2025年8月31日日曜日

スパッと消える


 今年も素晴らしい花火だった…。友人が大曲の花火の感想を話してくれました。さらに夜花火の芯入り割物は、花が開いた後、スパッと消えることが大切だと…。

 興味深い話しだったので、大曲の花火のオフィシャルサイトを見てみると…。次のように書かれていました。「打ち上げられた玉が最高点に達したときに、真円で開花し変化しながら一斉に消えるものが理想」とあります。あぁ花火の美しさは消え際にもあるんだと、いま頃になって初めて知りました。

 昔、大先輩と角館の桜を見ていて、「桜は散り際を愛でる花。桜も人も同じ」言っていたことを思い出します。花火や桜のような生き方、なかなか難しいです。
※写真は大仙市HPより


2025年8月30日土曜日

次世代に何をつなぐ


 写真は、土曜LIVE!あきたコメンテーター高橋今日子さんの息子さん仁翔(ひろと)くんとのツーショット。7歳の彼や次世代の皆さんに、私たちは秋田の何をつなげるのでしょう。

 思った通り、言いたかったメッセージの半分も口にできず番組は終了。こんなことは日常茶飯事です、そんな言い訳を準備しながら…、リハーサルスタジオで仁翔くんと記念撮影をしました。仁翔くん、大きくなっても秋田に留まってくれるでしょうか。どんな秋田だったら暮らしたいと思うのでしょうか。若い皆さんが思い描く秋田の実現に向け、大人の私たちはちゃんと頑張れているでしょうか。

 仁翔くんが持ってきたカムカムラズベリー(五城目町産ラズベリーを使用)、三菱食品の商品を初めてご馳走になりました。あれっ?美味しい。ありがとね!。

三菱の洋上風力撤退は…


 今日はAKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。番組は秒単位のコメントで、お話したいことが伝わるか心配です。一週間を振り返ると全く別々に起こった出来事が、実は根底で強く関係し合っていると…。

 日本の洋上風力は、再生可能エネルギー政策の中核に位置しています。国は2040年を目標に、再エネで電力全体の40〜50%を賄いたいと計画、全国12海域中、事業者と契約が済んだ10海域中の2海域が秋田沖でした。秋田沖と千葉沖と合わせ3海域を三菱商事を中心とした企業連合で受注、当時も想定外の安価な応札額と話題になりました。4年前の出来事です。その三菱商事連合が事業から撤退することを正式表明し、昨日、三菱商事の中西社長が秋田県知事に陳謝(写真)、鈴木知事が「社会的な責任もあると思う。しっかりとした対応を求めたい」と発言しています。なぜ撤退か、中西社長は様々な場面で幾つかの理由を口にしています。「当初見込んだコストが倍以上になっている。ウクライナ戦争後の世界的なインフレ、資材や人件費の高騰、円安…」、もちろん国家プロジェクトですから、撤退を考え直して欲しいと国も頑張りました。例えば物価変動分の一部を売電価格に反映できるようにしたり、再生エネルギーを利用する企業には直接高値で販売できるようにしたり…、それでも効果がなかったと言うことです。三菱商事の事業撤退は、国のエネルギー政策の方向性を変えるくらいインパクトがあります。いえ、秋田県内では洋上風力発電の事業開始に向け、既に多くの事業者が施設の建築や設備投資、人材確保などを進めていました。このタイミングでの撤退でどれくらいの影響が及ぶか、少なくないことは確かだと…。

 この夏の猛暑、そして大雨は異常気象と言う言葉で括られていますが、既に異常が恒常になっていますから、気候変動と考えた方が良いのかも知れません。猛暑も大雨(または大雪)も地球温暖化が要因と言われます。その温室効果ガスの排出を制限するには、原子力に頼らないのであれば、まず化石燃料から脱却し、再生可能エネルギーに転換することです。好き嫌いを横に置けば、洋上風力発電はその手法の一つだと思います。西木町上桧木内の大雨は山中の沢から大量の土砂を流出させ、田んぼを埋め尽くしました。あの場に立つと、田んぼが田んぼとして再生できるか不安になります。もしも再生ができなかったら、それはクマの活動エリアの拡大に繋がり、人の生活圏を狭めることになって…。ウクライナ戦争は両国だけでなく、欧米だけでなく、日本にも秋田にも大きな影響を及ぼしています。さらに気候変動が災害や動植物の活動を左右し、人の生活をますます脅かす…。様々な出来事の関係性を考えた一週間を、番組で何とか振り返ってみたいと思います。どうそご覧ください。
※写真は今朝の秋田魁新報


