AKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。この4月1日から時間外勤務の上限短縮ルールが適用されます。分野は運送・物流・建設・医療ですが、そもそも人材不足の課題解決が懸案で…。
その対策を講じるため、働き方改革関連法の5年の猶予期間が経過し運用開始となりました。今日は物流に絞って放送を構成、もう1人のコメンテーターは株式会社Local Power社長の寺田耕也さんです。さて番組内で秋田県トラック協会の赤上信弥会長が、問題の深さを丁寧に話していました。私は「トラック協会はこの5年間、様々な視点で課題整理と改善策をしてきました。既に洗い出しは済んでいます。ドライバーの長距離移動・長時間労働への対応、非効率な集荷ルートの見直し、集荷量や運行情報のICT化などです。でも赤上会長が言うとおり、業界が頑張っても頑張っても、例えば荷主の要求や利用者の都合はコントロールできません。2024年問題を改善するには、この2者の応援と理解なしには叶わないのです。夜間の配達時間の指定サービスなどは、利用者が都合を工夫すれば不要になりますよ」等お話させてもらいました。続いて県・トラック協会・JAが連携し、県産野菜を効率的に首都圏へ輸送する実証実験の様子が放映されました。この取り組みを見て思い出したことがあります。農林水産省の食品物流合理化検討委員をしていた時、私はトラック物流の負担軽減策になり得る新幹線物流を提案しました。貨客混在です。
2019年には実証実験を行いました。仙北市農山村体験推進協議会のお母さんたちが、自慢の生鮮野菜や加工品を詰め込んだ“おすすめセット”を秋田新幹線で東京駅に移送、駅に発注者が取りに来るシステムでした。商品は良かったのですが、駅に受け取りに来る手間が不評でした。駅から利用者宅まで届ける役割がトラックでなくても、例えば自転車やバイクでも良いかなあと思います。新しいビジネスになるかも知れません。逆に駅に受け取りに行くのもありです(昔、角館駅に送られてきたミカン箱を取りに言った記憶があります)。今が便利になり過ぎています。それを当たり前だと思わないことです。
本当にありがとうございました。
返信削除私が秋田県と一緒に「秋田の未来の物流を考える協議会」を立ち上げたとき、初めての会議の挨拶で門脇さんの新幹線物流のお話をさせていただきました。
新しい発想で秋田の物流を変えていかなければという思いを伝えさせていただきました。
協議会や実証実験では物流に関わる全ての人が同じテーブルで話し合うことができたのが最大の成果です。
そして何よりも私たちトラック事業者が変わらなければという気持ちを強く持ちながら取り組んでいきます。引き続きご指導ください。
土曜LIVE!あきたで、2024年問題を考える場面にご縁をいただきました。業界が抱える課題や赤上会長の物流にかける思いに触れて、私達ができることは何か…、テレビを通して広く県民の皆様も考えるきっかけになったと思います。今後とも社会実験を繰り返していただき、その成果の情報発信もどうかお願いします。本当にご苦労様です。
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