2019年1月4日金曜日

井戸を掘るなら~3つのお話し~



 各庁舎で年始めのごあいさつをしました。上手くお話しできなかったかも知れません。お伝えしたかった内容は以下の3点です。皆さんと共有します。


1.地方創生と総合戦略
 地方創生にゴールはありません。100点もありません。でも0点もありません。必ず何かが生まれます。そして地方創生は「市民と市役所・民間と公共の連携作業」そのものです。市の総合戦略期間は、平成27年度から31年度までの5ヶ年で、この4月から最終年度を迎えます。仕事づくり・移住定住・少子化対策・新たな地域社会形成と、本当に大きなプロジェクトを、長いようで短い5年で全部実現することは大変なことです。困難を自分だけで背負わないでください。他課への応援依頼、また市民の皆さんの手を借りることも考えてください。そうやって成果を手にすることの方が価値があります。諦めないことです。挫けないことです。情報を開示することです。石川理紀之助さんではありませんが、「井戸を掘るなら水の湧くまで掘れ」です。



2.まちづくりと第2次総合計画
 まちづくりの本質は人材育成だと思っています。いま私たちは働き盛りですが、次の時代の担い手育成を疎かにしたら、地域も企業も国も明日はありません。長い目で広い視点で人材育成に取り組みます。その行く末にあるはずの仙北市の将来像は、第2次総合計画で示した「小さな国際文化都市」です。既に目標は達成されたという人もいますが、そうではありません。自治体が独自で国際化を進めている事例は全国に幾つもあります。日本語学校を公設で運営する自治体、地域の歴史や文化を磨き上げ、インバウンド事業で地域経済を牽引する自治体、細やかに就職情報を発進して担い手確保を進める自治体など、国が法律を改正する前から、地域課題を解決するために、オリジナルで取り組んできたことが成果を上げています。私たちも、もっともっと知恵を絞りましょう。



3.31年度の当初予算
 私は10回目の予算づくりです。今回ほど財源確保が難しかった経験がありません。これまでは不足分を市の貯金(財政調整基金)の取り崩しで賄ってきました。その貯金も決して十分とは言えない状況です。どんな状況になっても健全な財政状況を維持することが重要で、それは次代に対する私たち現役の責任です。ですから昨年の予算編成方針で「31年度は財政調整基金に頼らない予算をつくる」としました。一方、「将来に向けて仙北市を支える機能の整備や、発展の可能性となる取り組みを摘み取る予算」ではいけません。市民はふるさと納税を除き仙北市に納税するしかないのです。市民は納税先を選べません。だからこそ私たちは真摯に納税者と向き合わなければいけないと強く思っています。財源調達の解決策は必ずあるはずです。他基金の一般財源化、ガバメントクラウドファウンデングの導入、市有物件の売買、私も含め特別職報酬の削減や、職員の人件費についても、ご相談させていただく場面があるかも知れません。その他、行政運営に長く携わる皆さんを中心に、様々な提案をいただきたいと思います。文字通り、総力戦の予算づくりが続きます。



 皆さん健康に十分気を付けてください。

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