集落会館には2つの面が祀られています。もともと仁王様の顔は目や口や鼻を俵に書いた簡単なものでした。ところが風雨で流れてしまうため、地元の建具師・橋本佐市さんが1923年に木製の面を製作。その後、70数年の歳月で風化が進んだことから、1996年、田口宗之助さんと小田島安治さんが新調したことが伝わっています(由来板より)。新旧の面が隣り合わせで見られる場所はそうありません。
※写真左は往時の仁王様、右は現在の集落会館の面。この写真の左が橋本佐市さんの面。右が田口宗之助さん・小田島安治さんの面。


2025年6月17日火曜日

始まりの泉


 18歳になった年の春、たつこは友だち2人と山菜を採りに山に入ります。でも本当は大蔵観音さまのお告げにあった霊泉を見つけるためでした。はぐれたフリをして北へ北へと足を進めると、たつこの目前に小さな泉が…。

 この写真がその潟頭(かたがしら)の霊泉です。たつこは喜びます。この水を飲めば永遠の美しさを手にすることができる、観音さまはそう言ったのだから…。たつこは泉の水を手ですくい、一口また一口と飲み続けます。すると不思議なくらい全身に力がみなぎり、また飲むほどに喉の渇きが増して…。ハッと気がついた時は既に両手にウロコがはえ、水面に映る姿は大きく口が裂けた悍ましい龍へと変化していました。この霊泉が田沢湖に、たつこは湖の龍神となり今に続きます。

 ところで、木陰でたつこの変化を見ていた友だちが里の母に始終を伝えたこと、これを聞いて母は驚き集落の男どもに助けを求めたこと、娘の捜索は松明をかざして夜も行われたこと、明け方に松明の燃え残りがクニマスになったこと…など、伝説はさらに展開します。どうぞ皆さま、興味本位で泉の水を飲んだりしませんように…。

逝くことは帰ること


 関東で逝った伯母の納骨式。お墓は地元にありますから、逝ったことで帰ることができました。いえ、あの世こそが私たちの故郷で、死んでやっと魂は故郷に帰ることができるのではないかと…。

 そんな風に思ったりしています。何と言うか…、現世は出稼ぎ先みたいなもので魂を鍛える場所、辛かったり嬉しかったり理不尽な体験を重ねる度に、魂の浄化が進んで輪廻転生の準備が整う…、そんなイメージです。

 この年ぐらいになると、あちらに逝く方々には直接お世話になった人も多くて…。少し変ですが、「どうぞお元気で」と心の中でお祈りをしています。

2025年6月16日月曜日

とっぴんぱらりのぷぅ


 亀の井ホテル田沢湖で、県外からのお客さまに伝説お話し会。たつこと太郎のラブロマンスは熱心に聞いてもらえましたが、最後の一言〝とっぴんぱらりのぷぅ〟が理解できないようで…。

 物語が〝これで終わりです〟とか、〝めでたしめでたし〟の意味で、私も〝とっぴんぱらりのぷぅ〟を普段から使っています。でもこれ、実は秋田県以外には通用しない方言で…。もっと正確に言うと、秋田県内でも県南・中央あたりが〝とっぴんぱらりのぷぅ〟で、県北では〝どっとはゃれ〟とか〝どっとはらい〟が一般的だと…。このシメの一言は、例えば岩手では〝どんとはれ〟になり、山形では〝とうびんと〟に変化するようです。

 今日のお客さまの中に岩手から関東に嫁がれた方がいて、「私の母はどんとはれでした」と、ニコニコしながら教えてくれました。それが何だか嬉しくて…。

2025年6月14日土曜日

晴耕雨泉


 じっけん農場の花壇に花の定植。雨が降ってきたので午後の作業はやめて、国見温泉森山荘で露天風呂。ここはエメラルドグリーンの美しい温泉が自慢です。

 標高が850mありますから、天気によっては施設ごと雲の中です。今日がそうでした。ときおり下界の景色は雲粒でかすみ、雨の音と風の音、ブナの葉がざわめく他は、掛け流しの温泉が湯口から流れ出る音だけです。その後に入ってきた盛岡の人としばらく世間話しをして、写真も撮ってもらって…。リウマチの症状が改善したそうで、ずっと森山荘に通っているとのことでした。

