2025年9月30日火曜日

9月の棚卸し


 今日は仕事を入れないで、公園でウォーキングした後ベンチに腰かけ、この30日間の活動を振り返りました。私はこれを棚卸しと呼んでいます。自分自身や活動内容の品質はどうか、数量は適切か…。

 ゆっくり音楽を聞き、コーヒーを飲みながらブログを読み返します。もっと大雨災害の支援活動ができなかったか…、角館のお祭りトークライブはさらに具体の提案が欲しかったのでは…、玉川大学と関東学院大学のゼミ合宿の反省…、中川のお話し会では考察が浅かった…、仙北市の20周年記念事業での謝辞は結びが甘くなかったか…、テレビの仕事は準備不足があったかも…、ホテルのお話し会は方言で話した方がいい…、100キロマラソンと田沢湖ジェラート販売の来年の展開は…、そして入院中の父が話した一言一言…。そんな1ケ月をできるだけ思い出し、上手く出来なかったことは頭の中で訂正し上書きします。

 「上半期の最終月はこんな私でしたが、下半期が始まる10月は期待してください」、そう自分に言って棚卸しは終わります。

2025年9月29日月曜日

新米で栗ご飯


 ウォーキングで拾った栗を2周間くらい天日干し、新米が入ったタイミングで栗ご飯を炊きました。栗と米と塩と水の超シンプル栗ご飯です。でも、これが美味い!。

 お勤めを辞めてから、季節を感じる日常を過ごすよう意識しています。春も夏も秋も冬も、丁寧に季節に身を浸す生活です。それには食べ物がとても大切で、(私も動物ですから)実に当たり前のことなのですが…。

 初めての栗ご飯でした。米は2合、栗は300グラム、塩は小さじ0.8杯、水は通常の炊飯と同じ420ミリリットルです。栗は鬼皮が硬いので気をつけてください。

2025年9月28日日曜日

100キロ走者を全力激励


 田沢湖ジェラートは早朝にスタッフが集合し、100キロチャレンジマラソン走者を全力激励しました。お店の前に立つ湖神たつこ像は大人気、カメラを出して記念撮影する皆さんが多数で…。

 5時前に全員が集合、1位通過の走者からピックアップ車の前を走る最終走者まで、全員にお声かけをすることができました。「おはようこざいます」、「ガンバレー」…。走者の皆さんもあいさつを返してくれて、本当に楽しい時間になりました。凝った衣装で走る皆さんに対し、応援の私たちの服装がシンプル過ぎて、これは来年まで何かしら工夫が必要だと感じています。

 潤沢な準備期間があるかないか、これがイベントの質を左右します。どうやって走者にジェラートを食べてもらうか…、これも1年かけて考えます。

2025年9月27日土曜日

寺田学さんの引退について


 AKT秋田テレビ土曜LIVE!あきた。今日は大館市でコミュニテイFMのパーソナリティを務める佐藤里奈さん(写真右)と。私は寺田学衆議院議員の政界引退で感じたことを率直に…。

 寺田さんと初めてお会いしたのは2003年です。彼は秋の衆議院議員総選挙への出馬に向け、県議会を挨拶周りしていました。私たちの部屋にも足を運んでくれました。政治経験も行政経験もない27歳の青年にどんな言葉をかけたか…。当時42歳の私はまったく優しくなかったと思います。しかし選挙に当選し彼の議員活動は始まりました。そして何かの機会に、寺田さんがベテラン国会議員には違和感を感じると言っていた話しを聞いて…、その違和感をいつまで持ち続けられるか、それが大切なんだと思いました。寺田さんは菅直人総理の下で補佐官となり、あの東日本大震災の対応にあたりました。官邸の動揺や情報不足から生じた機能不全など、後世のため記録を公開しています。毎回の選挙の戦い方なども含め、ニュータイプの政治家だと感じていました。今回、政界を引退する旨の記者発表を行いましたが、持ち続けた違和感が、今度は寺田さんが議員として過ごす日常に、何かしっくりこない、居心地の悪さを覚えさせたのかも知れません。人はその時々で背負う責任も、どこに立つかも違って当然です。今は子の父として、また夫として、さらに両親の子としての役割を果たしたい…、自身の心に忠実な決断だったと思います。

