2015年10月31日土曜日

一堂に会して仙北市文化祭スタート

今日と明日の2日間、「仙北市市政10周年記念・仙北市文化祭」が開催されます。文化祭はこれまでも田沢湖・角館・西木の各地区で行われて来ましたが、今年は、仙北市市制10周年を記念して、初めて一堂に会しての開催です。会場は田沢湖生保内市民体育館・生保内武道館・仙北市民会館です。

 文化祭は、生涯学習に取り組む皆さんを中心に、各活動の成果を発表する「一年の集大成」です。作品展示は体育館や武道館、市民会館ロビーに、またイタヤ細工や工作体験は武道館で、さらに舞踊や合唱などの発表は市民会館を会場に行われます。自分はあいさつで、「文化の力は生きる力になります。まちづくりの力になります。辛いことが多い毎日ですが、優れた作品に触れ、気持ちを立て直して仕事に向かう勇気をいただくことができます。どうか皆さんの長く続け、仲間を増やして充実した時間を過ごしてください」とお話しをしました。

 開会式に次いで、「花のあるまちづくりコンクール表彰」も行いました。今年2回目のコンクールですが、どんな目的で始まったのか、どんな人が受賞したのか、そんなお話しは次のアップでお伝えしますね。
 先ずは皆さん、文化祭にお出でください。

※写真は体育館内の呈茶コーナー風景

東北都市景観協議会を開催

一昨日から昨日まで、たざわ湖芸術村を中心に、東北都市景観協議会が開催されました。同協議会は、都市景観に関する施策の推進、各市町村の情報交換を図ることを目的に、東北各県の94の自治体が参加しています。今年は仙北市が市制10周年を迎えた記念年と言うことで、会議の誘致を行い開催した経緯があります。

 仙北市の景観保全に関する取り組みは、昭和51年に文化庁が指定した第1次の伝統的建造物群(角館の町並み)から本格化しました。以降は「秋田県の景観を守る条例」に基づき景観事務を行ってきましたが、今年6月に仙北市景観計画と景観条例を制定し、この条例に基ずく景観行政が、来年の1月1日からスタートすることになっています。自分はあいさつで、「多くの協力をいただき、仙北市の地域性を活かした独自の景観計画・景観条例を策定し、これを基本に景観行政を推進できることに大きな期待感を持っています」とお話しさせていただきました。

 基調講演は、仙北市の景観計画を策定し、以前からまちづくりでご指導をいただく弘前大学の北原啓司教授にお願いしました。とても良いお話しでした。少しだけご紹介します。「ストックの時代と言われていますが、先人から伝えられたものを使い減らしているだけで良いのか、次の時代にも使ってもらえるよう、今から何かエネルギーを注入して、変質させていかないと駄目なんじゃないか、そんな風に考えています。これまでは、ずっと長い間、町に便利なものを作り上げる政策・制度時代ばかりでしたが、これからは町を続ける政策・制度が必要な時代です。町づくりは編集力が大切になっています。今あるものをどう作り替えることができるのか、このスタンスが重要です。ただし町づくりは楽しい空間を作ることではなく、場所、もっと言うと自分たちの居場所づくりを目標にすることこそ、本質だと思っています」
 納得です。

※写真は北原啓司教授

2015年10月29日木曜日

ジャスティン・トール領事と懇談

写真は在日(札幌)米国総領事館のジャスティン・トール領事です。仙北市の国家戦略特区・地方創生特区や、女性の働き方の実態ヒアリングで田沢湖庁舎に見えられました。領事はカリフォルニア出身でバージニア大学を卒業後、米国空軍のパイロットだったそうです。国務省には様々なキャリアの方々がいて、「多様性を重んじる」米国社会の幅を感じた懇談でした。

 日本政府が取り組む特区(規制緩和)に関心があるとのこと。特に大都市圏ではない仙北市で、先進的な規制改革の提案を続ける要因を知りたいとの思いがあったようです。温泉と医療の連携については、最近になり米国内でも西洋医学だけではなく、鍼・灸・指圧・整体など、体内の治癒力を高める処方に着目する医療関係者が出てきて、温泉活用も重要な視点ではないかとの感想をいただきました。またドローンについては、領事から「研究者や企業が仙北市に集まれば良いですね」とのお話しがあり、「ぜひ米国の皆様にもお声かけをください」とお願いしました。

 女性の働き方については、国が新たな法律をつくり、行動計画の策定を求められている現状をお話ししました。また仙北市役所の場合は、26パーセントの方が女性管理職ですが、男性職員も含め、まだまだ有給休暇や育児休暇を取りにくい環境にあること、その意識改革を進めないと、子育て環境の改善にならないことをお伝えしました。

 領事は、空軍に所属していて家族との時間を十分にとれなかった過去を反省し、領事に転身したとのこと。人生は家族と楽しむためにあると、そう言っていました。

2015年10月28日水曜日

兵庫県養父市の国家戦略特区視察③

本当に貴重な視察をさせてもらいました。いくら特区指定をいただいても、そこで生活をする市民が、規制緩和されたルールを活用し、半歩でも一歩でも現状から前に進む(前に進む情熱を燃やす)ことがなければ、何の意味もありません。

