写真は、江戸時代から仙台市堤町で作られてきた堤人形の便所神です。一般的には烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)ですが、遠野市立博物館で展示されていたのは…。
便所神は不浄を清める特別な神様(仏様)として、昔から大切にされてきました。烏枢沙摩明王は炎で不浄を焼き尽くす仏様です。便所は家の中で暗の場所、排泄のイメージが強く、異界と現世の結束点と考えられていて…。向こう側にいる理解できない存在を排除するために、常に家内で最も清浄な空間とすることが求められてきました。これを怠ると、病気になる(特に目や歯の疾患)と伝える地域も多数です。また、便所神は竈門神と夫婦だとか、福の神と兄弟だとか、お産の神様だとかと言う迷信・俗信も各地に残っています。便所が何か新しいものを生み出す場だと、そんな認識が古来からあったことも想像に難くありません。
展示の便所神が、お爺さんとお婆さんの可愛い土人形で本当に良かった…。2人の福々しい顔を見ると、便所を綺麗に大切にしたい思いが湧き上がってきます。


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