 後援会や支持者の皆さんには様々な思いがあると思います。でも私は素晴らしい決断だったと思います。…と勝手な解釈でにお話しをさせてもらいました。

2025年9月26日金曜日

我ら〝がたべこ〟応援団


 ABS秋田放送えび☆ステのシェフズレシピ、今日は桜庭みさおさん考案「がたべこのすき焼き巻き」でした。美味い!。もちろん桜庭さんの料理センスもピカイチですが…、がたべこ牛の美味さが際立つ一品です。

 がたべこは、秋田県立大学・畜産プロジェクトで生まれた日本短角種の新ブランド牛。がたは大潟のがた、べこは牛の方言です。さて、県立大学大潟キャンパスの広大な牧場で、2年間放牧され走り回った短角牛がたべこは、その運動量から低脂肪・高タンパクな赤味肉が特徴です。しかも飼料は牧場はじめ国内産100%で安心安全、こんなに資源循環を実現したへルシー牛肉は他に知りません。

 実は…、この牧場づくりが当時の私たち学生の授業でした。教室や研究室の記憶がないので毎日が牧場通いだったと思います。その牧場ががたべご誕生に繋がったと聞くと嬉しくて仕方ありません。今日ご一緒した佐々木あみさんも県立大アグリビジネス学科の卒業生ですから、私たちは直系のがたべごファミリーです。桜庭みさおさんは熱心ながたべご支持者、アナウンサーの酒井茉耶さんも藤田裕太郎さんも大ファンなので…。我ら〝がたべこ応援団〟を自称することにしました。

2025年9月25日木曜日

28日は朝6時の開店です


 9月27日(土)〜28日(日)、田沢湖ジェラート店を再開します。大雨の復旧支援で休止した夏休み店でしたが、お店の前を走る100キロマラソンを応援したくて、28日は朝6時の開店です。

 27日は通常通り10時から16時まで。28日は6時から16時までです。急な開店決定で、ジェラートもクッキースプーンも十分に用意できず…、2日間で100食ぐらいです。売り切れの際はごめんなさい。また28日はお店の中で、〝かじか瀬シアター〟(秋田の昔っこお話し会)を開催します。県内各地に伝わる昔っこ…、例えば「不思議なリンゴ」(横手市)、「貧乏神と福の神」(能代市)、「お夏の祟り」(仙北市)など…。どうそ遠慮なくお声かけください。

 被災者も復旧ボランティアも、日常を暮らす皆さんも100キロランナーも私たちも、ガンバレ!ガンバレ!。

2025年9月24日水曜日

禁則破りのタルタルソース


 私はタルタリストです。でも日常はこれを封印し、特別なお祝いの時だけ食べることを許してきました。しかしラジオ番組で、冒険の第一歩は自分に課した禁則を破ることから始まると言っていて…。

 その番組は、桜林直子さんとジェーン・スーさんの「となりの雑談」(TBSラジオ)。二人の話しでは、「私はこんな風ですから、それは駄目です、できません…、のこんな風と言うのは、ただ自分に禁則を課しているだけですよ。その禁則が自身の未来をどれだけ狭めてきたことか、閉ざしてきたことか…。新しい自分と出会う冒険の第一歩は、自身に課してきた禁則を破ることから始まるんです」と。

 さて、私が自身に課してきた禁則は「大好きなタルタルソースは日常的に食べない」です。が、ラジオ番組に強く共鳴した私は、夕飯でタルタルソースを大量に作り(写真)、そして完食しました。さあ、新しい冒険が始まります。