2025年8月29日金曜日

雲巌寺の邪鬼


 仙北市角館の白岩に建つ雲巌寺。曹洞宗の古刹で大好きなお寺さんです。若い時から訪ねた場所ですが、今回は山門の邪鬼を見たくて訪ねました。

 制作当時(山門の建立は1778年)は、たぶん全身が色彩にあふれていたかと…。今も朱や黒、白など色が残っていて想像を掻き立てます。顔の表情も体勢も本当に豊かで、まるで人生のあれこれを私たちに語っているようです。驚き、怒り、困惑、憂い…、いろんなお寺を見て歩きますが、笑っている像は余りありません。魔除けですからニコニコなんかしていられないのでしょう。

 人生には思いもよらない災いが起こります。その災いに立ち向かう力を、被災者にも支援者にもお貸しください。

2025年8月27日水曜日

ウチのウージ


 災害対応で一週間ほうっておいたウチのウージ(じっけん農場のサトウキビ)、伸びたなあ。もう育苗ハウスの天井を突き抜ける勢いです。

 昨年と同様、ここまでは順調です。この後の収穫(年末)、追熟(収穫後の雪下冬眠)、黒糖づくりまでは自信があります。でも…、秋田育ちの種茎を凍らせないで越冬して、来年の栽培に繋げるノウハウがありません(いえ今年も凍ってはいません。それなのに発芽しませんでした)。この壁を克服しない限り、胸を張って秋田ウージだと言えません。

 それにしても…、自分で搾って煮詰めた黒糖は絶品です。

明日を取りもどす


 未明の雷、そして激しい雨で被災地が心配になって…。日が明けてすぐ昨日までの作業現場に戻りました。6時過ぎには土砂災害警報が発令され、現在は市内3箇所に自主避難所が開設されています。

 私が見たところでは、昨日より河川は増水し泥水です。再災害が起こるような雨は、本当にもう要りません。天気予報が雨だったことで、今日のボランティア作業は中止になっています。でも住民の皆さんの復旧作業は続きます。発災してから一週間、体力も気力も困ぱい状況の中で頑張れるのは、一刻も早くの生活再建、そして故郷の明日を取りもどしたいからだと思います。

 皆さんのますますのご支援をお願いします。
※写真は今朝6時の西木町上桧木内坂本周辺


2025年8月26日火曜日

みんな抱えないで…


 豪雨後のお手伝い前に早朝ウォーキング。今年の夏は暑すぎて畑の野菜が良くありません。そう言えば去年と比べて、路上に落ちている青柿とか栗のイガとか多いかも…。

 これはきっと生理落下と言う現象です。病害虫被害とか暴風とか、そんな物理的な外的要因ではなくて、樹木自身が樹体の健康を維持するため、実り過ぎた果実を落とす…、自己防衛の手法で自然の出来事です。少し可愛そうな思いと、ご苦労さまと言う思いで、その実をよけて歩きます。

 人も生きていると荷物が多くなります。重い荷物で自身がつぶれないよう、全部を抱えないことです。柿も栗もそうしています。

2025年8月23日土曜日

思い出を諦めない


 豪雨で被災した友人宅の作業も3日目。家財はほとんど使い物になりませんが…、娘さんが泥まみれのアルバムを洗い、家族の思い出の写真を1枚いちまい丁寧に並べて干していて…。

 そうだね、亡くなったジイちゃんも施設にいるバアちゃんも、みんな笑顔でいるからね。小さい君も若い父ちゃんも母ちゃんもみんないるからね、大事だよね。流されてなくて良かったね。