 実は国見温泉に入ったのは初めてです。本当に気持ちが良いです。国見温泉はここと石塚旅館しかありません。源泉は同じです。どちらに行ってもエメラルドグリーンの温泉を楽しむことができます。どうぞお訪ねください。

突き破る


 昨日はABS秋田放送えび☆ステの生放送。特集・にかほ新緑ツアーのVTR明けで、「故郷を出て、他県・他国で活躍した人が気づく故郷の魅力」についてコメント。今朝のウォーキングで道路のアスファルトを突き破る竹の芽を見て…。

 番組の特集は、にかほ市を訪ねた藤田アナが獅子ヶ鼻湿原であがりこ大王を見たり、象潟小滝地区の〝まさえんZERO〟でお寿司を食べたり…。その絶品お寿司を握る篠原秀和さんは、この地で生まれ高校を卒業して都内の老舗寿司店で修行。花板さんになった後でイタリアに渡り、自分の店を開くと料理の料理人トップ100に選ばれて…。そんな人生を歩んだ人です。

 VTRを見ていて、直接お話しを聞きたいなあと思いました。篠原さんの人生を拓くエネルギーは何か、篠原さんにとって故郷はどんな存在か…。今朝のウォーキングでも考えながら歩いていて、でも偶然アスファルトを突き破る竹の芽を見て、何か答えに近づけたような気がしています。

2025年6月12日木曜日

美味しさと日持ちの黄金比


 糖分30パーセントのイチゴジャムです。低糖ですがイチゴが持つ甘みで美味しいジャムができました。今シーズンはさらに砂糖の量を減らし、それでも一定の日持ちがする黄金比(折り合い点)を探る実験を…。

 できるだけ砂糖を使わないジャムづくりを目指しています。原料の果実が持つ甘みを引き出し、甘みが足りなかったら水飴や黒糖(サトウキビは栽培中)、干し柿や果汁を加えて食味と品質を保てないかと…。一方で砂糖はジャムの保存性を高める役割を果たしていて、つまり砂糖が減れば賞味期限も短くなってしまいます。この美味しさと保存性の黄金比(折り合い点)を、使う果実と甘味の組み合わせごとに探る実験に着手します。

 この取組みは、あきた100パーセントプロジェクト事業の一環です。原料はもちろん甘味材料も酸味材料も県内産が原則で…。たくさんの課題を克服し商品化できるかなあと、少〜し不安になっています。

赤ミズを探す


 あまり山菜採りはしません。いただきものやスーパーで買ったものを食してきました。山歩きは大好きですが熊もサルもヘビも怖いし…。でも最高に美味しいミズタタキが食べたい!。

 先日、道の駅あきた港でミズ(タタキ用)と表示の1束を見つけました。根から茎のほとんどが赤くて普通のミズとは違うようです。この前つくったミズタタキも赤い根っこの部分を使いましたが、このタタキ用のミズは粘りがさらに強そうな予感がします。この時はババヘラアイスが頭から離れなくて、ミズを買わずにアイスを買って食べながら帰宅(ミズを買っておけば良かった)。それで後になってタタキ用のミズが気になって気になって…。

 道の駅で売っているんだから山に行けばあるだろうと、初めて赤ミズを探して山に入りました。見つけることができませんでした。

2025年6月10日火曜日

鈴木市長と移住・定住を考える


 移住・定住で成果の高い潟上市の鈴木雄大市長と市長室で。私は短パンTシャツ姿ですが、直前まで道の駅てんのうでウォーキングをしていて、うっかり歩き過ぎて時間が迫って…。

 着替える間もなく汗だくで市長室に飛び込みました。済みません。ところで私ども一般社団法人・市民活動あきたは、秋田への移住・定住を定款事業の一つに掲げています。そして私の主張は、「何とかして、秋田市は県外に流出しようとする県民の防波堤になって欲しい」と、いろんなところでお話しをしてきました。仙台や首都圏に出なくても、秋田市内で望む仕事、思い描く生き方が見つかれば県内定住と生活が叶います。 でも先日の会合で「秋田市は地価が高く住居を求めても予算に収まらない…」との意見がありました。だったら通勤可能な秋田市周辺の市町村が居住機能を分担できないか…、こんな風に思っています。実際、潟上市は「5年連続で人口の社会増を実現していますよ」と鈴木市長。どんな取組みがあるのかをお尋ねしたら…、とても丁寧な説明をいただきましたが、ギュッとまとめると住環境の整備、憩いの場所づくり、そして仕事づくりが功を奏しているようです。

