大好きな武藤鉄城先生(1956年没)が、仙北地方の古老から聞き取った「座敷童子の春の引っ越し」を紹介します。古老は、春彼岸から芽吹きの頃に座敷童子が宿る家を替えたり…。
山と里を行き来したりすると話したそうです。以下はその要約。〜仙北の古い家々で語り継がれた話しです。春の夜、まだ雪解け水が家の脇を騒がしく流れる頃、 夜中にふと目が覚めると、廊下や座敷をトタトタ、トタトタと、小さな足音が幾重にも重なって歩いているのが聞こえます。そっと障子の隙間からのぞいてみたら、そこには5〜6人の小さな子どもたちが一列になって、静かに玄関へ向かって進んでいます。でも子どもたちには顔がなく、のっぺりとした白い仮面のような質感なんです〜。
このお話しは「秋田の民承(1971年・秋田文化出版社)」などに掲載されています。仙北の迷信で、この引っ越しの瞬間を見てはいけないこと、また引っ越しの翌朝、座敷や縁側に残った座敷童子の足跡を素手で拭いてはいけないと戒めています。


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