2025年9月23日火曜日

さつまいもが大好きな二人


 さつまいもは収穫が終わった後、土をつけたまま軽トラックで納屋に運び、風通しの良い場所で乾燥させます。母(90歳)と息子(32歳)はさつまいもが大好きで…。

 この乾燥で甘みが増し、長期保存が可能になります。さらに時間をかけて追熟し、新聞紙に一本一本つつんで保管すれば、冬の間も美味しく食べることができます。焼きいも、いも天、大学いも、いもチップ、スイートポテト…。はい、私も二人に負けず劣らず大好きです。

 写真は、息子にどれが美味しいか、杖で指して見立てを教える母の姿です。私は真ん中が太くて両端が細い、紡錘状のさつまいもが一番美味しいと思っています…。

2025年9月22日月曜日

子どもの遊び場づくり①


 写真は岩山パークランド(岩手県盛岡市)です。昔、彼氏・彼女と来た、子ども会の旅行に随行した、そんな皆さんが大勢いるかと…。この空間、大人にとっても子どもにとっても魅力的です。

 以前、中央児童遊園るなぱあく(群馬県前橋市)を訪ねました。日本一安い遊園地として有名で、前橋市が指定管理者に委託して業務運営を行っています。ここも岩山パークランドも、昭和の遊園地感がいっぱいです。遊んでいる子どもの表情も何だか穏やかで…。やはり子どもが年中遊べる場所が欲しい、できたら全天候型の施設があったらなあ、そんな風に思います。

 雪も雨も災害級に降るし、夏は暑いし…。秋田の子育てに遊び場づくりの視点は不可欠です。この後も各地の施設を訪ねてみます。
※岩山パークランドは夏休み等以外は土日祝日の開園


河童の匙


 角館の中川地区でお話し会。主催は三ツ葉婦人会(田口恭子代表)です。久々の市内開催だったので、地元ネタ満載のお話し会になりました。会場の若神子センターは近くを桧木内川が流れていて、河童伝説が多彩です。

 と言うことで、まずは〝河童の匙(サジ)〟と言う民話からスタート。誰も知らないお話しだったようで、皆さん大喜びでした。ザックリ内容をお伝えすると…。「昔、角館小勝田の重兵衛堰周辺は木が生い茂って薄暗く、少し不気味な場所でした。川の流れがよどむ藤の下淵には、悪戯が過ぎる河童も住んでいて…。ある日、河童は勘助の家の馬を淵に引きずり込もうとして、逆に厩に連れて来られてしまいます。そこで主人の勘助に見つかり、必死に命乞いをして、何とか助けてもらいました。この恩義に河童は陶器の匙を差し出します。実はこの匙は、どんな薬も調合できる魔法の匙でした。おかげで勘助は万病に効く薬を売り出し、たいそう儲けたそうです」。

 集まった地域の皆さんから、昔に聞いたお話しを教えてもらいました。楽しい時間をありがとうございました。

2025年9月20日土曜日

世界でここだけの漬け物


 世界中を探しても、たぶん仙北市にしかない特別な漬け物、胡桃の味噌漬けをいただきました。写真で分かるように殻ごと漬け込んで殻ごと食べます。

 大変な時間と手間をかけ、やっと漬け上がる胡桃の味噌漬け。作業の開始は梅雨の頃で、まず青々と鈴なり状態の実をたたいて落とします。この時の殻の中は透明でゼリー状です。実は20日程度かけてアク抜きをします。毎朝一番で水を取り替え、そこに小糠を一掴み投げ込みながら…。最初は真っ黒だった水の色が変わらなくなった頃、スノコに上げて乾燥させます。黒い実になった胡桃は、味噌の中で3年眠り続け幻の漬け物になります。

 ご馳走してくれた下田三千雄さん(仙北市角館白岩)によると、もう漬けている人は他にいないかも…と。味は外見ほど塩っぽくなく、むしろ味噌(豆と米)の甘さが口に残ります。絶品です。


