2018年2月26日月曜日
仙北市議会・一般質問①
今日から一般質問が始まりました。午前は荒木田俊一議員・大石温基議員、午後からは小林幸悦議員・門脇民夫議員の4人です。特徴的な質疑概要をお知らせします。
【荒木田俊一議員】
Q.市が賃借などで利用している民有地の面積、利用目的、有償・無償の比率と金額、財政に与える影響、さらに今後の対応について伺う。
A.市が賃借等で利用している民有地は、277件で119万9,615㎡だ。目的別で大きなものから言うと、ベニヤマザクラ等植栽用地で70万1,996㎡、田沢湖キャンプ場や乳頭ミズバショウ群生地敷地等の観光レクリエーション用地で23万7,69㎡、公園用地で13万1,080㎡など。有償は93%で金額は年間約3,229万円だ。財政に及ぼす影響は決して少なくない。全てを購入すれば概算でも16億円を上回るが、恒久的な活用が予測される土地は所有者と取得を協議する。また、賃借の場合、借入意義が薄れている土地は契約を解除する。また、市が策定する賃借料算定基準に基づいた契約に切り替える。
【大石温基議員】
Q.市民が市や市議会に提出している請願や陳情、要望書はどのくらいの件数があるのか。何年保存するのか。また実現している件数について伺う。
A.請願や陳情、要望書の保存年限は、これらが行政事務の重要施策に関する文書との位置づけで永年保存としている。総務課で受け付け、所管課に送付しているが、要望内容の検討、事業計画への搭載、事業実施となるまで対応を続けている。受理件数は合併以降で市議会には43件、市長には812件ある。私が市長に就任してからの請願で、議会が採択したものは12件だが、このうちの10件は事業が完成、または着手済み、または事業に着手予定で、残る2件は県事業のため、毎年県に要望を繰り返し行っている。請願や陳情、要望の中には大規模施設の整備や財政負担が大きくて、すぐに実施できない事業もある。請願や陳情、要望書は市民の正当な権利で、大切に対応しているし成果も出ている。
【小林幸悦議員】
Q.花葉館が運行しているシャトルバス(花葉館と角館駅間の来客対応用)に、地域住民も乗れるよう協議し改善できないか伺う。
A.花葉館のシャトルバスは、施設と角館駅の間で運行されているが、現状では不特定多数の市民の利用は、道路運送法(第4条)の許可がないこと、また安全管理への配慮からお断りしていると聞いている。羽後交通のバス路線になっていることもあり、現状では困難な状況だ。しかし私も活用したいと考えている。
現状でも高齢化が進んで免許返納が増加している中、市内全体では100人、花葉館周辺では9人が既に返納をしている。国では規制緩和が進み、貨客混載やスクールバスと路線バスの統合などにも可能性が開けた。市の地域公共交通会議を始め、関係機関とさっそく協議を行いたい。
【門脇民夫議員】
Q.仙北市民の健康寿命を延伸させるため、各種検診率を高めることが重要だ。検診の現状と受診率の向上対策等について伺う。
A.各種健康診断の受診率は、平成28年度の法定報告では一般が5.3%、特定が36.9%、後期高齢者が18.4%の計60.6%だ。国保以外の受診率は保険者が事業主体で、データを持ち合わせていない。また、大腸がん検診20.6%、肺がん検診17.2%、胃がん検診7.6%、乳がん検診4.8%、子宮がん検診4.3%、肺炎球菌ワクチン摂取率43.8%、前立腺がん検診17.0%だ。国全体の受診率と比較すれば高い数値だが、向上の余地がまだある。要精検者対応は、様々な形態で再度の受診勧奨を行い、がん検診などは90%以上の実績がある。一方でメタボは10%以下と工夫が必要だ。また、健康の駅づくりなど拠点施設の実現に向け、30年度中に骨子を示したいと思う。
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