2018年4月12日木曜日

観光農園の可能性



 「みちのく三大さくら名所」(青森県弘前市・岩手県北上市・秋田県仙北市)の連携事業で、岩手県北上市(展勝地さくらまつり)の開会式へ出席しました。桜はまだまだ蕾です。帰る途中、気になっていた「北上いちご園」に立ち寄ってみました。


 北上いちご園は、今年で3シーズン目という新しい観光いちご園です。農園主は元船乗りの片方駿さん28歳。若くて積極的な経営者は、「450坪の園芸ハウスで、紅ほっぺ・あきひめ・おいCベリーを栽培していす。12月中旬から6月いっぱいはお客さまをお迎えできます。ここの特徴は環境制御を徹底した栽培です」と話してくれました。


 一般的に、観光農園は観光地の周辺に多く、施設型の場合は冬期間も営業ができることから、冬期農業と冬季観光の両面で有望な経営形態です。ところで、仙北市は以前から道の駅(大型直売所)をつくって欲しいとの声が多く、今年度も検討作業を進める予定です。道の駅(大型直売所)の実現で、農家の所得向上や雇用開発を進めることができたらと、そんな思いは強くあります。でも通年型だと冬の間の出荷作物や加工品をどれだけ確保できるか、スタッフの雇用形態、施設の維持管理主体や経費など課題は山積です。


 それらを補って余りある道の駅(大型直売所)の姿を、ずっと探し求めています。仮に観光農園と道の駅(大型直売所)を併設したらどうなるか…。若い農業者の掘り起こしや担い手の確保策として魅力的か…。冬場の緑地提供や憩いの場・情報発信の場になり得るか…。立地場所が東北でも屈指の観光地・仙北市だったらどんな展開が可能か…。もっともっとイメージを鮮明化したいと思います。

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