2011年7月13日水曜日

7月臨時議会~市政報告概要②


◇県指定保安林について
 昨年、県内の一部市町で本来固定資産税が非課税となる「県指定保安林」について誤って課税されていた事案があったことから、本市における本事案の有無について秋田県の協力を得ながら精査しました。
 この結果、昭和24年から平成19年までに県指定となった山林計61筆(昭和24年9筆、26年43筆、31年1筆、平成5年2筆、19年6筆/地区別では西木54筆、田沢湖6筆、角館1筆)約70ヘクタールで同様の事案が58件あることが確認されたため、該当者47名に事情説明のうえ過去10年度分の固定資産税相当額126万6,100円と還付加算金等11万300円を順次還付しています。
 この原因は、当該土地の登記地目が、保安林に地目変更されていなかったことや関係部署との連携が十分でなかったことによるものです。
 関係者の皆様にお詫び申しあげますとともに、今後は関係機関や関係部署間の連携と情報共有の徹底を図り適切な事務遂行に努めます。

◇仙北市消防訓練大会について
 7月3日に「田沢湖カントリーエレベーター(JA秋田おばこ)」を会場に、仙北市消防訓練大会を開催しました。
「小型ポンプ操法の部」と「規律訓練の部」が行われ「小型ポンプ操法の部」では、優勝 第8分団1班、準優勝 第5分団3班、第3位 第1分団2班でした。
 また、「規律訓練の部」では、優勝 第9分団、準優勝 第3分団、第3位 第1分団でした。
 この入賞6チームは、7月16日開催の「秋田県消防協会大仙市・仙北市・美郷町支部消防訓練大会」に出場しますので、日頃の訓練の成果を十分に発揮し、好成績を収められて、全県大会出場を果たしていただきたいと願っています。

◇稲の生育状況について
 春先の天候不順により稲の生育状況が心配されましたが、6月に入り好天が続いたことから生育の遅れは平年に比べ2~3日程度まで回復しています。
 6月24日現在の生育状況は、あきたこまちで草丈が平年の87%、茎数が同75%となっています。特に田植えの遅かったほ場では、生育の遅れが心配され、生育状況に応じた栽培管理を徹底する等JAや関係機関と啓発に努めます。
 また、一ヶ月予報では、曇りや気温の高い日が多いとの予報が出ていることから、イモチ病やカメムシの多発が予想されます。関係機関と連絡を密にし、防除が徹底出来るよう併せて啓発に努めます。

◇農業者戸別所得補償制度について
 本年度から本格実施した農業者戸別所得補償制度について、6月30日をもって交付申請書の受付を終了しました。申請状況は、申請件数2,089件、うち集落営農組織13件、法人8件、個人2,063件で、現在仙北市地域農業再生協議会により申請漏れのないよう調査を行っています。
 今後作付状況や出荷状況などを確認した上で、それぞれの交付の対象となる場合に国から交付対象の面積が通知され、米の所得補償交付金、水田活用の所得補償交付金が年内に交付されます。
 営農継続支払いについては、9月頃に交付される予定です。

◇田沢湖・角館観光連盟の設立について
 平成23年6月25日にたざわこ芸術村において、社団法人田沢湖観光協会、一般社団法人角館町観光協会、西木観光協会から選出されました代議員23人の出席をいただき、田沢湖・角館観光連盟設立総会が開催され全会一致で連盟が設立されました。
 観光連盟には、有機的・広域的な連携を図り、観光の宣伝及び情報提供を行うことにより、観光事業の健全な振興を促し、仙北市観光発展に資するとともに、併せて仙北市の産業経済の進展に寄与するものと期待しております。
 この観光連盟の要望及び活動に対し、連携事業費の補正予算を今臨時会に計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

◇プレミアム付き商品券追加発行事業について
 先の6月8日発売の「仙北市げんき商品券」は、好調な売れ行きを見せ、販売開始2日目で8割の販売実績となり、消費者並びに発行元の仙北市商工会からも、強く追加販売の要望が出されています。
 冷え込みが続く不況下、子育て世帯への何らかの経済対策が必要と考えていた時期でもあり、商工会と連携し、子育て支援につなげる施策として、従前の10パーセントプレミアムに加え、0歳から中学校在学までの市内子育て世帯を対象に、さらに5パーセント上乗せした「子育てげんき商品券」を計画しました。このプレミアム付き商品券は、一般の販売に先行して1世帯2セット限定ですが、多くの皆さんからご購入いただき、市内経済対策と子育て支援策を併せた効果を期待しています。
 関連の補正予算を今臨時会へ計上しています。ご審議をよろしくお願いいたします。

◇雇用状況等について
 5月のハローワーク角館管内の有効求人倍率は0.24倍と、前月比0.02ポイントの減、対前年比では0.02ポイントの減となっております。震災後の雇用情勢は改善の動きが鈍く、依然として厳しい状況となっています。
 こうした状況を踏まえ引き続き雇用の推進を図るため、ハローワークの協力をいただきながら、求人情報の提供に努めるほか、県の緊急雇用創出臨時対策基金事業等を活用し、雇用機会の創出と雇用の確保に取り組んでいきます。
 新規高卒求人受理が6月20日よりスタートしています。ハローワーク大曲管内(ハローワーク角館も含みます)の平成24年3月高校卒業予定者の求職動向によると、就職希望者388人のうち県内就職希望者は254人で、県内就職希望率は65.5%となっています。優秀な人材が一人でも多く地元企業で活躍できるよう、また、企業及び地域の活性化を図るためにも、ハローワークや仙北市企業等連絡協議会等と連携しながら就労支援に取り組んでいきます。なお、6月30日には地元就職の促進を図る目的で、仙北郡内の高校3年生を対象とした仙北市内事業所視察会を開催しました。

 以上、主要事項並びに諸般の報告を申し上げました。
 今臨時会で審議をお願いする案件は、専決処分の承認1件、補正予算1件の計2件です。
 慎重審議の上、全議案についてご可決賜りますようお願い申し上げ、市政報告とします。

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