2024年7月10日水曜日

可能性しかない秋田林業


 秋田県の再造林推進大会で記念講演。すごいなあ、よく声をかけてくれたなあ。そんな思いもあって頑張りました。秋田の林業は可能性しかありません。私は4つの提案をして…。

 県議に立候補する前、私は西木村役場の林業係長でした。当時、先輩職員や猟友会、戸沢マタギの皆さんから、山について色々と教えてもらいました。「山には神様がいる。人は山に入れてもらう存在だから間違ってはいけない、クマは山の神様からの授かりもの…」等など。そんな時代ですから、山林は次代に繋ぐ宝物で、私たちが世話を怠ってはいけないと…。

 最近は効率優先で、伐期に達した森林は皆伐(全部を伐採)します。そして、その後に植林しないハゲ山が増えています。これだと持続性がないし、自然災害にも弱く高品質材(高齢樹)の生産もできません。山の神様が喜ぶはずもなく…。それで私の提案です。①森づくりは適地適作で進め、短伐期施業で資金を循環し、長伐期多間伐施業で銘木を育て海外に輸出する。②カーボン・オフセットの投資取り引き、グリーン・ビジネスを徹底的に追求し森づくりの財源確保に充てる。③搬出が困難なくらい急峻な場所の人工林は天然林化する。④裏山の木で家を建てる運動を推奨する…。秋田大工の技術は文化です。仕事がないと継承する人材の育成も困難です。など好き勝手なことを言って帰りました。ご迷惑をかけなかったら良いのですが…。

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