県立角館南校等学校の創立85周年記念講演会に参加。講師は昭和女子大学学長の坂東眞理子さんです。「女性が輝く未来のために」と題した講話でしたが、参加した在校生や地域の皆さんはもちろんのこと、全ての女性・男性に今をどう生きることが大切かを、静かに語りかけてくれた素晴らしいお話でした。
写真は講演の直前に校長室で撮った記念写真です。左が青柳徹校長、中央が板東眞理子先生、右が駒草同窓会本部会長の草彅良子さんです。
さて講話は、坂東先生の生い立ちから始まりました。富山県の田舎に4女で生まれたそうです。小さな頃から勉強も運動も一番でできる少女だったそうですが、周囲からは「女の子で残念。男の子だったらなあ」と言われ続けたとか。東大を卒業しても、男子は就職活動に苦労する時代ではなく、大学の先輩たちからの引き上げもあって、そんなに勉強ができなかった友人たちも一流企業へすんなりと就職。ところが女子は試験さえ受けさせてくれない…。この時、初めて女性は損だと感じたそうです。当時も公務員は男女平等と言うだけ入っていたので総理府へ入省。その後、オーストラリアのブリスベン総領事を務め、内閣府男女共同参画局長に。その間、結婚と出産、子育てを体験。常に何かを勉強し続ける気持を持っていたことが、現在の自分を形づくった要因と話していました。
終盤には、在校生に向け「皆さんは90年の人生世代です。これからの70年以上をどう過ごすか、それは今をどう生きるかにかかっています。学校時代の成績や学校歴などは、この後の人生で大して役に立つものではありません。学校時代に大切なことは、まずは丈夫な体をつくること、そして勉強癖をつけることです。自分を好きになれるよう、何かしら自信の持てるものを早く見つけてください」とエールを送ってくれました。
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