 帰り道、高速を走る中で同行の職員と養父市の感想を出し合いました。「広瀬市長は、何もない山奥のまちと謙遜していたけれど、新たな挑戦に取り組もうとする市民がいて、その挑戦する姿を見て周囲が応援隊になる、そんな素晴らしいまちだった」、「歴史も文化も深く、住民の生活がしっかりと見えた」、「やはり人材の確保、そして市長を先頭とした職員のやる気、全国的なネットワークの持ち方など、見習う点が多くて意義のある視察だった」などなど。

 さっそく幾つかの行動を起こそうと思います。仙北市の特区推進は、もっともっと地域に入る必要があります。例えば、まちづくり懇談会で出されていた「特産品の開発はするけれど、それを商業ベースまで高めるサポートを農業生産法人の立ち上げで実現できないか」だったり、「仙北市の特徴と言える観光の強みをさらに引き上げるため、この分野で何が規制緩和を必要としているかなど、きっちりと洗い出す意見交換会の開催」など、準備を始めました。

※写真はBIGLABOで説明をするNPO法人おおやアート村の田中今子理事長(左端)と、養父市市民生活部大屋地域局の杉本彰洋局長(右から2人目)。

兵庫県養父市の国家戦略特区視察②

27日9時、朝一番にオリックス農業(株)の養父レタス工場を視察。すごい。ここは平成18年に児童数の減少で廃校となった南谷小学校の体育館が植物工場(レタス栽培)になっていました。市は平成25年9月に同社と協定を結び、翌26年OAファーム(株)が設立、現在は日産3000株を生産する安定経営に成功しています。

 工場長の吉田宏樹さんは、「体育館を活用し、11列8段の多段方式で高収穫量を確保しています。無農薬栽培で日産3000株の生産量です。自然の昼夜を逆転させて、深夜電力で栽培しているので省エネ経営も実現しています。雇用は地域で20人。女性が多く手際が良くて本当に助かっています」と話していました。

 BIGLABO(おおやアート村)も視察をさせていただきました。ここは作家の皆さんの共同制作工房で、県立高校の分校を活用しています。木彫展示館も素晴らしい空間でした。この辺りのお話は後で別に触れたいと思います。

 お昼前、能座地区に移動。地区の皆さんと三田市の民間企業などが設立した株式会社Amnak(アムナック)を視察。この3月から2.7ヘクタール(うち休耕田は2.6ヘクタール)を活用し、酒米づくりを始めた皆さんです。代表の藤田彰さんは、「最初は本当に米づくりができるかどうか不安もありました。能座の皆さんの協力がなければできなかった取り組みです。休耕田を耕している中、町部から1家族が能座に転入するなど、新たな現象が起こっています。仕込んだ酒は海外にも輸出しようかと夢を膨らませています」と話してくれました。

※左から2人目が社長の藤田さん、右は能座地区の役員の皆さんです。一番左側は魁角館支局長の猪俣さん。

兵庫県養父市の国家戦略特区視察①

昨日と今日(10月26日~27日)、兵庫県養父市で国家戦略特区事業の現地視察を行いました。養父市は仙北市より一年早い特区指定で、事業が着実に見えるところまで進んでいます。それを学び、次の一歩に役立てたいと考え視察をすることにしました。養父市の広瀬市長はじめ、市役所の皆さん、また特区事業主としてお忙しい中で説明いただいた多くの皆さん、それに随行いただいた秋田魁新報社の猪俣・角館支局長…、多くの皆さんに心からの御礼を申し上げます。お陰様で本当に多くのことを発見し、勇気をいただけた2日間とすることができました。

 1日目の行程をざっとご紹介します。秋田発8時15分の飛行機で伊丹空港へ。10時過ぎには大阪市内でレンタカーを借り、中国自動車道→舞鶴若狭道→北近畿豊岡自動車道→中国自動車道→播但連絡道を経て養父市役所へ。高速を走りっぱなしで3時間が必要でした。
 市役所では14時から広瀬市長とお会いしました。都内の会議などでご一緒する機会も多く、単刀直入な意見交換ができました。その後、養父市大杉地区の旧養蚕住宅を改修した宿泊施設に移動。ここを運営している事業主体が一般社団法人ノオト(運営協力:NPO大屋大杉)です。説明は地区にUターンした河邊祐樹さん(施設プロデューサー)がしてくれました。「この宿泊施設は先月9月26日から稼働しています。これまで20組の宿泊者をお迎えしました。旅館業法施行規則の特例措置で、歴史的建造物の活用を初めて行った建物です。この特例で玄関帳場(フロント)の設置義務が免除されました。改修は2000万円ほどかかっています。うち1000万円は県と市からの応援です。残りはノオトが負担しました。レストラン部門は、山形のアル・ケッチャーノ(奥田政行代表)から指導を受けています。滞在者には地区の皆さんが様々な体験メニューを提供してくれて、それが大きな魅力になっています」と話していました。とても興味深い取り組みです。

