2009年8月8日土曜日

ジュンのバーを探して…ロシア④

 モスクワ市内。貧乏旅行なのでホテルや食事のグレードを落としたいが、インツーリスト(国営旅行社)が全て手配済み。もっともそうでないと入国もできない。

 赤の広場は石畳。中世にはロシア共和国の皇帝や大司教たちの行列が行き交い、クレムリンを攻撃するタタール・ポーランド・フランス軍との激戦があり、農奴戦争指導者ラージンが処刑された場所。そんな歴史上の舞台に自分がいる。何となく息苦しい…。少しでも出費を抑えようと、ホテルを出て自由市場で食料品を買うことに。ところが結構高い。しかたなくレストランに入る。持ち歩いていたウォークマンをテーブルの上に置いてボルシチを食べた。食事中、ボーイが来て、「そのウォークマン売ってくれないか」と囁く。「ニエット(いやだ)」。そういえば、シベリア鉄道の中でも、金の指輪と交換してくれといわれたっけ。

 「青年は荒野をめざす」で、ジュンがトランペットを吹いていた様なアングラなジャズバーを探し、真っ暗な夜の街を歩く。でも見つけることができない。まあ、いいか。さらばモスクワ愚連隊。明日はシェメレチュボ2空港からウィーンへ飛ぶ(ロシア編終了。ヨーロッパ編はまたいつか…)。

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