2021年4月28日水曜日

モノづくりから価値づくりへ


 ある講演会での、グラフィックデザイナー・原研哉さんの言葉です。これからの時代は、モノづくりから価値づくりに、豪華絢爛から本物・本質に移行するとの指摘です。

 閉塞感で将来に不安しかない中で、勇気や希望の火が胸に灯った思いです。以下は原さんのお話のアウトライン。~日本のインバウンド政策は、2019年に3000万人を達成しました。当時は世界中でグローバルな人流が加速していました。そんな時こそローカルが大事です。日本は戦後の復興でモノづくりを進め、日本製品の信頼性は今や世界で一番です。その代表が自動車で輸出総額は年間12兆円です。さて、デービット・アトキンソンさん(日本政府観光局特別顧問)は、コロナが終わり、2030年になれば訪日外国人は6000万人になると予測し、その外貨獲得額を10兆円と試算しました。観光収入が自動車輸出にほぼ肩を並べる時代が来ると言うことです。世界の国々の皆さんは、コロナが終わった後、ぜひ日本を訪ねたいと言っています。その土地の風土や環境、人が生きた痕跡、知恵の産物などが人々を魅了します。~

 何もインバウンドに限った指摘ではないようです。秋田には、ふるさと仙北には、価値の再定義が必要な多くの歴史や文化・産業・環境・人々の営みがあります。これまでの常識に拘泥しないで、見逃していた扉に手を伸ばし、高付加価値化の作業に皆さんご参加ください。

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