2018年1月26日金曜日
2018台湾ミッション~その③
台湾ミッションの最終レポート。1月20日はプロペラ機に乗って花蓮県を訪ねました。この地方は先住民族が多く住んでいます。空港からバスで2時間走り富里郷に。富里は有機米栽培と先住文化の継承に成功した町で、「農会」と「富里製造」の代表者と懇談会を開催しました。
農会は日本で言うとJAで、富里製造は農業法人のような位置づけです。農会は20年前から有機米栽培に着手しました。農地の生態系が化成肥料の使用で崩れ、それが人間の健康に影響しないはずがない…、そんな思いがスタートだったようです。指導に当たったのが花蓮区農業改良場という組織で、日本で言えば農林水産省の地方機関です。農業改良場は農業の生産性を高めながら、健康と地域文化を保全発展させる役割を果たしていました。これは日本と大きく違う点です。
また富里製造は、30代の若者が立ち上げた株式会社です。現在40人の社員を雇用し、都市部からのUターン希望者の受け皿的存在で、国内でも有名な企業と聞きました。有機米栽培を柱に農業の6次化に取り組み、様々な米粉製品の製造や農家民宿の経営、コンサートの開催など、地域づくりを具現化する“社会企業”の役割を担っています。素晴らしい取り組みです。
今回の訪台で、初めて台湾の田舎を見ることができました。そして田舎から新たなムーブメントが起きていることを知りました。富里で台湾の未来を見たような気がします。日本もきっと同様ではないかと思います。
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