2022年3月28日月曜日

天台寺の寂聴さん


 岩手県二戸市の天台寺。昨年11月に亡くなった瀬戸内寂聴さんが、1987年から住職を務めていたお寺です。参道を登り仁王門をくぐって進むと、青空法話が行われていた境内で…。

 それで、帰宅してからYouTubeで青空法話(2015年5月)を見直しました。以下、印象的なエピソードを幾つか紹介します。「日本人は戦争以降、見えないものを信じなくなりました。でもね、神様も仏様も見えないの。人の心も見えないの。いい男やいい女は目に見えるから、大したことないの」。「若い人に私はいつも言っていることがあって。若い人は恋と革命に生きなさいって。恋を恐れてはいけない。そして自身の中でいつも革命を起こしていないといけないの」。また、九州から法話を聞きに来た女性が、「夫と二人で来ました。いろいろありましたが今は優しい夫です」と言うと、「そう、いろいろあったのね。でもね、済んだことは忘れましょうね」。

 寂聴さんの青空法話は2017年まで30年間続いたそうです。境内で聞きたかったです。ご冥福をお祈りします。

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