2013年10月14日月曜日

薬師寺の山田管主の法話

昨日の夕方はぶなの森玉川温泉へ。がん患者の支援に熱心な佐藤義之さん(東京都:日本橋清洲クリニック院長)のご紹介で、今年も奈良薬師寺の山田法胤管主の法話会へ参加しました。

 山田管主の法話が“主役”ですが、その前にお話をされた佐藤院長のお話も非常に興味深い内容でした。健康を考えると「学ぶべきは動物学」として、多数の例をあげてくれました。体格(体の大きさ)と食事量や行動範囲の関係などは特に興味深い内容でした。例えば体が大きい動物は生息密度は下がり、そして体が大きい動物ほど行動範囲は広くなる…。これは自分にも当てはまりそうです。
 見て分かるように自分は体格(体重)が良いですから、ご馳走を一人占めするには当然回りに誰もいない方が理想だし、出張では特産品料理が唯一の楽しみだし…、まさにご指摘の通りです。

 さて山田管主の法話は、分かりやすくてユーモアに富んでいます。例えば東京オリンピックについては、「願心(目的)があるから人生を幸せに過ごせると、お釈迦様はそう言っています。東京オリンピックの開催が決まり、経済学者はなんぼの経済効果があるとか無いとか喧しいけれど、自分はそれよりも、ああ国民全てが、1億2000万人が、同じ目標を持つことができたな、幸せが増えたなと喜んでいます」と話します。
 例えば自己の存在については、「皆さんはお母さんから生まれてきましたが、それはお母さんだけの仕事ではなくて、お父さんも少しはお手伝いしているはずです。ところがお父さんとお母さんのさらにお父さんやお母さんも、皆さんには欠かせない存在です。10代遡ると、そこには2048人の親がいるそうです。その一人ひとりから皆さんは血やDNAをもらって存在している訳です。2000人以上いたら、良い行いをした人、そうでなかった人、色々いて当然です。人間というものは不思議で、ある瞬間、何かの縁に触れるだけで、体の中にある血やDNA(種)が動き出すこともあるのです」と話します。
 そして「今日の機械文明は神や仏が造ったものではなく、みんな人間が開発したものです。便利だったり、そして危険だったり…。自分はそれらを造り出した人間とは、いったい何者なのかという、その辺りをもっと研究しなければいけないと思っているんです」ともお話されていました。

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