 豪雨なんかで家族の思い出を諦めないでね。

2025年8月22日金曜日

ABSえび☆ステから


 今回の豪雨で被災した県内全ての皆さんに、えび☆ステからお見舞いとエールをいただきました。

 放送の本番前、番組出演者やスタッフの皆さんから次々にお見舞いの言葉、そして涙が込み上げるようなエールをいただきました。そんな思いを是非とも被災した全県の皆さんにお届けしたいと、スタジオにあったスケッチブックに「ガンバレ!!」となぐり書きをして…。番組終了直後に勢揃いしてもらって撮った写真です。

 明日は気温が上がる予報です。そして明後日は雨が降るかも…。「復旧作業は天候に合わせた体調管理、熱中症対策ではこまめな水分補給を意識して」と、そんな助言も預かってきました。たくさんの皆さんが災害に負けるなと。もちろん、私たちは負けませんよ。

2025年8月21日木曜日

おにぎり握って


 豪雨で被災した仙北市西木町の上桧木内地区で、今日は泥のかき出し作業をしました。服装は完全防備、お昼ご飯におにぎりを握り、水筒には氷とお茶、泥のかき出しは雪ベラです。はい、責任も弁当も自分持ち!。

 この地区は若い頃からお世話になった皆さんばかりです。中でも高校からずっと一緒の山田さん宅で作業開始。早く済ませて郵便局通りに行こうと思っていましたが…。とんでもありません、半日作業なんてムリムリ!。かき出し作業も被災家財の搬出も、まだまだ時間が必要でした。

 畳や絨毯は乾燥すれば幾らか軽くなりますが、泥は乾燥すると飛散して厄介です。みんなガンバレー!。

2025年8月20日水曜日

土の匂い


 あちこちでお見舞いと声かけをして、アッと言う間に水があがった話しを聞いて…。現場に立つと土が流れた匂いがしました。これまで何度も嗅いだ災害現場の匂いです。

 その記憶はどれも悔しくて悲しいものばかり。どうかどうか、これ以上の被害が起こりませんように。この後また強い雨がありそうです。まだ大丈夫と思わないで早め早めの避難行動が大事です。何より生命を守ってください。私も周りの皆さんも、天候が回復したら浸水家財の運び出しとか、ドロかきとか床掃除とか、力仕事だったり片付けだったら少しは役に立てるかもと…。

 県は仙北市に対し、災害救助法の適用を決めました。被災者を一人にしないと、行政も生活再建にしっかり寄り添ってくれます。ガンバレ!、ガンバレ!。

2025年8月19日火曜日

梅沢の踊る大猫


 昔、生保内街道から少し入った梅沢集落に年老いた大猫がいました。日中はほとんど寝ていますが夜になると動き出し、軒下に干してあった手ぬぐいを肩にかけ何処かに出かけます。

 家の者は不思議に思いながら後をついて行くことにしました。どうやら行先は天正寺の境内です。近づくにつれ賑やかな太鼓や笛の音、たくさんの笑い声が聞こえてきました。見つからないよう木の陰に隠れて目を凝らすと…、何やら様々なバケモノが集まり、楽しそうに踊ったり跳ねたりしています。少し手前から手を打ち調子をとる大猫、その音で大猫が来たことを知ったバケモノたちは、「梅沢の大猫が来たぞ。さあ早く踊って見せてくれ」と囃し立てます。大猫はすぐ頬かぶりをして、他のどんなバケモノよりも上手に踊るのでした。

 ビックリした家の者は、気付かれないよう静かにその場を離れました。しかし家に帰ると、その大猫は既に玄関にいて、「オレが踊ったことは誰にも言ってはならないぞ」と、おっかない目で睨み付けるのです。「分かった分かった」と家の者が答えると、安心したようにその場を去って…。その後いったい大猫は何処に行ったか、知る人は誰もいません。
※全国昔話資料集成・角館昔話集(編者:武藤鉄城)

