2021年4月3日土曜日

提案「新・秋田旅~悲恋編~」


 新たな秋田旅の提案に向け車を走らせました。訪ねた先は大館市と秋田市と地元の3寺社。ともに鎌倉幕府5代執権・北条時頼と才女・唐糸の悲恋を今に伝える場所で、愛を想う巡礼の旅です。

 今から760年ほど前のこと。北条時頼の愛を独り占めした唐糸は、周囲からの嫉妬に絶えきれず、生まれ故郷の青森・藤崎で余生を過ごしていました。そこに出家した北条時頼(西明寺入道時頼)が訪ねてきます。しかし唐糸は、田舎暮らしで美しさも衰えた姿を見せたくないと池の中に投身。一足違いで死を知った時頼は深く悲しみ、失意のまま葬儀を営んだそうです。さらに鎌倉に帰る道すがら、初七日には釈迦如来像を彫刻し実相寺釈迦堂(大館市釈迦内)を建立、次いで二七日法要で釈迦堂光明寺(秋田市旭北寺町)を造立し釈迦如来像を安置、三七日法要で大国主神社(仙北市西木町)を建立し釈迦如来像を安置したと伝えられています。

 近年、大国主神社は県内有数のパワースポットとしても有名です。なお大館の釈迦内、仙北の西明寺の地名は時頼に由来していると伝えられています。
※諸説あります。
※写真左は実相寺、右上は釈迦堂光明寺、右下は大国主神社。

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