内外情勢調査会に出席。会場は秋田ビューホテル。今回の調査会は新年初と言うこともあって、賀詞交換会としても開催されましたが、こちらの方は時間がなくて欠席させていただきました。
さて今回は、「空から広がる秋田の未来~総合戦略産業としての観光振興~」がメインテーマです。基調講演で吉田雅彦・観光庁観光地域振興部長と夏目誠・成田国際空港株式会社代表取締役社長が登壇しました。その後のパネルディスカッションには吉田・夏目両氏に加え、佐竹敬久・秋田県知事と三浦廣巳・秋田商工会議所会頭が議論の輪に入り、多くの着眼点をいただくことができました。以下は各氏の主張主旨です。
《佐竹知事》
人間の潜在意識に秋田を植え込む作業を行ってきた。秋田びじょんに代表されるイメージアップ戦略だ。絶え間なく大きなイベントを仕掛ける。それが成功するかどうかと言うことに意味を見出すものではない。とにかく場数を増やすこと。その意識も持ち続けること。各界のリーダーにはとにかく外に出ていってもらいたい。飛び出してもらいたい。遊んでもらいたい。そんな行動がなければ観光客を理解できるものではない。
《三浦会頭》
ワールドゲームズを開催し、秋田を世界にアピールした経験がある。その秋田を国民が余り知らないことに愕然とした記憶がある。まず秋田に来てもらう、とにかく来てもらう、それが大切だ。さらにせっかく来てもらったのに、例えば駅を降りて乗ったタクシーの運転手さんが、秋田を自虐的に否定したり、またお客さんに愚痴をこぼしたり…。モッテノホカとしか言いようがない。企業の一つ一つが秋田をアピールし、また露出を増やしていく覚悟が必要だ。
《吉田部長》
観光振興に必要なことを大まかに整理すると、
①ルート観光で自治体間の堺を超える努力
②観光資源やコンテンツの造成
③人材の育成
だが、例えば人材の育成などは、自治体では定期人事異動が発令されるとご破算。ネットワークもノウハウの蓄積も、個人の資産にしかならない。これは本当にもったいのないことだ。
《夏目社長》
成田国際空港には、101の都市とのネットワークがある。秋田空港から成田に乗り込んでもらえれば、秋田と世界は直結できる。このメリットは計り知れない。また成田は国内線も充実していて、特に西日本の各都市の就航は充実度が高い。これまで秋田にお出でいただくお客様に加え、西日本からの誘客には大きな役割を果たすことが予想できる。
勉強になりました。
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