2025年8月18日月曜日

ハグロトンボの夢


 ウォーキングで何度も見かけるハグロトンボ。そのせいか、明け方はハグロトンボになって空を飛ぶ夢をみました。自由にあっちこっち飛んで疲れて草の葉に降りてウトウトして…。そこで目が覚めましたが、あれっ?…。

 まるで胡蝶の夢です。トンボになって空を飛ぶ夢を見ているのが私なのか、それとも夢で見たトンボが本当の私で、今の私はトンボが見ている夢なのではないか…。少しややこしいですが、こうなると私はトンボなのか人なのか自信がありません。でも何だかワクワクします。かなり面白い状況です。

 今晩はじっくり睡眠をとって、私がトンボなのかトンボの夢なのか、見極めようと思います。


2025年8月17日日曜日

怪談ナイト


 今日で6回目になる亀の井ホテル田沢湖の“お話し会”。お客さまから、「こんな地域を感じるイベントが旅行者には何より楽しい」と感想をいただきました。今日は少し怖いお話しも追加して…。

 いつもは、たつこ伝説・太郎伝説です。これをサクッと凝縮し残時間を怖いお話しにまわしました。写真の演目は〜お夏の祟り〜(角館版の番町皿屋敷)です。子ども数人が途中退席したので心配しましたが、後でご両親に聞くと「怖くなって席を立った」とのこと。いっそ、市内に伝わる怪談を市民の皆さんに聞いてもらう、怪談ナイトのお話し会が楽しいかも…。

 埋もれている昔話、まだまだありそうです。

家、売ります。


 道の駅かみこあにで昼食。その後で駅内を物色中に見つけた張り紙にビックリ!。「すごいな、最近の道の駅は家まで売ってるんだ。新手の空き家対策だな」と感心したら…。

 またまた早合点。よく見るとミニチュアのかやぶき屋で木工製品でした。これはこれで素敵です。ところで第1号の道の駅は1993年の登録で、道の駅豊栄(新潟県)など全国103個所でした。その後どんどん増え、この6月現在で全国1230箇所に。制度がスタートした当時は道路利用者の休憩施設でしたが、物産販売、観光拠点、防災センター化など、多様な機能強化で今も進化を続けています。

 最近は道の駅が目的地になっていたり、観光や交通の拠点地化を進める自治体が増えてきました。やはり外から来る皆さんへの総合案内役でしょうから、早合点でしたが…、この際いっそのこと、移住・定住、不動産紹介の仕事もしたらどうかな、と…。

2025年8月15日金曜日

いまを、戦前にさせない


 今日のABS秋田放送えび☆ステは、通常枠と報道番組が合体した終戦80年の特別番組。「いまを、戦前にさせない」と題し、県内のたくさんの取組みが紹介されました。出演の高橋大輔さん(写真中央)は探検家で…。

 高橋さんは男鹿に墜落したB29の残骸を発見し、墜落で生き残った米兵マーチンさんが県内で過ごした足取りを追いました。このVTRは涙でモニターがかすんでしまうほど感動しました。秋田県人は敵国の19歳の青年を手厚くもてなし、祖国に帰るまで面倒をみたのです。高橋さんが見つけたのは機体の一部ですが、それだけではなかった…。後年、マーチンさんは再び秋田を訪れ、お世話になった皆さんに御礼行脚をします。

 ところで私、高橋さんの本を何冊も読んでいます。いま読んでいる“仮面をとった浦島太郎”(朝日文庫)にサインをしてもらって、すごく嬉しいです!。

2025年8月14日木曜日

笑顔の青いラーメン


 意外にちゃんと美味しい…、そんな評判の青いラーメン(田沢湖ジェラート夏休み店)。皆さん実食の上でお確かめください。お店は16日(土)再開です。

 ご注文をいただいた皆さんには、なぜ美味しいのか舞台裏を説明しています。すると、さらに美味しくなる提案をいただくことも多く、完全にお客さまと共同開発のメニューになっています。何より嬉しいのは、食べた皆さんの笑顔、笑顔、笑顔…。

