青少年育成を支える西仙北地域会議の皆さんと勉強会。「自分は何者か」と題してエリクソン博士の8つの発達段階の問題点を分析、また教育基本法と学校教育法の不足要因をあげて…。
エリクソン博士は人間に8つの発達段階があること、その中で青年期の特徴は外に向いていた興味が自身に向き、自分とは何者か…の旅が始まることだと言います。ざっくり言うと、これをアイデンティティの確立と呼びました。今も発達心理学の土台になっている重要な概念ですが、私はエリクソン博士がこれを提唱した時代から100年近く経っている現代では、あまりに社会背景が違い過ぎることを問題視しています。現状でアイデンティティの確立は、当時と全く違うアプローチが必要で、それが現代の青少年育成の鍵になるはずだとお話しました。また学校を取り巻く社会環境も大きく変質し、人口減少と少子高齢化の中で教職員の働き方の見直し、校外から学校活動を支える地域マンパワーの減少、その現状に法律は追いついていないのではないか、むしろ考え方の方針転換が必要なのではないか…、など思うことをお話しました。
集団の中の1人を育てる教育か、個性の1人を育てて集団をつくる教育か…、今後を考えると、他の誰もが真似できない個性、人間を育てる教育が重要だと思うのですが…。子どもは遊びから多くを学び自身を身につけます。昔は集団遊びが苦手な子どもは、少し変わっているみたいな評価があったように思います。でもコンピュータ社会を生きる人間性は、ひとり遊びで育まれるのではないか、最近はそんな風に思えています。ひとり遊び…、例えばウォーキングやランニング、ソロ活はみんなひとり遊びです。さて会は、ラストで「自分は何者か」、また親ができること・できないこと(してはいけないこと)などの答え合わせをしました。皆さんご参加ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