2013年12月18日水曜日

予算常任委員会での議論

今日は市議会予算常任委員会(議員全員で構成)でした。仙北市議会では、予算案件については本会議で各委員会(総務文教・市民福祉・産業建設)の分科会に附託し、各分科会で審議が行われるルールです。今日の予算常任委員会は、その各分科会で交わされた議論を各委員長が予算常任委員会に報告し、議論の経緯や内容を共有した上で、さらに議論を尽くす仕組みになっています。

 さて今日の予算委員会では、大きく3つの点で集中審議となりました。1つは秋田杉バイオエネルギーセンターの補正、1つは司食品誘致関連補正、1つは藤あや子さんの美術展開催にかかる補正です。
  
 秋田杉バイオエネルギーセンターは、大学の先生らをメンバーとした検証委員会が立ち上がっています。これまで2度検証委員会が開催され(1度は都内検証、1度は現地検証)、3度目は都内で今月27日に予定されています。現状の不具合はシステムに起因するものなのか、運転の仕方に起因するものなのか…、など、バイオエネルギーセンターの将来を左右する作業になっています。できるだけ今年中に検証作業を終えたいと思っていました(そうなれば翌年度予算に反映ができる)が、作業が遅延していて、どのようなカタチで当初予算に反映できるか、少し厳しい現状です。今回の補正額は電気料などの高騰に対応するもので約16百万円です。

 司食品工業の誘致関連補正は、建設用地の立木・建物補償費です。前回の議会で用地取得費をお認めいただきましたが、議会側で執行部に抱く不信感は、「通常の予算要求は用地取得と補償費はセットで行うことが常道。それにこの後の用地造成にかかる経費も発生するし、全体イメージが掴みきれない。開業スケジュールも不明確」なこと等が原因です。これまでの企業誘致手法は、市町村が工業団地を事前に造成し、そこに進出企業が自らの資金で社屋や設備投資を行うものでした。でもこのスタイルだと、大きな工業団地は造成したけれど進出する企業がなくて、空地化してしまう…。これとは逆に、企業の進出意志を確認してからオーダーメイドで場所や用地造成を行う、それが今回のスタイルです。用地と補償の経費が一緒に予算要求できなかったことは、自分も本会議で「決して好ましいカタチではない、不動産鑑定などに時間を要してしまった」ことをお詫びしています。開業の見込みは26年の後半になると予想していますが、それより先に、青森県で稼働している先行工場での新社員の研修なども必要です。今回の補償費補正額は約6百万円です。今後も誘致開業に向け協議を重ねてます。

 藤あや子さんの美術展は、来年4月1日から20日までを予定しています。8月9日の土石流災害など、辛い毎日を過ごした仙北市民に少しでも元気になってもらえればと、藤あや子さんから申し出をいただきました。絵画や陶器などが中心の美術展になるとのことで、関係経費(今回の補正額約1百万円は25年度分の準備経費で、来年度は開催諸経費を計上する予定)を計上しています。会場は平福記念美術館ですが、多くの皆様にお出でをいただきたい企画展です。

 予算委員会は多面的な議論がなされました。執行部が「なるほど」と思う意見も多数でした。結果としては賛成多数をいただき、12月議会の最終日(20日)本会議に送られました。

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