2013年6月1日土曜日

自宅で看取るということ

写真は田沢湖病院を会場に開催された「たざわこ健康まつり」(共催:地域社会振興財団 後援:自治医科大学)で、今日の午後に開かれた在宅医療シンポジウムの様子。西明寺診療所の市川晋一医師の司会で、あすみのクリニック(岩手県滝沢村)の斉藤宏之院長、田沢湖病院医師の鈴木直志さん、同病院で訪問看護士の藤原明美さん、仙北市社会福祉協議会でケアマネージャーの辻文子さん、それに祖母を自宅で看取った古山和子さんなどが、本当に素晴らしいお話をしてくれました。

 古山さんのお話の題名は「自宅で看取るということ」。平成22年に田沢湖病院へ3度目の入院をした祖母のツヨさん(96歳)を、ツヨさん本人の希望で自宅で看護。訪問看護や訪問介護に助けられながら、平成23年の4月、看取ることができたと報告。「周囲の協力があったからできたこと。まだ自分が若くて老々介護ではなかったこと、介護サービスを可能な限り活用できたことなどが幸運だった」と話していました。

 さて健康まつりは、田沢湖病院が平成15年6月に新病院として竣工したことを記念しての開催です。同病院は新築後、医師不足などで平成18年には救急指定病院の告知を取り下げました。現在は夕暮れ診療(毎週火曜日・木曜日)などで地域住民の要望に応えようと頑張っています。現状では常勤医師3名、その他は秋田大学・岩手医科大学・県立脳血管研究センター・秋田赤十字病院などからの応援医師です。多くの皆さんの協力で今日を迎えています。何より地域の皆さんの病院を思う気持ち、これが力だと確信できたイベントでした。地域の健康と医療を思う皆さんや各種の機関、そして病院が共に汗を流せば、課題解決の良い手法はきっと見つかります。

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