 印象的だったのは喫茶店のお話しです。そうだよな、お気に入りの喫茶店があるかないか、こりゃ大きいぞ…。鈴木市長、お忙しい中ご指導ありがとうございました。

トンネルの向こう


 今年で開通50年になる北秋田市阿仁の根子トンネル。国道105号から市道に入りトンネルを抜けると、そこは源平の落人が拓いた村で…。

 隠れ里だった根子集落は、独特な風習と信仰を持つ阿仁マタギ発祥の地、また国の重要無形文化財に指定された根子番楽が有名です。トンネルができるまで、集落と外界は歩いての峠越えしかありませんでした。そんな時代を知る集落の皆さんにとって、このトンネルはどんな存在なのでしょう。記録を見ると、トンネルは基幹農道整備事業で行われました。幅員(トンネル幅)が狭くて、車両のすれ違いはトンネル内に数箇所ある場所で行います。そんなトンネルを通って買い物に行き、仕事に行き、病院に行き…、家を出た青年、嫁いだ人も多数いました。

 50年の間に世界も日本も秋田も大きく変貌し、阿仁も根子も変わりました。この後も変化は続きます。変わらないトンネルと、トンネルの向こうの変化…、いつも少し戸惑いを感じて通っています。

2025年6月8日日曜日

素敵なバス停①


  早朝の田沢湖畔、羽後交通のバス停・上田子の木で。ベンチの背中の黒板に書かれた文字が見えるでしょうか。

 特別な言葉ではありません。「おはようございます。今日一日、せいいっぱいがんばろう」です。でも…、きっとこれです。本当にシンプルな一言ですが、人生の達人にいただいたアドバイスのように受け止めています。

 湖畔で目の当たりにすると、ちょっと感動します。

2025年6月7日土曜日

分かりますか?


 この季節のウォーキングが楽しい理由は幾つもありますが…。美味しい果実をそこかしこで食べ歩きできることも大きな魅力です。皆さま何の実か分かりますか?。答えは下段に…。

・左上の写真:桑の実(マルベリー)。濃紫色になってから食べます。
・左下の写真:ジューンベリー。紅紫色になったら完熟です。
・右上の写真:ブルーベリー。青紫色が食べ頃サイン。
・右下の写真: フサスグリ(レッドカラント)。赤く熟してから食べます。

 みんなジャムや果実酒の原料です。毎日ウォーキングで熟度を確かめ、今だ!の日はカゴを腰に付けて…。

2025年6月6日金曜日

古着が大好き!


 ABS秋田放送えび☆ステの特集は、日本テレビ系列が地球のために良いことを考えるグッド・フォー・ザ・プラネット・ウィーク(グップラ)です。やっと私の古着愛を語れそう…。

 と思ったら番組は生放送、さらに尺の計算をすると10秒あるかないかで…、断念しました。言えたのは「今日の私のコーデは、スニーカーからTシャツまで全部が古着です」くらいかな。はい、テレビ出演の前日は、ほぼ近隣の古着屋さんで500円以下のシャツやズボンを探しています。いえ、私のことなど誰も気にかけていないことは理解しています。しかし、テレビに出る人が先週と同じシャツで再登場はまずいと言う思い込み、それ以上に使い古されたシャツが無性に愛おしくて…。

 ご主人を励まし、周囲も元気づけ、次々に持ち主の新しい人間関係を橋渡しし、ヨレヨレになってもシャツで在り続け誇りを失わず…。なんて健気(けなげ)、なんてSDGs、なんてお財布に優しいんでしょうか。あぁ、古着が大好き!。

2025年6月5日木曜日

ボッチをかぶった道祖神さま



 ここは湯沢市皆瀬の藤倉地区。大好きな小松和彦さんのフェイスブックを見て、藁のボッチ(帽子)をかぶった道祖神さまを知りました。会いたくて会いたくて週末まで待てなくて…。