 続いてやぶファームへ。農場は市内大藪地区にあり、農業生産法人の設立に関する規制緩和で誕生しました。従来の法律では法人の役員は2名の農作業従事者が必要でした。それが規制緩和で1名となりました。資本金は400万円、出資先はオリックス(株)やJA、地元農家などです。
 ところで、前の視察先で時間が大幅にずれ込み、やぶファームに着いた頃には日が沈みかけた夕方に…。それでもファーム代表の堀井克夫さん(写真左)や、オリックス(株)の山本桂司さん(写真右)が、畑の中で待ってくれていました。堀井さんは、「今年からピーマンを栽培しています。なかなか人手が足りなくてタイムリーな出荷ができていません。ゆくゆくは地区の若手などが、ファームで思い描く農業の夢を実現して欲しいと思っています。法人としては恒常的に雇用ができる経営を実現することを目指しています」と話してくれました。
 現状では農地は地元農家から借りていましたが、経営が軌道に乗ったら買い取る計画とのことでした(2日目のレポー地は次回に)。

2015年10月22日木曜日

タクシー運賃を安くすることはできるか…

昨日21日夜、市内4社のタクシー事業者の皆さんにお集まりをいただき、「公共交通のあり方・運賃の安価に向けた意見交換会」を開催しました。
 今月14日に内閣府で開催の区域会議に出席し、シルバー人材センター会員の就業時間延長(週最大20時間を倍の40時間に拡大)を提案し、これは昨日、正式に総理より事業認定をいただきました。この会議で、次回以降ぜひとも検討いただきたいテーマとして、タクシー運賃を値下げできるよう、タクシー会社に課している安全対策の簡素化(例えば整備点検の期間延長など)について、石破大臣にお願いしました。その後、提案がかなりハードルの高いものだと周囲からご心配の声が挙がり、この際タクシー事業を行っている皆さんからアドバイスをいただこうと、会を開催させていただいたものです。

 会議の冒頭、次のようなごあいさつをさせていただきました。
 「(前段は内閣府の皆さんに仙北市の紹介。特に観光地として県外・国外からのお客様が多いことを説明)~。これまでも市ではデマンド型乗合タクシーや民間バス会社への運営費補助、第3セクター鉄道への赤字補てん、NPO法人の有償サービスなどで、公共交通の確保に取り組んできました。しかし少子・高齢化の波はこれに追いつくことができません。空白域も存在し、さらに公共交通が便利にならなければ、地域の存亡が危惧される現状です。また仙北市は広大な地勢の中に優れた観光地が点在し、外国人旅行客等を含む内外の旅行客から、2次アクセスの充実を求められています。タクシー等はもっと利用いただきたいけれども、世界基準からかけ離れた感のある運賃を少しでも安くできないか、例えば整備点検の簡素化など、制度緩和で経常経費を圧縮し、結果として運賃を安くするとか、または交通市場の開放を進めるとか、やれることはまだまだありそうです~」…。

 自分はこの議論を、ぜひ公共交通会議(自治体設置会議)などではなく、政府の区域会議で議論し、ルール整備をお願いしたいと主張しています。これらの内容を昨日の意見交換会でお伝えし、過剰な投資(もちろん安全対策上必要な金額と言うことは理解していますが、世界で最も優秀な日本車で営業しているのですから…)と考えることができる出費費目を教えてもらうことにしました。また後日、意見交換会を開催する予定です。

国道105号の整備促進を目指して

10月21日、北秋田市文化会館を会場に、国道105号の整備を進めるフォーラムを開催しました。主催は地域高規格道路・大曲~鷹巣道路整備促進期成同盟会で、自分はその会長職を務めています。仙北市からも大仙市からも美郷町からも、多くの皆さんに参加をいただきました。ありがとうございました。

 フォーラムは仙北市と北秋田市で交互に開催することにしています。昨年は仙北市で開催し盛会でしたが、さらに今回は北秋田市で105号の重要性を声高く宣言することができました。それに今年3月20日、秋田県幹線道路策定委員会で、仙北市と北秋田市の市境に位置する大覚野峠を含む14.3キロメートルを最優先整備区間に決定しています。これは英断です。最近はあの九十九折りの難所を、長い長いトンネルで直進する構想も噂話で聞きます。1日も早くの実現を望むばかりです。

 写真は、フォーラムを記念し、北秋田市のお母さんたちによる「阿仁からめ節」です。約300年前から踊り継がれているそうですが、阿仁鉱山の歴史を偲ばせる芸能として秀逸でした。ありがとうございました。

2015年10月20日火曜日

予算常任委員会が開会中です

予算常任委員会が開催されています。平成26年度の一般会計歳入歳出決算を認定するかどうかを議論する場です。ここで冒頭、発言の要請をし、一連の事故・事件の謝罪をしました。

 ~先週の17日(金曜日)、カラ吹き源泉事故について、昨年まで在職していた企業局次長が、警察から秋田地方検察庁に書類送致されました。これを受け翌日18日、朝からお亡くなりになった3人のご遺族を訪ね、経緯などをお伝えして歩きました。皆さんといろいろお話しをすることができました。

