2019年6月15日土曜日

市議会の一般質問①



 市議会は一般質問が始まりました。14日は武藤義彦議員(蒼生会)、高橋輝彦議員(〃)、小木田隆議員(市民クラブ)、熊谷一夫議員が質問台に登壇。特徴的な質疑は次の通りです。


【武藤義彦議員(蒼生会)】
Q.仙北市は、国土交通省の「スマートシティ先行モデルプロジェクト」に採択となったが、その取り組みの内容と今後のスケジュール等について伺う。
A.取り組みは大きく分けて5つになる。①交通・モビリティ事業は、市民の移動手段として自動車の自動走行を実現するための走行実証とデータ取得を行う。対象は白岩地区のデマンド型タクシーなど。②エネルギー事業は、東北大学と連携した玉川温泉産の水素エネルギーを利用したドローン開発、③観光事業は、観光人流データの取得による新観光戦略の実践、④生産性向上事業は、主に農業IoT導入、⑤物流事業は、ドローンの実用物流など。7月頃から各事業に着手を始めたい。



【高橋輝彦議員(蒼生会)】
Q.JRやDMO候補法人(観光協会)、市の3者連携で「観光まちづくり事業」が始まった。角館での古民家風宿泊施設の取り組みに期待を寄せている。この内容について伺う。
A.古民家風宿泊施設の構想は、滞在型観光の可能性を開くもので市としても支援をしている。条件面を考慮し西宮家を第1候補とした。近く開催の同株主総会でもご相談をする予定。整備概要は、この西宮家の2つの蔵をリノベーションした宿泊施設の実現で、それぞれ1日1組(最大定員は6名程度)で限定し、国内外のシニア世代をターゲットとし、価格は通常ホテルより高めに設定したいこと、またオープンは今年の紅葉シーズンに間に合わせたいことなどを聞いている。



【小木田隆議員(市民クラブ)】
Q.市の財政状況が厳しい中、角館庁舎の建て替えに莫大な予算をつぎ込まなくても良い。他の事業についても、もっと支出を抑制することを提案したがどうなっているのか。
A.先の議会で、向こう数年間は非常に厳しい財政運営になること、全ての事業をゼロベースで見直すことをお話し、今さらに思いを強くしている。新・角館庁舎は、統合庁舎案を議会が否決した後に次善の策として提案し、市民や議会と議論を重ね、この1月に議会で建設予算をお認めいただいた。その規模が大きいと言うが、市民サービスを滞らせないため、各地の行政窓口を配置し、その上で減少する職員数を補うために部署を集約した。来庁者のサービス面積、職員1人あたりの事務面積を積み上げた結果で過大ではない。



【熊谷一夫議員】
Q.令和6年から森林環境税、及びそれを財源とする森林環境譲与税が導入され、先行して今年から「新たな森林管理システム」が始まる。市の同税の使途や今後の課題は何か。
A.同税は、森林の整備に関する施策や人材の育成や確保、公益機能の普及などに充てられる。仙北市では、手入れが行き届いていない私有林人工林を管理する費用に充てる。今年は森林所有者の同意を得られる人工林から間伐等を行っていく準備費用とし、地域林政アドバイザーの委託、他は積み立てして次年度以降の管理費用とする予定。今後の課題は同税が林道や作業道の開設に使われないということ。これでは新税の効果が果たせないと感じている。国や県にも強く要望を行う。議会もどうか強力に活動を展開して欲しい。
※写真は先週開催された生田大運動会の入場行進風景


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