2025年9月19日金曜日

新・秋田弁講座


 一般社団法人市民活動あきたが、関東学院大学の島澤ゼミ受け入れで初めて行った「新・秋田弁講座」。人体の各部位を秋田弁では何と呼ぶのか、これをゲームにしてたら…、かなり盛り上がりました。

 例えば、「なじぎ」はどこを言った秋田弁か、「どのごぼ」はどこか…。それぞれを書き込んだシールを作り、主に首都圏出身のゼミ生が市民活動あきたメンバー(写真は鈴木達朗さん)の身体に貼っていきます。その様子を見守る地域のお母さんたちから、ゼミ生にたくさんのアドバイスが飛んで…。

 他にも「まなぐ」、「おどげ」、「ひじゃかぶ」、「あぐど」…、秋田弁ってホントにいいなあ。

2025年9月18日木曜日

島澤ゼミの市内合宿③


 「移住定住、そして起業」をテーマに、3日間の市内合宿を行った島澤ゼミ(関東学院大学経済学部)。最終日の今日は田口知明市長(写真中)、泉谷衆まちづくり課長(写真右)、松澤俊和商工係長(写真左)に出席をいただき…。

 行政の現状認識と政策内容、目標値の設定根拠などについて議論を交わしました。都市部と地方都市・農村部では、移住定住や起業の意味合いも役割も全く異なること、さらに仙北市の優位性と劣位性、人口の多少がどう作用するか、そもそも町の魅力や、そこに暮らす人々の人間性…。さまざまな視点からの質疑が続きました。観光資源に恵まれていること自体ポイントは高いのですが、自分の中のやる気や家族のタイミング、そして会いたい人や幸せにしたい人の存在…、そうですよね。

 今回のゼミ合宿は、多くの市民の皆さんからご協力をいただきました。仙北市はじめゲスト・ティーチャーをお引き受けいただいた方々に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

2025年9月17日水曜日

島澤ゼミの市内合宿②


 島澤ゼミ(関東学院大学経済学部)の仙北市合宿2日目。午前はお母さんたちの勉強会「こみっとカフェ」(松舘文子代表)に参加し、午後は移住者の会の代表や市内で起業に成功した2人の社長をお招きして…。

 ゼミ生はお母さんたちとの交流(写真上)で、先ずは地域課題を共有しました。特に交通手段の確保や除雪対策、空き家対策などで新たな制度が必要と考えた様子。また移住者の会の土屋和久代表(写真下右)や㈱遊名人の東風平蒔人社長(写真下中)、㈱リベンリ秋田の櫻井誠社長(写真下左)が出席した「移住定住・起業者懇談会」では、合宿に参加したゼミ生19人が全員質問を行い…、2時間にわたる長丁場の懇談会になりました。移住や起業の動機、仙北市を選んだ理由、成長戦略の描き方…、様々な質問に丁寧にお応えいただいた土屋さん、東風平さん、櫻井さん、本当にありがとうございました。

 仙北市での合宿が、皆さんの人生やビジネスプランの実現に役にたったら嬉しいです。島澤ゼミ生ガンバレー!。

2025年9月16日火曜日

島澤ゼミの市内合宿①


 関東学院大学経済学部(横浜市)の島澤ゼミが、昨年に続き仙北市で夏季合宿をスタートさせました。期間は18日までの3日間。今年のテーマは「移住定住、そして起業」です。

 一般社団法人市民活動あきたが全行程をサポート、仙北市のバックアップでゼミの研究活動は市内全域に拡大しました。島澤諭教授とゼミ生19人が足を運んだ面談者は4人、順に小田野直光さん(写真左下:小田野家14代当主・角館大弓会会長)、下田三千雄さん(写真右上:白岩文化経済研究所長・前白岩地区自治会長)、大信田潤一郎さん(写真右中:あきた芸術村わらび座営業次長)、門脇富士美さん(写真右下:秋田花まるっグリーンツーリズム推進協議会理事長)が、それぞれの取り組みを紹介。同郷の私でも知らなかった情報が多く、ゼミ生の皆さんにとっても、かなり刺激的な時間になったと思います。

