《国民健康保険事業について》
国民健康保険事業については、「仙北市国民健康保険事業運営安定化計画」に基づき、財政の健全化を進めています。平成24年度の決算見込みは、医療費の伸びにより単年度収支では赤字決算となる見込みです。国民健康保険の課税方式については、昨年度来議会や国民健康保険運営協議会の皆様のご意見を伺いながら検討してきた、低所得者の負担となっている資産割の段階的な縮小に伴う国保税率の改正を今年度よりお願いすることにし、平成27年度には応能割を所得割に一本化したいと考えています。
国保税率の改正にあたっては、市内の経済状況や市民の税負担感等を考慮し、現時点の試算で、一人当たり課税額が平成24年度とほぼ同額となるよう配慮します。なお税率の改正案については、5月29日「仙北市国民健康保険運営協議会」に諮問し、承認をいただいています。この承認に基づき、国民健康保険条例の一部を改正する条例を本定例会に提案していますので、ご審議をよろしくお願いします。
《仙北市空き家等の適正管理に関する条例について》
所有者に空き家の適正管理を促しながら、市民や地域の協力のもとに実態調査を実施し、管理不全の場合は行政指導等を行うなど、市民と地域の安全・安心の確保と生活環境の保全を図ることを目的とした「仙北市空き家等の適正管理に関する条例」制定に向け、これまで協議検討をしてきました。この度条例案がまとまりましたので本定例会に提案をしています。ご審議をよろしくお願いします。
《風しんの予防接種助成について》
今年に入り、首都圏を中心に風しんが流行しています。風しんは春から夏にかけて増加傾向にあり、県でも夏頃の流行が予想されます。風しんは妊娠中の女性が感染した場合、生まれてくる子どもが心臓疾患や難聴などの「先天性風しん症候群」にかかる恐れがあることから、予防接種の未接種が多い成人に対して、予防接種助成と勧奨を進め、感染防止を図りたいと思います。これに係る補正予算を本定例会最終日に追加提案したいと考え準備を進めています。ご理解をよろしくお願いします。
《ゴールデンウィーク等の人出の結果》
角館の桜まつりは、開花後に訪れる観光客の安全等も考慮し、会期を7日間延長し5月12日までとしました。人出は昨年より19万6千人多い141万7千人となりました。このうち延長した期間に26万2千人が訪れています。
刺巻湿原ミズバショウまつりは、気温が低く推移し見頃がゴールデンウィーク前からとなり、昨年と同じ11万8千人でした。
八津・鎌足のかたくり群生の郷は、開園期間を4日間延長し5月10日までとしました。見頃がゴールデンウィーク過ぎになったこともあり、昨年より若干(260人)多い14,479人の人出でした。
一般財団法人秋田経済研究所から、平成25年度「角館の桜まつり」期間中の観光客による経済波及効果の報告をいただきました。桜まつりの開催で、仙北市において観光消費額として69億円が発生し、それにより秋田県経済に(観光消費額も含めて)111億円の経済波及効果があったとの分析結果をお聞きしています。
《玉川温泉岩盤浴地祈念碑設置について》
玉川温泉岩盤浴雪崩事故が発生して1年4ヶ月が経ちました。この事故により亡くなられた三人のご冥福をお祈りするとともに、二度と事故を起こさないよう、また自治体として安全の確保を最優先したまちづくりをする決意を刻んだ「鎮魂と誓いの碑」を、玉川温泉岩盤浴地に設置したいと考えています。本定例会に関係経費を計上していますので、ご審議をよろしくお願いします。
《田沢湖大沢地区コンクリートスロープ閉鎖について》
田沢湖・大沢地区にあるコンクリートスロープは、以前「ディンギー」と呼ばれる小型ヨット普及のため作られた経緯があります。最近ではモーターボート、水上バイクなどが主に使用している現状で、水上バイクによる遊技エリアの逸脱や騒音、景観を阻害するという苦情が多く寄せられていました。そんな中で昨年7月に水上バイクによる死亡事故が発生し、尊い命が失われました。
市や周辺住民等関係団体は遊技者に対し、ルールやマナーを守るよう協力をお願いしてきましたが、これも限界に至っています。これらの経緯、さらに市として度重なる事故やルール、マナー違反を重く受け止め、公園利用者や遊技者の安全確認、確保が困難と判断し、大沢地区のコンクリートスロープを閉鎖することとしました。
《(株)あきた食彩プロデュース6次化拠点施設整備》
昨年10月に、地域経済の活性化と雇用の創出を目指して設立された「株式会社あきた食彩プロデュース」(株主:フィデアグループ・(株)パソナグループ・東日本旅客鉄道(株)・他)から、仙北市内に6次化拠点施設を建設したいとの構想が示されています。6次化拠点施設は、農業をベースとして「食・農・観」の連携拠点となるもので、「加工」「体験」「食」を提供する施設となっています。
この度、6次化拠点施設の整備に際して、地元の意見・要望等を反映した施設とするため、「6次化拠点施設利用者協議会(仮称)」を設立する意向が同社から示され、関係者に対する事前説明会が開催されました。この協議会の構成員は、市内の生産者、民間企業者など10人程が予定されているとのことです。
6次化拠点施設は、市内に平成26年10月のオープンを目指し、今年度は建設場所の選定を行うとともに、10月末まで基本構想及び基本設計を、その後実施設計に取り組むとの報告を受けています。
◇「仙北市体験ガイドマップと環境学習プログラム》
これまでブログ・Twitter・Facebook等でオンライン公開してきた仙北市内の体験プログラムを、さらに整理して紙媒体での「体験ガイドマップ」を作成しました。
インターネットによる体験プログラムの紹介に加え、旅行エージェントや学校等への直接商談の際に活用できる資料が揃ったことにより、秋田県内の学校はもちろん、誘致活動重点地域の仙台・宮城エリア、札幌・道南エリアの学校に対して、仙北市での教育旅行の実施を強くアピールできる体制が整いました。また体験型教育旅行等については、農家体験・自然体験・文化体験の3本柱を中心に受入れてきましたが、この度、これまで調査・研究を進めてきた「環境学習」を4本目の柱に加え、仙北市を「学びの旅」の場にしていこうと「環境学習研修プログラム:クニマスから学ぶ未来」を作成しました。
仙北市には、クニマスの歴史、玉川ダムや豊富な再生可能エネルギー資源、秋田駒ケ岳火山防災ステーションなど、聞き・観察し・考えるための学びのタネがたくさんあります。こうした環境学習資源を活かし、この分野での教育旅行等を積極的に誘致していきたいと考えています。
《第2仙岩トンネルの実現に向けて》
先月30日、国道46号「地域高規格道路」田沢湖・協和間整備促進期成同盟会総会、地域高規格道路大曲・鷹巣道路整備促進期成同盟会総会が開催されました。角館バイパスの整備や各路線・各箇所の改良等で、実績を重ねる同盟会と認識をしています。
今年の国道46号の期成同盟会総会では、刺巻地区の拡幅等による整備改良や、第2仙岩トンネルの実現に向けた行動を立ち上げたい旨を提案し、了承をいただきました。今後は岩手県側との連携を図り、両県議会、また国会議員の皆様への要望活動、市民フォーラムなどを開催し気運を高めたいと思います。議会の皆様の特段のご理解をお願いします。
※写真は改築が待たれる仙岩トンネル
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