 青いうどん?、はい、試してま〜す!。

2025年8月13日水曜日

鬼籍の先輩とイッパイ…


 調べ物をしていて本をめくったら、20年以上も前の新聞の切り抜きが出てきました。田沢湖の水質改善を進める署名活動で、その成果を県知事に届けた時のものです。あの時に一緒だった西木正明さんも三浦久兵衛さんも鬼籍に入り…。

 今はもう教えを乞うことができません。署名活動を仕掛けた皆さんの中には、切り抜きが出てきた本の所有者・門脇勝さんもいました。門脇さんはこの記事が出た1年後に亡くなっていて、三浦久兵衛さんと同様にクニマス発見の喜びを分かち合えませんでした。そんな先輩の皆さんは多数います。

 今日は、日没の後で迎え火を焚きました。今ごろ先輩の皆さんは家族と再会しご馳走になっているかと…。でも少し経ったら抜け出して、夢の中でイッパイやりませんか。旅立たれた後から今日までの情報は提供します。それで今後の活動展開をどうかアドバイスいただければと思っています。

ひまわり畑


 今年みた中で最高のひまわり畑。各地は極端な高温や乾燥で株の生育不順が目立ちましたが、ここは見事に咲いていました。

 場所は秋田内陸縦貫鉄道の堀之内東踏切(仙北市西木町内)付近。田沢湖ジェラート夏休み店に出勤する朝、何度か立ち寄ってみました(写真は一週間前に撮影したもの)。今年はどこも管理が大変だった話しを聞きますが、ここはお日さまに向かって、みんな笑顔で咲いています。

 可愛いです。

2025年8月11日月曜日

12日・13日も開店


 田沢湖ジェラート夏休み店からのお知らせです。実は、お盆休みにしようと思っていた12日と13日は、皆さまからリクエストがあって急きょ開店することになりました。ワンオペなのでジェラートとか…。

 込み具合にもよりますが、一人では全メニューをお出しできないかも知れません。夏休みの店の店長からは、看板商品の青と白のジェラートは確実に提供するよう指示がありました。はい、頑張ります。時間に余裕があれば、その他のメニュー、さらにお話しの会など、皆さまのご要望にできる限りお応えしたいです。

 先ずは、お気軽にお立ち寄りください。時間は10時30分から16時まで。場所は仙北市西木町桧木内相内4番地、たつこ像が目印です。


2025年8月10日日曜日

お夏の祟り


 昔、角館を治める芦名のお殿さまが院内の大蔵観音をお参りし、その帰り道に神成沢の民家に立ち寄りました。喉が乾いて仕方なかったのです。その家の娘・お夏がお茶を入れお殿さまに差し出すと、その美しさに一目惚れしたお殿さまは…。

 角館の城に出て身の回りの世話をするよう奉公を命じました。嫌でしたが逆らうこともできず…、お夏のお城務めが始まりました。そんなある晩、お城で客人をもてなす酒盛りがありました。お殿さまはお夏を呼び出し、太閤殿下(豊臣秀吉)からいただいた10枚のお皿にご馳走を盛り付けるよう申し付けました。宴会は大成功でした。ところが客人が帰った後、1枚のお皿が割れていることに気づいたお夏は、びっくりしてお殿さまに報告。お殿さまは思い通りにならないお夏をこの時とばかりに罵り、お皿を割ったのはお夏と決めつけ、ついには城内の枯れ井戸に突き落として殺してしまいます。

 それ以降、夜な夜なお皿の枚数を数えるお夏の幽霊が出てお殿さまは狂乱。奥方は土川の小杉山に移り、また息子は病死、さらに3歳になる孫も縁側から落ちて死亡…、芦名家が断絶したのはお夏の祟りだと言われています。その後、お夏が死んだ井戸は夏の井戸、よく洗濯に行った沢は夏埋沢(なつめざわ)と呼ばれるようになりました。


お帰りなさい


 帰省の皆さま、お帰りなさい。田沢湖ジェラート夏休み店からのお知らせです。開店は10時30分から16時まで。ご要望の方には田沢湖の伝説、たつこと太郎の物語をお話しします。お気軽にお声かけください。