 また市民生活課係長の贈収賄事件で、19日(昨日)、秋田地方検察庁が秋田地方裁判所に起訴をしました。また別の業者からも業務委託に関して便宜を図ったとの疑いで、係長が再逮捕されたとの報道もありました。議会の皆様、市民の皆様には、改めて心よりのお詫びを申し上げます。
 対応として、昨夜18時過ぎには議会の皆様へFAXにて情報を提供し、また20時から田沢湖庁舎で記者会見を開催しました。

 この会見の席上で、私から、事案が発覚した直後に開いた記者会見(9月29日午前3時)で、質問のあった「契約は適切に行われていたか」との質問に、「適切に対応したと思う」と答えていたことについて、その後の警察捜査などで、適切ではなかった状況が明らかになってきていることもあり、当時の会見の発言を撤回いただきたい旨、お話しをしました。現状では悪意のある起案に、認識の甘い決裁を行ったと言わざるを得ません。重ねてお詫び申し上げます。

 契約の公正性・透明性を確保するための、現在、新たなルール作りに既に着手をしています。誰が見ても疑念を抱く余地のないものにしたいと作業を進めています。少しお時間をいただきたいと思います。また市民生活課係長は、今日付で分限休職としました。また先ほどまで開催していた指名審査会で、テーケー・アクテブ株式会社を12ヶ月の指名停止をすることに決定しました。~

 誠に申し訳ありません。

 【追記】
 今、予算常任委員会が終了しました。同委員会で審議されていた平成26年度の一般会計歳入歳出決算については、認定少数で不認定となりました。討論では、「米価下落対策は評価できるが、職員の贈収賄事件が起こり、随意契約が適切に行われていないなど、認定できない」などが主な理由です。
 残念です。

国道46号の整備促進フォーラムで

昨日、国道46号地域高規格道路整備促進フォーラムを開催しました。主催は同期成同盟会(大仙市・仙北市)です。後援に仙北市商工会、田沢湖・角館観光連盟、雫石町、秋田県などの皆さんからご支援をいただきました。

 国道46号は、秋田市と盛岡市を結ぶ主要路線で、産業・経済・観光・文化交流など、あらゆる面で必要不可欠な道路です。東日本大震災時は、国道46号が支援物資の搬入搬出路として重要な役割を果たしました。平成25年3月には角館バイパスが全線開通しましたが、その前後の高規格化は今も課題となっています。秋田県と岩手県、北東北の経済活動を支える意味合いからも、局部予算の議論を進めるには、さらなる広域的な要望活動の強化が必要と考えています。広く道路ネットワークの構築で未来予想図を描かなければなりません。

 そこで、これまで田沢湖~協和間の整備改良を目的としていた本同盟会(大仙市・仙北市)を、今年度でいったん解消し、来年度からは国道46号沿線の全市町(秋田市・大仙市・仙北市・雫石町・滝沢市・盛岡市)が参加して、新期成同盟会を設立することにしました。今回のフォーラムは、新たな動きの報告や必要性を確認し合う意味合いがありました。

 そんなわけで、御法川衆議院議員、佐藤県議会議員にごあいさつをいただき、国土交通省東北地方整備局の渡邊政義さん(秋田架線国道事務所長)には情報提供の講話を、地元で活発に活動を行っている木元千恵子さん(料理研究家・ガーデンカフェ&デリカkimoto経営者)には基調講演を、また佐藤和志さん(田沢湖・角館観光連盟会長)、佐藤善昭さん(田沢湖生保内刺巻町内会会長)には意見発表を行っていただきました。皆さんともに国道46号の整備が進むことでの、地域の元気づくりをお話しくださいました。
 ありがとうございました。

2015年10月17日土曜日

みちのくダム湖サミットin玉川

10月15日、「みちのくダム湖サミットin玉川」を開催しました。仙北市政10周年記念事業と、玉川ダム完成25周年記念事業として開催しました。主催は東北ダム事業促進連絡協議会管理研究部会で、自分は部会長です。後援の玉川ダム管理所には、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 サミット本番に入る前、玉川ダムができるまでをまとめたビデオ上映がありました。感動的な映像でした。田畑や自宅をダムの底に沈める決断はどんなだったでしょうか。思いにしっかりと向き合い、ダムの高度活用を怠ってはならないと強く感じました。
 またサミットは2部構成で開催しました。1部は国土交通省水管理・国土保全局から小俣篤・河川環境課長にお出でをいただき、「最近の河川環境の課題」と題した基調講演をいただきました。また2部では、「ダム水源地の現状とこれから」と題したパネル・ディスカッションを行いました。コーディネーターに秋田大学大学院の松冨英夫・工学資源学研究科教授をお願いし、パネリスト発表は、津谷永光・北秋田市長(森吉山ダム)、内谷重治・山形県長井市長(長井ダム)、深谷政光・岩手県雫石町長(御所ダム)、小山修作・宮城県川崎町長(釜房ダム)、そして自分の5人が行いました。