 明日午前は地域の皆さんと交流会、午後は市内へ移住した方々、市内で起業した会社代表者等との懇談会です。心の中の日常にどんな革新が芽吹くでしょう。

2025年9月15日月曜日

ホッペが落ちるデザート


 じっけん農場に植えた落花生の収穫作業。実の付き方を見ると少し早いようです。沖縄では落花生をジーマーミと言いますが、この落花生の搾り汁で豆腐を作り、栽培中のサトウキビから黒蜜を作って…。

 実は昨年もジーマーミ豆腐を作って、皆さんに食べてもらいました。本当に好評でした(嬉しかった!)。もちっとしたジーマーミ豆腐にサトウキビの黒蜜をかけると、最高に美味しくてホッペが落ちるデザートになります。でも…、農場で落花生を栽培できた年はサトウキビが不作だったり、サトウキビが良く育った年は、落花生を栽培していなかったりで、落花生とサトウキビが両方収穫できそうな年は、はい、今年が初めてです。

 上手く進めば、年末には秋田産原料100%のジーマーミ豆腐が食べられますよ。

2025年9月14日日曜日

市政20周年式典で


 2005年9月20日、仙北市は誕生しました。それから20年、たくさんの出来事を経験し、やっと成人を迎えた若者のような自治体です。今日の式典には多くの子どもたちも参加して…。

 新たなスタートをお祝いしました。中でも感動した場面が、「つなぐ、つながる、私たちの仙北市〜未来へのバトン〜」(写真)の発表です。それぞれの地域の中学生が、それぞれの地域の特色を理解し、認め合い、歴史や文化や自然景観、人々の営みを守りながら、次代に挑戦する強い決意を口にしてくれました。素晴らしい発表でした。株式会社バスクリンの三枚堂正悟社長は、わざわざ私を見つけて歩み寄り、「仙北市の未来はきっと大丈夫ですよ」と少々興奮気味に話してくれました。同感です。

 私は、18個人・11企業団体の功労者を代表し、ごあいさつをさせていただきました。「人口減少とか少子高齢化とか、うな垂れる現実はありますが、それでも仙北市には2万2千人の市民の皆さまがいます。その市民の皆さまは、それぞれ様々な夢や得意を持っています。市長や議長や副市長や教育長もそうです。職員だってそうです。何も一人で背負わなくても、みんなで少しずつ辛いことを分け合い、得意な人の手を借りながら課題を克服すれば良いのです。得手に帆を揚げて前進ですよ」。
 皆さま、ありがとうございました。

2025年9月13日土曜日

ブログが250万アクセス


 皆さま、本当にありがとうございます。この〝みんな元気にな〜れ日記〟が250万アクセスを突破しました。ブログのスタートは2009年8月でした。それから16年…、

 ほぼ毎日その日の出来事を綴ってきました。市長時代は市の動きや政策にかけた思い、退任後は一般社団法人・市民活動あきたの活動、あれこれ考えたことなど、不思議なお話し…、まさに日記(備忘録)のような使い方をしています。200万アクセスが2023年5月でしたから、2年と少しで50万アクセスあった勘定です。読めばフッと気が楽になったり、コーヒーブレイクのお供になれたら嬉しいです。

 この後も、好奇心いっぱいで毎日を過ごしたいと思います。どうぞ末永いお付き合いをお願いします。

2025年9月12日金曜日

人口減少は地域をどう変える


 写真は能代市荷八田に伝わる塞の神・ジジとババです。身長は20センチ弱と小さく、子どもが背負える小型の移動式お堂の中に祀られています。お堂は集落の集会施設内に保管されていて…、

