2019年7月10日水曜日

住民の取り合いに勝者なし…


 都内で全国市長会・行政委員会、理事・評議員会に出席。でも…、令和時代になって初の会合でしたが、人口減少にどう立ち向かうかの議論がなくて拍子抜けしました。少なくとも、市町村間で住民の取り合いをしている場合ではありません。

 河合雅司著“未来の地図帳”(講談社現代新書)では、「改元は、これまで多くが国難を打開するために行われた。平成は少子化を傍観して過ごした時代。現在の国難は少子高齢化だから、令和は少子高齢化に立ち向かう時代だ」と記しています。さらに、同書では「今後、人口減少は2段階でやってくる。2043年までは若者は減るが高齢者は増える人口減少。2043年以降は若者も高齢者も減る急激人口減少となる。今後の20余年は高齢者施設が増えるだろうが、以降は入所する高齢者を探さないといけないだろう」。隣の町同士で優遇制度を競い合い、住民の取り合いをしていても、この勝負に勝者はいません。

 仙北市の20余年後人口は約1万7,000人。現状から1万人減少する推計です。秋田県は60万人になると言われています。特に公共施設の規模や改修計画は、この近未来を見据えた対応が必要です。社会が急速に縮小する時代の到来と、それでも豊かな時間を送ることができる政策が重要だと思います。

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