 夏休み店は小さなお店です。青いジェラートは田沢湖を再現しています。バタフライピーから抽出した天然色素を使用しました。たつこさんのクッキースプーンでお召し上がりください。白いジェラートは八郎湖を再現しています。日本海と交わる八郎湖をイメージして少し塩味があります。こちらは八郎太郎さんのクッキースプーンでお召し上がりください。2つのジェラートは岩手県雫石町にある人気店・松ぼっくりさんと共同開発しました。クッキースプーンは店主が一本いっぽん手焼きしています。

 たつこさんと八郎太郎さん恋人同士です。そんな愛の伝説をお話ししたくてウズウズしています。もちろん無料です。お時間のある方はお声かけください。お店は仙北市西木町桧木内相内4番地、お店の前のたつこ像が目印です。

2025年8月9日土曜日

8月9日を忘れない


 早朝、仏花を持って田沢の供養佛へ。2013年8月9日の土石流災害で、土砂に飲み込まれ亡くなった6人の皆さんを訪ねました。あれから12年です。

 「ここに生きる」と刻まれた慰霊碑に花を手向け、ご冥福をお祈りしました。そして少しだけ私や家族の近況報告もしました。市長職を離れてもうすぐ4年、毎年この日はここに来て、同じように皆さんとお話しをしています。決して8月9日を忘れることはありません。生前もお世話になった羽川喜一郎さん、ナツさん、一夫さん、龍子さん、羽根川稔さん、田口孝さん…、世の中はあの頃とずいぶん変わっていますよ。

 それにしても異常気象が日常になりつつあります。私は激しい雨音を聞くと、今もじっとしていることができません。こんな悲しい災害がこの先は二度と起こりませんように…。


2025年8月8日金曜日

老犬の介護について


 ABS秋田放送えび☆ステ今週の特集は、「犬の介護現場に密着」です。長く生活を共にした犬や猫は家族です。そんな彼らの老後に私たちはどう向き合えば良いのか、家族だけで抱えきれない時の対応は…。

 とても切実な問いかけでした。若い方々も同居している世帯だったら、例えば獣医師さんとか愛玩動物看護師さんとか、または老犬介護士さんとかペット介護士さんとか、いろんな方々の指導やサポートをいただくことも可能でしょう。でも息子さんや娘さんが家を出ている家庭では、お爺ちゃんやお婆ちゃんが老犬の世話をする老老介護の可能性が高く、人もペットもお互い疲労困ぱいするケースもあると…。番組では老犬の介護を決心した家族が、老犬介護士さんと一緒にリハビリトレーニングを継続し、少しずつ機能を回復していく様子が放映されました。

 子犬や子猫はそれだけで可愛いですが、ペットも家族と共に歳を重ねます。晩年になった時の家族の介護パワーは大丈夫か、ペットを飼う前にしっかり考えてください。一方、社会で介護パワーをどう維持拡大するか、行政と民間の積極的な関わり合いや仕組みづくりが必要だと感じました。

2025年8月7日木曜日

やまだのきみ


 秋田内陸縦貫鉄道の大野台駅ちかく、やまだ農園やまだのきみ直売所を訪ねました。お目当ては、やまだのきみ(山田市右ェ門さんと奥さんが育てたとうもろこし)です。美味さのレベルが違います。

 テレビ番組の取材でお伺いして以来、毎年この時期になると会いたくて食べたくて…。私はお昼前に着きましたが、大きいサイズのきびは既に売り切れでした(なんたって行列ができる直売所です。午前の早い時間に行くことをオススメします)。お父さんに「今年は天気が続いて大変だったな」と言うと、「雨が降らなくて大変だった。アライグマも悪さしてな」と。そんな苦労の結実を一刻も早く食べたくて、「母さん、まだ茹でたきみあるが?」と聞くと、「まだあるある」と茹でたてのきびを出してもらって…。

 ああ美味い!。

北欧ウォーキング


 素敵なログハウスで休憩、窓から見える芝生広場も本当に綺麗です。自宅から車で1時間少し…、ここ(北欧の杜公園)は贅沢な避暑気分が味わえます。

 園内には様々な施設、多彩なイベントがありますが、私はいつも歩くだけです。それでも充分に楽しめます。木陰に入ると吹く風も爽やかで、田んぼ道や街中を歩く時とは全く違う清涼感があります。

