2022年3月24日木曜日

中年以後


 曽野綾子さんのエッセイ『中年以後』(光文社文庫)から。〝人生は中年を境に老年と死に向かう。しかし中年以後でしか人生は熟さない。なくすことを受け入れて、はじめて見えるものや味わえるものがある〟と。さらに…。

 〝中年以後は自分を律すること、そして轡(くつわ)をかけること、しかし自分の好きな足どりで、自分自身を御さなくてはならない。もう結果を人のせいにできる年ではない。親から独り立ちした後、自分を育てる時間は十分にあったはずだ。中年以後がもし利己的だとしたら、それは幼く醜く白けたものになる。老年は自分の運命だけではなく、人の人生に手を差し伸べる年齢なのだ〟と続きます。

 人生ここから面白い!。
 

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