 以前、塞の神祭りは家内安全・無病息災・五穀豊穣を願い、大晦日から元旦にかけて開催されていました。お堂は子どもたち(中学2年生まで)が背負い、集落内を練り歩いて各家々を訪ねます。これらのことから、荷八田のジジとババはナマハゲと同じ来訪神と考えることもできそうです。お祭りで子どもたちは家々を訪ね、お小遣いやお菓子をもらい、一年で一番に楽しい地域行事だった…、自治会長の大高清勝さんはそんな風に懐かしがっていました。

 しかし近年は少子化が進み、塞の神祭りは20年近く開催できずにいます。先日、担ぎ手のいないお堂、その中に祀られたジジとババを見せてもらって、とても切なくなりました。子どもが減少して催行できない行事は、私の周りにもたくさんあります。それは子どもに限らず、です。人口減少が地域をどう変えているのか、切ない場面をできるだけ多く知ることが、きっと有効な対策を見出す力になります。

枕の呪文


 今朝で3日目の朝、これは習慣か、それとも潜在意識か、いや、呪文の効果か…。

 私は知りませんでした。周辺に聞くと小さい頃けっこうやっていた人もいます。〝起きたい時間の数だけ枕をたたく〟と言う呪文?、皆さんはご存知だったでしょうか。この前ラジオで聞いて、3日間試しました。前の晩、枕を5回たたいて就寝。はい、今朝まで5時(誤差30分前後)に目が覚めました。

 やっていて疑問が1つ。この半(30分)のたたき方をご存知の人がいたら教えてください。

2025年9月10日水曜日

太郎の妻の企て


 八郎太郎がカゴ山でマタギ仕事をしていた頃のお話しです。太郎の妻は美人でしたが嫉妬深い人で、太郎が泊まっている山小屋に女がいるのを見て、太郎を蛇にすることを企てました。まず…、

 妻は太郎がイワナを食べるよう、いつも米を研ぐカゴ山の麓の大淵にイワナを放ちました。そんなこととは知らず、太郎はイワナを捕まえ仲間の分まで食べてしまいます。すると異常なほどノドが渇き、川の水を飲み干す勢いでゴクゴクと身体に流し込み…、気がついた時は既に蛇体へと変化していました。太郎は仲間たちに別れを告げ、最初は大淵に沼をつくって棲み、ここが手狭になると七座に、そして最後は八郎潟へと移り棲んだと言うことです。

 このお話しの出典元は、「マタギ聞き書き(武藤鉄城さん著:河内書房新書)」です。マタギの間で伝承されてきた怪異譚は、どれも興味深いものばかり…。
※写真はマタギ小屋イメージ(白神マタギ舎HPより)


2025年9月9日火曜日

角館再発見


 角館のお祭り最終日、交流センターでは〝お祭りは昼もにぎやか交流まつり〟が開催されました。円山和子さんの歌謡ショウ、変面チンミンさんの変面ショウ、そして前知事の佐竹敬久さんと私は…。

 主催はにぎやか祭り実行委員会(宇奈月満・代表)で初の開催。佐竹さんと私は、角館再発見をテーマに自由に約1時間アイディアを出し合いました。私は「角館は全国でも文化と歴史と人の蓄積がダントツで豊かな町です。再発見には人への着目が重要ではないでしょうか」と発言。すると佐竹さんが「解体新書の挿絵を書いた小田野直武は、角館の出身で秋田蘭画の生みの親です。平賀源内の紹介で江戸に出て、杉田玄白、前野良沢と一緒に大仕事を成し遂げました。もっともっと評価されて良い人物です」と…。私は「歴史を紐解く作業で、角館の魅力、田沢湖の魅力、西木の魅力が蘇ります。人材は何もいま生きている人だけではありません。昔の人もそのネットワークも、総動員して再発見作業をしましょう」、そう会場の皆さんに呼びかけました。