 皆さんもどうぞ。

2025年8月6日水曜日

コメの増産に向けて


 コメの安定供給に関する閣僚会議で、石破茂首相は「コメは増産に舵を切る」ことを表明しました。2027年以降になるそうですが、議論の道筋には農村再生の視点が不可欠で…。

 50年余に渡る減反政策からの大転換で、間違いなく日本農業の分岐点になります。この機会に、どうか農村の再生がコメの安定供給には不可欠だと、そんな思いで取り組んで欲しいと思います。増産に転じると言えば、全農家が増産モードに切り替わるわけではありません。何より農業者の確保、田んぼの確保、田んぼ周辺の生産環境の確保、例えば地域コミュニティ、水利、有害鳥獣対策、所得保障など、多くの課題をうやむやにして増産は叶いません。

 生産と生活が一緒の農村再生を進めることです。それには、それぞれ一つひとつの課題を政策化して、パッケージで提供することが効果的ではないでしょうか。

2025年8月5日火曜日

嬉しい雨だまり


 お祭り関係者の皆さんご免なさい。朝方から降り出した雨の感触を味わいたくて、雨だまりを見つけては、両足でバチャバチャ水しぶきを上げて歩いています。

 空梅雨から炎暑に続き、山も田んぼも畑も川も、人も動物も植物もカラカラでした。2〜3日前には局所的な夕立があったものの、まったく足りません。ヒビ割れた田んぼの写真が新聞に掲載されていて…、農作物への影響は最近にない深刻さです。この雨で少しでもと思ってしまいます。

 でも、どうかどうか降り過ぎないで…。2013年8月9日の土砂災害から間もなく12年です。

2025年8月4日月曜日

カッパの宿


 由利本荘市岩野目地区にある小羽広館(こはびろかん)。ここは昔、カッパが湯浴みをしていた沢に建つ一軒宿です。駐車場内にはカッパ大明神やカッパ橋、宿の玄関には大内カッパの会・カッパサミット例会場の看板が…。

 実に興味深いです。時間がなかったので入浴はできませんでした。でもご主人に「カッパの会の皆さんは何人ぐらいいるのですか?」と聞くと、「みんな高齢になって…、だいたい逝かれたかな」と。そうですか…、それは寂しいですね。キュウリに味噌をつけて食べながら、風呂上がりにビールで歓談する皆さんの笑顔が思い浮かびます。

 さあ、今週も元気だして行こう!

2025年8月3日日曜日

90歳の畑仕事


 抱返神社と座御石神社の雨乞いは効果絶大。ご利益で昨日の夕方は、まるでスコールのような夕立でした。おかげで今朝はいつもより涼しくて…。90歳の母はこの時とばかりに、畑に出てジャガイモを掘ります。

 私も少しは手伝いますが、昨日は汗が目に入って作業の邪魔でした。今朝はそんなこともなく、キタアカリ(芋の品種名)のお顔を見ながら収穫を進めることができて…。この新ジャガで煮っ転がし?、ポテトサラダ?、カレー?、ビシソワーズもいいなあ。

 しかし90歳まで、はたして私は畑をつくっているか…。

2025年8月2日土曜日

8月も絶賛営業


 田沢湖ジェラート夏休み店です。暑いです。猛暑です。と言うことで…、売り切れていたジェラートを追加製造し、わーい!8月も絶賛営業します。毎週土曜日・日曜日と11日(山の日)、皆さまをお待ちします。

 時間は10時30分から16時まで。午前は座って世間話しもできます。併設の古本コーナーもゆっくりご覧になれます。お昼や午後は少し混み合うかも…。お持ち帰りもできますが、遠方の皆さまは、クーラーボックスなどがあれば良いかも(先月サービスした発泡スチロールの箱はもうありません)。

 たつこと太郎のクッキースプーンで、ジェラートを味わってみてね。手があけば田沢湖シアター(語り部会)もしちゃいます!。