市議会12月定例会で、閉会の際に申し上げたかったごあいさつの内容は以下の通りです。
本定例会に提案した議案等については、財産区の人事案件に関係し、自身の給与減額処分の条例改正案も含めて継続審査となりましたが、それ以外の案件については全てご可決をいただきました。誠にありがとうございました。
続きまして、皆様にご報告を申し上げます。
◎野田村の不燃系混合廃棄物の受け入れ
はじめに、野田村の不燃系混合廃棄物の受け入れについてです。昨年12月3日から、田沢湖一般廃棄物最終処分場で岩手県野田村の不燃系混合廃棄物の受け入れを行ってきましたが、廃棄物の処理が順調に進み、最終搬入が予定されていた12月26日より約1週間早く、18日をもって受け入れが終了しました。最終の受け入れ数量は、4155トンでした。
東日本大震災の発災後、初期の物資供給や現地での炊き出しボランティアなど、本当に多くの仙北市民の活動がありました。不燃系混合廃棄物の受け入れでは、市町村としては全国で唯一でしたが、少なからず被災地の復旧・復興に役だったものと思います。
市議会の皆様、向生保内地区連絡協議会の皆様、仙北市民全ての皆様に、この場をお借りしお礼を申し上げます。
特に向生保内地区連絡協議会の故加藤会長には、不燃系混合廃棄物の受け入れで大変ご難儀をおかけしました。心からの御礼と、ご冥福をお祈りします。
◎市立保育園・幼稚園のあり方に関する決議
市民福祉常任委員会を構成する議員の皆様の発議「市立保育園・幼稚園のあり方に関する決議」が、議会の意志として可決しました。この決議は、詳細な分析に基づき、結論として公設公営方式から、社会福祉法人等による「民設民営型の法人経営」に移行することを求め、その際の絶対的条件などにも触れた具体的な内容でした。
仙北市では、子育て環境の改善や少子対策が重要課題となっています。決議に盛り込まれた思いを、きっちりと受け止めさせていただきたいと思います。
◎田沢財産区管理会委員の選任失念の件
議会初日に、田沢財産区管理会委員の選任で一人の方の任期を失念した件について報告しましたが、この件について、12月17日に職員事故等審査委員会で審査し、12月19日付けで、担当課長、所長に訓告、担当部長に厳重注意の処分をしました。
また、平成12年度の固定資産税(家屋)の評価替の際に誤課税が発生した市内商業施設の件についても、同日の職員事故等審査委員会で審査し、当時の担当職員3人に訓告、現在の担当課長、部長に厳重注意の処分をしました。
私自身の組織の長としての責任、また事務方の責任者の副市長の責任は重く、自らを律する思いで給与の減額案をお願いしました。今後、財産区人事案件については、年度当初に各委員等の任期の確認など基礎的な業務の徹底を総務課と担当部署で二重のチェックを行い、財産区事務自体については、現在準備を進めている機構改革の中で見直しを図り、各地域センターでの業務として検討します。
また固定資産税の課税業務については、既に担当一人任せにすることなく、係全体での確認体制を強化しています。今後は更に誤課税を防ぐため、職員の資質向上に資する研修への出席はもちろん、係全体での個々の担当業務の理解を深め、機械任せにしない、最後は人間の作業による確認体制づくりを目指します。
◎事務のミスを正し職員と組織の成長を促したいこと
平成25年の仙北市は、辛いこと、悲しいことの多い一年でした。それでも希望の光が見えた嬉しいこと、また子ども達の頑張りに涙が込み上げる感動、支え合い励まし合うことの力の大きさなど、明日へ歩みを進める勇気をいただけた、そんな場面も数多くありました。
仙北市行政はまだまだ未熟です。しかし努力を続けている職員に、議会からも最大限のエールを送っていただきたいと思います。人間は残念ながら間違いを起こします。しかしこれを反省し正してこそ、人も組織も成長できるのだと思います。
今年は、痛ましい土石流災害が発生し、職員は総員でこの事態に向かい合いました。チーム仙北が胎動しています。初動時の情報共有に問題があり、結果的には避難勧告が遅れたことも含め検証し、全国の自治体の参考になればと、包み隠さずに実態を公開しました。この姿勢は今後も全行政活動で堅持します。
議会と執行部は投影し合う鏡です。市民の幸せをつくり、守る、共通の目標に向かうパートナーとして、今後も、それぞれの立場に立脚しながら信頼関係を結び合いたいと思います。
議会の皆様と、議場に限らず議場の外でも闊達で未来を開く議論を重ねたいと、強く思っています。どうかご理解とご指導をお願いします。。
間もなく平成25年は終わります。議会の皆様、市民の皆様、そして職員には、体調管理・危機管理にご注意をいただき、佳いお年をお迎えくださるようご祈念申し上げます。
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