 佐竹さんも私もおしゃべりな方です。宇奈月さん1時間は足りなかったかも…。

玉川大学のゼミ合宿で


 玉川大学(東京都町田市)工学部・小酒井正和教授のゼミをサポート。藍染体験、地域に伝わる民話、郷土料理…、秋田が初めての子ども達に、どう秋田を感じてもらえたでしょうか…。

 「ここにずっといたい」、終わりの会でそんなお話をしてくれた皆さん、本当にありがとうございます。いえいえ、感謝をするのは私たちのほうです。たくさんの気づきをいただいたのは、たぶん私たちのほうだったと思います。いつも目にするもの、食べるもの、流れる時間…、その日常に価値があることを改めて認識することができました。

 また来てくださいね。お待ちしています。

2025年9月7日日曜日

角館の浦島太郎


 先月お受けした取材が、今日オンエアになったようです(見ていなかった…)。番組はテレビ朝日のナニコレ珍百景。地域でまったく違う桃太郎・浦島太郎伝説のコーナー企画で、角館の浦島太郎を…。

 取材クルーは一日市内で聞き取りしたそうですが、「門脇さんがお話しした浦島太郎伝説は、誰に聞いても誰も知りません。知らな過ぎます。これはボツになるかも知れません」と言っていました。でも使ってくれたんですね、ありがとうございました。お話しは〝あきた怪異幻想譚(加藤貞仁著・無明社)に載っています。元ネタは武藤鉄城さんの〝全国昔話資料集成・角館昔話集〟です。どんなお話しかと言うと…。

 角館の浦島太郎は、漁師ではなく炭焼き職人です。また海もカメも出てきません。彼は桧木内川に毎正月マツやユズリ葉を流し、龍宮の繁栄を願っていました。これに感動した乙姫がお礼に彼を龍宮へ迎え、4日間を過ごして河原に戻ると400年の歳月が過ぎていたと言うもの。ちなみに最後は玉手箱ではなく、驚きと悲しさで流れ出た涙が、彼の身体を溶かして土に変えた、と…。桃太郎も浦島太郎も地域バージョンが多彩です。
※左上の写真は番組HPより


2025年9月6日土曜日

明日から角館のお祭り


 角館祭りのやま行事(角館のお祭り)が、いよいよ明日7日から始まります。角館神明社と成就院薬師堂の祭典行事で、1991年には国の重要無形民俗文化財、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録され…。

 秋田を代表するお祭りの一つです。9日までの期間中に町内では多彩なイベントが目白押しです。そんな中、交流センターでは「お祭りは昼もにぎやか交流まつり」(9日13時〜)が開催されます。角館のお祭りをさらに盛り上げたい、そして角館の魅力を再発見しようと、県内在住の芸人さん等有志が企画しました。歌謡ショー、変面ショーの他、佐竹前知事のトークライブもあります。この場面では私もステージにあげてもらいます。

 皆さんのご来場をお待ちします。入場は1000円で予約も可能。お問い合わせは実行委員会(☎090−2795−6175)まで。
※写真は成就院薬師堂前の大置山

2025年9月5日金曜日

半世紀ぶりの奇跡


 ABS秋田放送えび☆ステの生放送。今日も元気に出演できたことは100点。でもコメントはアリキタリで50点。さて、ヘトヘトに疲れて家に帰ると、コカ・コーラキャンペーン事務局から封書が届いていて…。

 何だろうと思いながら封を切ると、中の手紙に〝ご当選おめでとうございます〟の文字(写真)が…。そうだ、すっかり忘れていました。「自販機でジョージアを買って当たりが出たらもらえる!」キャンペーンに応募していたんだっけ。それが何ヶ月か経って当選証書が来て、ちゃんと中にはQUOカードが入っています。

 懸賞に当たったのは小学生の時、ソーセージの懸賞でちびっこ怪獣ヤダモンのメダルをもらって以来です。半世紀ぶりの奇跡、嬉しー!。

2025年9月4日木曜日

道祖神を訪ねて思った!