 今後のダムの高度活用策に議論が及び、各パネリストともに「これまでのダムの役割に加え、教育の場として、観光資源として活用したい」との意見が多かったと思います。また流域の市町村や県との連携、ダム所在市町村同士の更なる連携強化が重要との指摘が多かったことも今回の特徴です。
 次回は山形県鶴岡市が会場です。

※写真は生保内民謡正調会の皆さんの「市政10周年記念の歓迎アトラクション」。珍しい田植え踊りは満場の拍手でした。

台湾国立師範大附属中学と角館高校が姉妹校に

先週の出来事を振り返っています。嬉しかったことが幾つかあって、その中の一つが台湾国立師範大学高級中学(日本で言う高等部)と角館高校との姉妹校提携調印です。昨年から準備を進めてきて、10月14日に実現できました。その経緯などについて、開会式のごあいさつでお話しさせていただきましたので、概要をお知らせします。

 ~この姉妹校提携は、2013年9月から10月にかけて、国立台湾師範大学高級附属中学の皆さんが、修学旅行で仙北市を訪れ、当時の角館高校や南高校生徒らと交流したことが発端です。翌2014年8月、台北市内で開催された政府亜東関係協会との懇談の席上で、文教組の顧欽誠組長から、仙北市での修学旅行が台北市内の教育関係者の中で高評価になっていること、さらに交流を継続するために、角館高校との姉妹校協定を結んではどうかと、直々に提案を受けました。

 このお話しを持ち帰り、青柳徹・角館高校校長に報告し、ご快諾をいただけたことから姉妹校提携の気運が加速しました。お支えをいただいた台湾政府や政府外交部、駐日台北経済文化代表処、仙北市国際交流協会など、多くの皆さんに心から感謝を申し上げます。

 昨年4月、角館高校は角館南高校と統合し、新たな校史を歩み始めています。県内有数の生徒数と、学力・部活動を誇る仙北市の新たな希望です。そして仙北市も、誕生してから未だ10年の若いまちです。しかし国際交流はとても盛んで、中でも台湾の皆さんとは家族のようなお付き合いをいただく関係です。既に台湾高雄市の澄清湖と仙北市の田沢湖は姉妹湖協定を、また台湾台北市の北投温泉と仙北市の玉川温泉は姉妹温泉協定を締結し、毎年のように一緒に行事を開催しています。

 仙北市は、今後10年をかけて「小さな国際文化都市」になろうと考えています。そのパートナー役を、可能性に満ちた角館高校の皆さんにお願いしたいと思っています。世界を意識し、世界に友人を持ち、グローバルな視野で行動できる人材の育成を、角館高校の持ち味にして欲しいと思っています~。

 頑張れ!!。

2015年10月13日火曜日

田村観光庁長官が仙北市を視察

写真中央は、先月新たに着任された観光庁の田村明比古・新長官です。昨日仙北市をご視察いただきました。田村長官は、横手市で開催された日本の祭りinあきた2015に出席後、地方創生特区に指定の仙北市を見たいと立ち寄ってくれたものです。東北運輸局の永松健次局長も同行くださいました。ありがとうございました。

 一行はお昼に仙北市入りし、角館の農家民宿庵(いおり)で昼食をとりました。お話しでは、田村長官の最近のリフレッシュ方法は野菜づくりなんだとか。庵で用意いただいた野菜を見て、「手をかけて育てた野菜だと言うことが分かります。美味しいです」と嬉しそうでした。また午後からは樺細工伝承館(写真は伝統工芸士の藤村浩美さんとのやりとり風景)はじめ武家屋敷通り、安藤醸造を視察し、「仙北市に多くのお客様がお出でになる、海外のお客様が角館を訪れる要因は、文化と歴史を大切に今に伝えている取り組みがあるからですね。しっかりと説明をしてくれる案内人の存在も素晴らしいです。そして新たな事業への取り組みもあり、魅力がどんどん増えているという印象を受けました」とお話しくださいました。

 そして「次はプライベートで時間をつくって、ゆっくりと温泉を楽しみに伺います」と言っていただいて…。ありがとうございます。またのご来市をお待ちします。

2015年10月12日月曜日

西木駅伝~さよなら大会~

10月11日、「2015西木駅伝競走大会~さよなら大会~」が実施されました。主催は西木駅伝競走大会実行委員会(山田勝利会長)です。さよなら大会と銘打っているように、50年の歴史に幕を閉める記念大会です。少し調べると、東京オリンピックが開催された昭和39年の翌年(昭和40年)に第1回が開催されていました。オリンピックの感動を駅伝で再現し、村民(旧西木村)の体育振興を目的に、先ごろ急逝した大牧徳二郎前会長等が発起人となって立ち上げた大会なんだそうです。

 大牧前会長のご訃報は本当にビックリしましたが、その分、最後の大会を盛り上げようと、一般15チーム、中学生男子4チーム、中学生女子3チームが参加。時折雨が落ちる天候でしたが、素晴らしい駅伝大会でした。

