田沢湖伝説では、たつこは霊泉の水を飲み龍に化身、その身を沈めるため嵐を呼び大雨を降らせ…、田沢湖をつくりました。娘が龍になったことを知らない母は、タイマツを持って…。
たつこを探しに家を出ます。山を超えると昨日までなかった湖が広がっていて…。波の向こうに「たつこ、たつこ」と声の限り呼び続ける母。すると、人の姿に戻ったたつこが母の前に現れ、「私は湖を守る龍になりました。もう帰れません。その代わり、この湖を魚でいっぱいにします」と告げ、水の中に消えてしまいます。母は悲しくて悔しくて…、持っていたタイマツを湖に投げつけました。それがクニマスに変化し、スイスイ泳ぎ始めたそうです。
雨の湖畔を走る車から、その母の後ろ姿を見たような気がします。
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