ABS秋田放送えび☆ステの特集は「コメの生産現場は今…」です。このテーマについてのコメントは1時間でも足りません。令和の米騒動が日本の農業政策の限界を露呈し、ほとんど存在しない農村政策の必要性を浮き彫りにしたと…。
考えています。私は1960年の生まれですが、当時の農家数は約600万世帯、現在は170万世帯少しですから、3割まで減少したことになります。農業従事者数で比較すると、1175万人から136万人になって、わずか1割に減少してしまいました。2018年までは減反政策で米を作りたくて作ることができず、一方で全農地を集約し大規模化しようとしても、目標数値にはまだまだ及びません。米農家では食べて行けない…、兼業化と離農が顕在化した農山村は、食糧生産能力が低下している現状で、若者はもちろん近未来に米作りのノウハウを持った人材が消えてしまいます。田んぼがあれば米が作れる…、ではないのです。
今回の米騒動を教訓に、米価については消費者と生産者の折り合いを探る作業は必須ですが、生産の現場・農山村を再生し維持する道筋の議論を深め、一刻も早い国策を見出さないと同じ騒動が起こりそうで不安です。日本人の主食・米を守るため税金を投入することは、間違った使い方ではないと思うのですが…。
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