 横手市で打ち合わせ。ついでに十文字真角(まっかく)のカシマサマを訪ねました。なかなか見つけることができず、よく聞きに来る人がいると近所の人が話していました。と言うことは…。

 私だけ変な趣向を持っているわけではなく、そもそも道祖神が人を引き寄せる力を持っているんじゃないか、そんな風に思えてきます。多様で個性的な姿を今に伝える人形道祖神。その土地土地の歴史とか文化とか地域信仰とか住民の関係性とか、見た人が元気になれるエネルギーを発散する存在だと…。ああ、だから私も気持ちが消耗している時は、無性に会いたくなるんだな。

 疫病を蹴散らし、訪ねた人には元気を分けてくれる地域の守り神。秋田県内での確認数は100体とも150体とも言われ、ダントツ全国で一番です。皆さんも先ずはお近くを訪ねて元気を分けてもらっては…。

2025年9月3日水曜日

雷よけ呪文の始まり


 明け方までの稲光と雷鳴で、何度か〝クワバラ、クワバラ〟と口にしたような…。これ、雷よけの古典的な呪文です。1556年(弘治2年)、摂津国の欣勝寺にあった井戸に雷の子が落ちて…。

 その井戸はとても深く、雷の子はどうしても外に出られません。ついに〝出してくれ〜!〟と大声で助けを求める始末…。そんな雷の子に対し、和尚さんはサッサと井戸にフタをして懲らしめます。しばらくして井戸の底から、「和尚さん助けてください。このお寺やお寺が建つ桑原には二度と雷は落としません」との声。ニヤリと和尚さんは微笑み、「よし約束するなら出してやろう」と答え、井戸から救い出し証文を書かせ、天に帰してやりました。

 現在も欣勝寺(兵庫県三田市桑原)には雷井戸が残っています。同じように雷よけにご利益がある神社は全国に数社あって、仙北市西木町西荒井の雷(いかずち)神社もその一つです。
※写真上は三田市文化協会のHPから


負けないよ


 ひどい雨でした。先月の大雨に続き、各地で大変な災害が起きています。住宅被害、公共土木被害、農地農業用施設災害…、心が折れそうになりますが、負けないよ。負けてたまるか、ですよ!。

 今朝はあの激しい雨も雷も、まるでウソみたいな青空が見えます。止まない雨はない、明けない夜はない、本当にそう思います。困難な状況は決して永遠ではないし、これ以上に辛いことも滅多にありません。必ず苦しみには終わりが来て、あとは良い方向に向かうだけです。ここで諦めうなだれていると、次に訪れる幸せのチャンスを見逃してしまいます。

 じっけん農場のバタフライピーは結実が始まり、写真のようなサヤがたくさんあります。来年、美しい花を咲かせる種の準備が進んでいます。

2025年9月1日月曜日

ご褒美デザート


 この4年、介護してきた父(91歳)は自宅対応がいよいよ困難になり、お医者さまの勧めもあって先週入院しました。先日その病院から電話をいただき、今日は尿もれパットを持って…。

 病院を訪ねました。午後には診療計画とか作業療法の内容とか、父の日常の様子とか、いろんなお話しを聞くことができました。父は毎回の食事をほぼ平らげ、特段の問題行動もなく、しかし集団で行うレクやリハビリには距離をおいて…、穏やかな日常を暮らしているそうです。良かった。そうか、団体行動が苦手なあたりは私にも遺伝しています。

 心が弾む訪問ではありません。辛い現実を直視する場面です。ただ、何だか辛いだけの時間にしてはいけないような気がして…。そこで今日はガストでミニいちごミルク(写真)を食べました。ようし毎週ごと病院に通って、近くのお店でご褒美デザートを食べ尽くしてやる!。