 ところで自分は、開会式のごあいさつで「これまでのスタイルの大会は今回が最後になります。でも伝統ある駅伝大会を何とか再開するためにお知恵をお貸しください」とお話をさせていただきました。また紙ふうせん館前でスタート号砲を打ち、最終ランナーが西木庁舎前ゴールに入ったときに、ゴール号砲(ランナーのゴールと大会のゴール…)も打ちました。皆さん長い間お世話になりました。ありがとうございました。

【一般の部チーム成績表】
優 勝 小山田SPEED 1時間32分46秒
準優勝 西荒井がんばーズ 1時間34分23秒
3 位 松相       1時間35分36秒
4 位 紙風船の里    1時間40分13秒
5 位 西根短足ズ    1時間40分45秒
6 位 小淵野      1時間43分20秒
7 位 山口       1時間44分01秒
8 位 仙北市役所    1時間45分03秒
9 位 マイペース西明寺 1時間46分23秒
10位 門屋       1時間54分11秒
11位 カンデッコの里  1時間55分33秒
12位 スローペース西明寺1時間57分39秒
13位 西荒井どんこーズ 1時間58分42秒
14位 小山田スマイル  1時間59分14秒
15位 西根ささらーズ  2時間08分11秒

【中学生男子の部】
優 勝 神代中学校    1時間23分15秒
準優勝 桧木内中学校   1時間28分32秒
3 位 西明寺中学校A  1時間28分45秒
4 位 西明寺中学校B  1時間42分33秒

【中学生女子の部】
優 勝 神代中学校    1時間40分58秒
準優勝 西明寺中学校   1時間42分28秒
3 位 桧木内中学校   1時間53分15秒
※写真は西木駅伝の最終ゴールランナー(門脇紫陽選手)

2015年10月9日金曜日

これが田沢湖の湖底です!

先ほど、市役所田沢湖庁舎で、水中テレビロボットを使用した田沢湖湖底調査の速報会見を開催しました。説明をいただいたのは、国立研究開発法人・会場記述安全研究所の小田野直光研究統括主幹です。小田野主幹からは、今回の調査で判明した田沢湖の現状について、多くの指摘をいただきました。

 映像を収録した調査場所は、湖底最深部と新興堆・辰子堆と呼ばれる湖中丘陵地です。また田沢湖の全体にわたる水質調査も行いました。今回の会見では、主に画像(静止画やビデオ映像)を中心に初見をお話しいただきました。この中で小田野主幹は、「~テレビロボットが浸水していく過程で、太陽光がどの辺りの深さまで到達しているのかも興味深かったのですが、結果としては70メートル付近まで日が差し込んでいる状況で、非常に湖水は透明度が高いと言うことを実感しました。初めて湖底部にカメラが入りましたが、湖底や各丘陵地には、白い堆積物が表土を覆っていました。その中に所々に岩石などが見えます。これは水中ロボットが湖底のたいせきぶつをまきあたぶんですが、湖全体の減少だと思います。この堆積物が何なのかは、今後の解析を待っていただきたいと思います~」など、お話しをいただきました。

 自分は記者の質問に答え、「田沢湖は、周辺の美しい風景で人々を楽しませてくれていますが、内部は荒涼とした厳しい環境だったことを実感できる映像でした。170万年前後と言われている田沢湖の歴史の中で、ほんの70年前に起こった劇的な環境変化が、田沢湖を今の姿にしたんだと、それをかわいそうに思います」と発言させていただきました。

 10月6日から8日までの調査期間でしたが、まずまずの天候に恵まれ、目指した映像の撮影ができたことは、本当に良かったと思います。海洋技術安全研究所の皆さん、また鹿児島大学の加納先生のご協力、さらに地元の民間企業をはじめとするサポート隊のご尽力が、撮影成功には欠かすことのできない要素だったと、改めて感じます。本当にありがとうございました。

 ところで、今後、映像の解析が行われることになります。大変楽しみです。またこの成果を、田沢湖再生にしっかりと活かし、田沢湖クニマス未来館で広く活用したいと思います。

仙北市に県内第1号の保育所オープン

市内生保内にお住まいの田中雅子さんが、「保育室ねむねむのき」を立ち上げました。この保育所は、国の保育制度が拡充し、一定の基準を満たせば公的な支援も受けられる、私立の子育て支援事業所です。この制度をつかっての開所は県内で第1号になります。

 田中さんは、長く市立保育園に勤務したベテラン保育士さんです。仙北市が開催した研修会(8月~9月)に参加し、関係書類の提出などに難儀しながらも、10月1日に地域型保育事業所として、家庭的保育事業の認可を受け、自宅に事業所を開設。「一人の資格者で3人までお預かりすることができます。ここまで本当にできるか不安でしたが、今は赤ちゃんと一緒の生活で、とても充実した時間を過ごしています」と嬉しそうでした。

