2025年6月14日土曜日

晴耕雨泉


 じっけん農場の花壇に花の定植。雨が降ってきたので午後の作業はやめて、国見温泉森山荘で露天風呂。ここはエメラルドグリーンの美しい温泉が自慢です。

 標高が850mありますから、天気によっては施設ごと雲の中です。今日がそうでした。ときおり下界の景色は雲粒でかすみ、雨の音と風の音、ブナの葉がざわめく他は、掛け流しの温泉が湯口から流れ出る音だけです。その後に入ってきた盛岡の人としばらく世間話しをして、写真も撮ってもらって…。リウマチの症状が改善したそうで、ずっと森山荘に通っているとのことでした。

 実は国見温泉に入ったのは初めてです。本当に気持ちが良いです。国見温泉はここと石塚旅館しかありません。源泉は同じです。どちらに行ってもエメラルドグリーンの温泉を楽しむことができます。どうぞお訪ねください。

突き破る


 昨日はABS秋田放送えび☆ステの生放送。特集・にかほ新緑ツアーのVTR明けで、「故郷を出て、他県・他国で活躍した人が気づく故郷の魅力」についてコメント。今朝のウォーキングで道路のアスファルトを突き破る竹の芽を見て…。

 番組の特集は、にかほ市を訪ねた藤田アナが獅子ヶ鼻湿原であがりこ大王を見たり、象潟小滝地区の〝まさえんZERO〟でお寿司を食べたり…。その絶品お寿司を握る篠原秀和さんは、この地で生まれ高校を卒業して都内の老舗寿司店で修行。花板さんになった後でイタリアに渡り、自分の店を開くと料理の料理人トップ100に選ばれて…。そんな人生を歩んだ人です。

 VTRを見ていて、直接お話しを聞きたいなあと思いました。篠原さんの人生を拓くエネルギーは何か、篠原さんにとって故郷はどんな存在か…。今朝のウォーキングでも考えながら歩いていて、でも偶然アスファルトを突き破る竹の芽を見て、何か答えに近づけたような気がしています。

2025年6月12日木曜日

美味しさと日持ちの黄金比


 糖分30パーセントのイチゴジャムです。低糖ですがイチゴが持つ甘みで美味しいジャムができました。今シーズンはさらに砂糖の量を減らし、それでも一定の日持ちがする黄金比(折り合い点)を探る実験を…。

 できるだけ砂糖を使わないジャムづくりを目指しています。原料の果実が持つ甘みを引き出し、甘みが足りなかったら水飴や黒糖(サトウキビは栽培中)、干し柿や果汁を加えて食味と品質を保てないかと…。一方で砂糖はジャムの保存性を高める役割を果たしていて、つまり砂糖が減れば賞味期限も短くなってしまいます。この美味しさと保存性の黄金比(折り合い点)を、使う果実と甘味の組み合わせごとに探る実験に着手します。

 この取組みは、あきた100パーセントプロジェクト事業の一環です。原料はもちろん甘味材料も酸味材料も県内産が原則で…。たくさんの課題を克服し商品化できるかなあと、少〜し不安になっています。

赤ミズを探す


 あまり山菜採りはしません。いただきものやスーパーで買ったものを食してきました。山歩きは大好きですが熊もサルもヘビも怖いし…。でも最高に美味しいミズタタキが食べたい!。

 先日、道の駅あきた港でミズ(タタキ用)と表示の1束を見つけました。根から茎のほとんどが赤くて普通のミズとは違うようです。この前つくったミズタタキも赤い根っこの部分を使いましたが、このタタキ用のミズは粘りがさらに強そうな予感がします。この時はババヘラアイスが頭から離れなくて、ミズを買わずにアイスを買って食べながら帰宅(ミズを買っておけば良かった)。それで後になってタタキ用のミズが気になって気になって…。

 道の駅で売っているんだから山に行けばあるだろうと、初めて赤ミズを探して山に入りました。見つけることができませんでした。

2025年6月10日火曜日

鈴木市長と移住・定住を考える


 移住・定住で成果の高い潟上市の鈴木雄大市長と市長室で。私は短パンTシャツ姿ですが、直前まで道の駅てんのうでウォーキングをしていて、うっかり歩き過ぎて時間が迫って…。

 着替える間もなく汗だくで市長室に飛び込みました。済みません。ところで私ども一般社団法人・市民活動あきたは、秋田への移住・定住を定款事業の一つに掲げています。そして私の主張は、「何とかして、秋田市は県外に流出しようとする県民の防波堤になって欲しい」と、いろんなところでお話しをしてきました。仙台や首都圏に出なくても、秋田市内で望む仕事、思い描く生き方が見つかれば県内定住と生活が叶います。 でも先日の会合で「秋田市は地価が高く住居を求めても予算に収まらない…」との意見がありました。だったら通勤可能な秋田市周辺の市町村が居住機能を分担できないか…、こんな風に思っています。実際、潟上市は「5年連続で人口の社会増を実現していますよ」と鈴木市長。どんな取組みがあるのかをお尋ねしたら…、とても丁寧な説明をいただきましたが、ギュッとまとめると住環境の整備、憩いの場所づくり、そして仕事づくりが功を奏しているようです。

 印象的だったのは喫茶店のお話しです。そうだよな、お気に入りの喫茶店があるかないか、こりゃ大きいぞ…。鈴木市長、お忙しい中ご指導ありがとうございました。

トンネルの向こう


 今年で開通50年になる北秋田市阿仁の根子トンネル。国道105号から市道に入りトンネルを抜けると、そこは源平の落人が拓いた村で…。

 隠れ里だった根子集落は、独特な風習と信仰を持つ阿仁マタギ発祥の地、また国の重要無形文化財に指定された根子番楽が有名です。トンネルができるまで、集落と外界は歩いての峠越えしかありませんでした。そんな時代を知る集落の皆さんにとって、このトンネルはどんな存在なのでしょう。記録を見ると、トンネルは基幹農道整備事業で行われました。幅員(トンネル幅)が狭くて、車両のすれ違いはトンネル内に数箇所ある場所で行います。そんなトンネルを通って買い物に行き、仕事に行き、病院に行き…、家を出た青年、嫁いだ人も多数いました。

 50年の間に世界も日本も秋田も大きく変貌し、阿仁も根子も変わりました。この後も変化は続きます。変わらないトンネルと、トンネルの向こうの変化…、いつも少し戸惑いを感じて通っています。

2025年6月8日日曜日

湖畔のバス停で


  早朝の田沢湖畔、羽後交通のバス停・上田子の木で。ベンチの背中の黒板に書かれた文字が見えるでしょうか。

 特別な言葉ではありません。「おはようございます。今日一日、せいいっぱいがんばろう」です。でも…、きっとこれです。本当にシンプルな一言ですが、人生の達人にいただいたアドバイスのように受け止めています。

 湖畔で目の当たりにすると、ちょっと感動します。