2009年8月7日金曜日

23年前の夏…ロシア①

 爺ちゃんが眠るシベリアの大地。ババちゃんと一度は約束して、結局ババちゃんは体調不良で行けなかったロシア墓参。午前の戦没者追悼式で、この春に逝ったババちゃんを思い出し、ロシア墓参、そしてヨーロッパを歩いた記憶をたぐり、ブログで書き残します。

 1986年8月24日、大曲駅から急行津軽に乗車。墓参の一人旅が始まった。五木寛之さんの「青年は荒野をめざす」に影響を受け、そのままの行程(横浜大桟橋から船でナホトカへ、そしてシベリア鉄道でモスクワまで)を進むことに。目的地はシベリア鉄道の駅もある町ウスリースク。仲間たちが見送りに来てくれた。翌晩、黒田武一郎さんと東海林洋さんが都内で送別会を開いてくれた。「日本円を全部使い切ろ」との元上司命令に忠実に従う。8月26日早朝、東海林さんのアパートを出て横浜へ。横浜港では1時間で税関と出国審査が済み、客船ジェルジンスキー号に乗船。出航午前11時。船内の客室は1等から6等までグレードがあり、自分は一番安い(船底)の6等に。部屋は最低だが、さすが共産国の船、レストランもプールもバーも、共用スペースは自由に使える。8月27日、デッキに出ると陸地が見える。岩手県の宮古沖を通過中とのこと。船の旅を満喫。大学生のキザロフ、アリョーシャ、日本人の富谷さんと記念撮影。8月28日午後4時、ナホトカ港内に入る。幾重にも重なる山々、波一つない水面、静かで神秘的。これから在来線でハバロフスクまで行って、そこからシベリア鉄道に乗り込むんだ(ロシア②に続く)。

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