 各地の自治体では、待機児童の解消に努力をしていて、仙北市もかくのだて保育園を増築したり、民間の保育事業所や子育てボランティアの皆さんと協力し合いながら、子ども達の保育環境の充実を進めてきた経緯があります。様々な制度も立ち上げていますが、個人でも開設できる保育事業所は、利用者側にとっても、行政にとってもありがたい取り組みです。今後も増えて欲しい活動です。
※写真左が田中雅子さん。田中さんの胸の中で赤ちゃんが眠っています。

2015年10月8日木曜日

湖底調査は最終日を迎えています

今朝7時30分、牽引ボートに曳航され、田沢湖湖底調査チームが最後の調査活動に向かいました。頑張れ!。

 この2日間で収録した湖底映像は膨大です。今日1日分も含め、今後これらの解析が行われます。どんな発見があるのか、今から楽しみにしています。
 チームが湖畔で準備を進める中、国立開発研究法人・海上技術安全研究所の小田野直光研究統括主幹には、ご慰労と激励のお話しをしましたが、小田野直光研究統括主幹から、調査活動の「実は…」話しを聞きました。「一日中湖上ベースで作業と言うことは、おトイレやご飯はどうしているんですか?」と聞くと、「緊急用のボートが湖上ベースに寄り添っていているので、おトイレはボートに乗って湖畔のトイレを使います。でも、日に1回くらいかな」とのお答え。「お昼も湖上ベースでとります。作業がいろいろあって、ゆっくりととれる状況ではありません」とのことでした。また「湖上はかなり寒くて」と話していました。防寒に救命胴衣を着けて、それでも大変な寒さのようです。

 「これは重労働だな」と思いました。そう言えば、あるスタッフが「調査は水中カメラロボットを湖底に沈め、また回収する作業です。500メートルのケーブルの回収は体力勝負なんです」と話していたことを思い出します。
 日中はこんな努力をいただいて、さらに今晩は明日の映像等データの公開に向けた作業をするとのこと。ほとんど眠れないかも…。
 ありがとうございます。田沢湖再生に向けた皆さんの取り組みは、必ず大きな力になると信じています。

秋田県市長会で保育料助成を協議

第166回秋田県市長会議が開催されました。今回の会場はにかほ市です。議事は平成26年度の市長会予算の決算審査や、国・県に対する重点提案、東北市長会への提出議案、秋田県知事と市町村長との行政懇談会での要望事項などを協議しました。

 その中で、「秋田県まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)」に盛り込まれる予定になっている保育料助成制度について、県には弾力的な実施をお願いすることにしました。
 現在の内容では、第3子以降の出生率を向上させるため、第3子以降の子どもが生まれた場合を対象としています。しかし県が提案する対象・方法に限らない、市町村がその実情に応じて実施したい施策に対しても補助をお願いできないかと考えています。また新制度を導入するには、システム改修も必要で、その部分に相当の経費が係ることが想定されるため、この部分にも助成をお願いできないかと考えています。

 少子対策・子育て支援は、国・県・市町村が共通の最重要政策です。地域の実情にしっかりと対応できる制度構築に向けて、取り組みを強化したいと思います。
※写真は穂積会長(秋田市長)のあいさつ

2015年10月6日火曜日

水中カメラロボの湖底撮影始まる!

写真は本日10時ごろ、田沢湖の最深部映像を撮影のため、潜水を始めた水中カメラロボです。今日から3日間、国立開発研究法人・海上技術安全研究所の小田野直光研究統括主幹と仙北市の合同チームで、最深部や湖底丘陵地での撮影に挑戦します。

 田沢湖に昭和15年以前の自然環境を取り戻す(玉川温泉水導水以前の生態系を取り戻す)ことが、今回の湖底調査から続く田沢湖再生プロジェクトの目標です。それを考えると、6月から取り組んでいる湖底調査活動は、「ささやかな一歩」かも知れません。でも堆積物の採取と分析、音波検知、映像収録などは、きっと科学的なデータとなって、この後の方向性を決める要因になるはずです。
 
 自分は、昨日は東北地方整備局、今日は国土交通省本省・財務省に事業要望で出張中で、調査に立ち会うことができませんでした。返す返す悔しい限りです。明日は秋田県市長会でにかほ市だし、明後日は都内で会合です。調査3日間とも湖上ベースに行けそうにありません。そんな訳で、湖上ベースにいる市役所職員に「どうなってる?」の質問メールを連発し、「何か写っていない?」「魚がカメラの前を通り過ぎない?」と…。

 今日は、最深部にカメラロボが着床したとの報告をいただきました。「湖底には流れがあまりないようだ」との感想もお聞きしています。詳しい状況は追ってお知らせします。

2015年10月5日月曜日

仙北市市政10周年で

昨日は、仙北市市政10周年の記念行事を開催しました。会場は市民会館です。市内の合唱団や中学生の演奏と歌で、「クニマスの色はいのち色」(写真)の上演は、本当に素晴らしいステージで、涙を抑えることができませんでした。4人(菅原久美子・渡部絢也・奈良陽平・松田千明)の独唱の皆さん、語りの小川有子さん、ありがとうございました。