 小松さんによると、皆瀬川沿いの集落には特殊な形態の人形道祖神が多数分布しているそうです。私は県道307号・宇留倉トンネルの手前を数箇所あるいてみましたが、なるほどニンギョウサマは自然石を藁の衣装で覆ったシンプルなもので、小ぶりで可愛い皆さまでした。写真(上)のニンギョウサマは、峠のニンギョウサマと呼ばれていて、手も足もありました。近くで花壇作業をしていた藤原さんによると、この近辺だけでも5体の道祖神さまがいるんだとか…、会いたい!。

 以前、すぐ近くの稲庭地区で塞の神坂を探したことがあります。菅江真澄は「ここは夜中になれば妖怪が列をなして歩く百鬼夜行のバケモノ坂だ」と記していて…。いろいろとミステリアスな場所です。

2025年6月4日水曜日

美味しく育って


 今年のバタフライピー栽培は例年と少し違います。まず畑を変えました。徹底してドリフト(周囲から飛散する農薬)を避けるためです。さらにアーチパイプ栽培をやめ、自作の平面ネット栽培(写真)に切り替えて…。

 これまでも完全無農薬でバタフライピーを栽培してきました。安全性には自信があります。でも万が一、風向きなどで遠くから農薬が飛んできたら…。実は今年からバタフライピーの花も食用に出荷したいと考えていて、それで他のエディブルフラワーと同じ畑にまとめて成長を見守ることにしました。この畑は作業小屋に隣接し風の通り道から離れています。でも風が弱いと病虫害の発生も心配で…。それでアーチパイプ栽培はやめて平面ネットを自作し、今日やっとバタフライピーの苗を30株定植できました。

 今まで苗を畑に定植できたエディブルフラワーは、ビオラ、ナスタチウム、レモンマリーゴールド、そしてバタフライピーの4種。みんな美味しく育ってくれたら嬉しいです。

2025年6月3日火曜日

今宵はハーブ湯で…


 写真はじっけん農場のレモンバーム。本当にいい香りです。使い道を真面目に考えていなかったので、とりあえず今宵はハーブ湯で楽しむことに…。

 レモンバームはレモンのような爽やかな香りが人気です。ハーブティーや調理の香りづけに利用されています。耐寒性が強い多年草で、じっけん農場のレモンバーム畑は2年前から繁茂の状況です。それで今日はたくさん摘んで束にして、その束を浴槽に入れてハーブ湯を楽しむことにしました。

 リラックス効果・リフレッシュ効果や、身体を温める効果が期待できるそうですが…、確かに身体がポカポカです。ハーブ湯、いいかも!。


2025年6月2日月曜日

アンパンマンの秘密


 所用で仙台。日課の朝ウォーキングを休めず宮城野通りを行ったり来たり。アンパンマンこどもミュージアムがすぐそこで、歩道にはアンパンマンのデザインタイルも敷かれています。それで思い出しました!。実はアンパンマンは…。

 TikTokで「エッホエッホエッホエッホ♪アンパンマンは粒あんだって伝えなきゃ」を見ますが、これは結構よく知られている秘密です。知られていない秘密は…、例えばアンパンマンの仲間のチーズは、実は昔はバイキンマンの部下だったとか、デビュー当時のアンパンマンは人間の顔をしていたとか、ジャムおじさんやバタコさんは人間ではないとか…。

 今朝は穏やかな風に街路樹の葉が揺れて、木漏れ日にアンパンマンも気持ち良さそうでした。


2025年6月1日日曜日

来シーズンこそ


 美しい故郷に暮らしています。もう少し時間のやりくりが上手だったら、もっと毎日が刺激的に楽しくなるはず。来シーズンこそ水没林にカヤックを浮かべて…。

 樹間を漕ぎ抜けたいと思います。5月は毎年バタバタで、今年もアッという間に過ぎてしまいました。昨シーズンは今シーズンこそと思い、今シーズンは来シーズンこそと思い…、これでは自分に対するヤルヤル詐欺です。

 水面を渡る風、気持ちいいだろうな。