 第2幕は10周年記念表彰式です。この10年で大変なご労苦をおかけし、またご功績の高い皆さん17個人・3団体を表彰させていただきました。以下皆さんです(50音順)。
【個人】
石黒直次さん、伊藤髟耳さん、門脇彰一さん、坂本邦夫さん、佐々木英政さん、佐藤和志さん、佐藤清雄さん、佐藤峯夫さん、高井有一さん、髙橋雄七さん、田口宗良さん、田口宗平さん、中坊徹次さん、西木正明さん、河正雄さん、藤井けい子さん、藤原剛さん
【団体】
株式会社新潮社代表取締役社長 佐藤隆信さん
株式会社わらび座代表取締役会長 小島克昭さん
仙北市農山村体験推進協議会会長 門脇富士美さん
 皆さん、本当にありがとうございました。

 そして記念式典です。佐竹知事や多くの国会議員、渋谷県議会議長、津谷北秋田市長など、本当にたくさんの来賓の皆さんに駆け付けていただきました。
 自分は式辞で次のようなお話をしました。

 ~この晴れやかな式典で、お伝えをすることは苦渋の思いがありますが、先ごろ市職員の逮捕事案が発生しました。皆様には深くお詫びを申し上げます。いま大切なことは、事実を明らかにすること、防止対策を講じること、そして市民の皆様との信頼関係の再構築です。公僕心の醸成・厳格なルールづくりを急いでいます。少しのお時間をいただきたいことをお許しください~。

 ~改めてこの10年を静かに顧みました。当時、多くの難題を乗り越え、合併を成し遂げた皆様の尊いご努力に、深甚なる敬意を表します。それから10年、掲げた理想に私たちはどれだけ近づけたでしょうか~。

 ~市民の皆様は、合併のメリットを活かし、既に多くの取り組みを実践しています。自治運営の気概に燃え、積極的な行動が始まっています。個人・団体・企業の行動は、実績が目に見えるレベルにまで高まっています~。

 ~それでは行政はどうだったか、深い反省と自責の念にかられます。予期しない災害、事件・事故の発生があったとは言え、市民の皆様が新市・仙北市に期待した様々なことに、充分応えることができなかったこと、本当にも申し訳ない限りです。しかし、仙北市は問題が発生するたびに、その一つひとつを検証し、改善し、着実に前進する行政体へと変質を続けた実態があります。より良い未来を目指し、最大努力を傾注した毎日があります。明日を諦めない限り、仙北市は必ず誇れるまちになると信じています~。

 ~大変な不祥事のさなかの記念式典で、実は開催自体を熟慮しました。しかし、だからこそ、ふるさと仙北市の将来に、市民総力をあげ、力強く挑戦する姿を、内外にお示ししなければいけない、そんな思いに至り、本日を迎えました。今日は次の10年に歩みを始める「新たなスタートの日」です~。

 ~どうか今後も、皆様方からのご指導とご協力をお願いします。心からの感謝と、そして決意をお伝えし、記念式典の式辞とします~。 

 ありがとうございます。

2015年10月2日金曜日

第1回角館のお祭り安全対策委員会

昨日は夕方から「角館のお祭り安全対策委員会」の初会合でした。安全対策委員会は、9月9日の死亡事故発生で、お祭り全体の安全性向上を目的に設置を提案したものです。9月15日のお祭り全体会議反省会でお話をあげ(当時は事故対策委員会と仮称していました)、9月25日の事前打ち合わせで委員の選任事務を行い、9月29日の実行委員会で了解をいただき、昨日を迎えました。

 安全対策委員会は、来年1月を目処に協議をまとめ、お祭り実行委員会実行委員長(市長)に報告をします。実行委員長は、その内容を実行委員会や実行委員会に参加する団体、お祭りに関係する皆さんに周知し、市民や県民、広く全国に対策強化の取り組みを紹介します。

 初会合では、安全対策委員会の委員長に一般社団法人角館観光協会の後藤悦朗副会長、また副委員長に角館祭禮張番協議会の加賀谷一男会長を選任しました。
 協議では、多くの大切な発言がありました。
・各丁内の安全対策の現状がどうなっているか、先ず確認が必要。
・張番と曳山の関係をハッキリしないと事故は再発しかねない。
・お祭りは自己責任だ。
・観光客が事故に巻き込まれても自己責任か。
・この委員会の協議自体を後世に残せるものにしたい。
・ルールづくりは何としても必要。
・ハードだけでなくソフト面(安全講習会・歴史学習会)の開催が必要。
・平成8年にも際どい事故があったが何の対応もしてこなかった。
・曳山責任者会議は事故後に協議を行ってきたので、その蓄積を活かして欲しい。
・曳山責任者会議から事故当該丁内の片方は脱退している。
・曳山責任者会議での安全運行計画を次の議論の基本としたい。
 などなどです。

 次回は、曳山責任者会議で議論された安全運行計画を持ち寄って協議することにしました。8時過ぎまで会議は続きましたが、その間、皆さん真剣な協議があって、本当に頼もしく思いました。お祭りを守りたい、しっかりと時代に継承したいとの気持ちが、ビンビン伝わってきました。